- Blog記事一覧 -5月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

5月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

膠原病

2021.05.31 | Category: 免疫

結合組織は臓器をつないだり、支えたりする組織ですが、結合組織が特殊に分化した軟骨組織、骨組織、血液、リンパを総称して支持組織という事もあります。

結合組織の中を血管や神経等が走っています。

この結合組織や血管壁の重要な成分を線維蛋白質(膠原線維)といいますが、この膠原線維に病変が生じたものが膠原病、つまり膠原病は結合組織の病変の総称です。

膠原病では、結合組織の中でも、特に血管を中心として炎症が起こります。

その為全身に広がりやすく、血管の炎症が起こると、一度にいくつもの臓器に病変が起きてしまいます。

また、その炎症の過程で自己免疫反応が起こる事も膠原病における臓器障害の原因になっています。

さて、膠原病には結合組織の疾患、自己免疫疾患、リウマチ性疾患の三つの顔があります。

結合組織が侵される病気自体は膠原病以外にも沢山あり、これらは結合組織疾患という範疇に含まれます。

また、正常な組織を免疫反応により攻撃してしまうという免疫の異常がみられます。

これは自己免疫と呼ばれていますが、これによって生じる病気は自己免疫疾患という範躊に含まれます。

またリウマチ性疾患は、特に関節が強く侵される全身性の結合組織の炎症性疾患であり、破壊性変形性の関節炎です。

難治性で、原因は不明であり、免疫異常の関与が大きいと考えられています。

このように、膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性がみられますが、一つ一つは独立した病気で、それぞれ特徴的な症状があるのです。

ドラッグ・デリバリー・システム

2021.05.30 | Category: くすり

薬に副作用はつきものです。例えば抗がん剤等はがん細胞を殺すために他の健康な細胞を傷つけてもやむ得ないとして選択されますが、その分副作用も強く出ます。

もし薬を標的のがん細胞だけを狙って標的臓器に届けることができたら、しかもがん細胞が活性化する時間に最適な濃度の薬を効かせることができたら副作用に苦しむ事もなくなるでしょう。

この様に、薬が体内で量的、時間的、対象的にコントロールされて最適の投薬効果を目指すのがドラッグ・デリバリー・システム(DDS:薬物配送システム)です。

この考え方自体は1980年頃から研究されてきたのですが、これまで成功したシステムは多くはありませんでした。

ところが最近ではバイオテクノロジーやナノテクノロジーなどの最新技術の発展でより有効な方法が実用化されてきています。

例えばモルヒネのように、耽溺性たんできせいの副作用を起こさせないで鎮痛効果を得るために、皮膚から適量ずつ吸収させてコントロールする事ができるようになっています。

また経口では吸収できなかった薬剤も鼻などの粘膜からスプレーして吸収させる事もDDSとされています。

さらに経口や経皮では1日から数日しか効かないのが、デポ剤という、1回の注射で数週間もの効果を持続させる事のできる注射等もでてきています。

その他にも超音波を使って皮膚から薬を吸収させたり、マイクロチップを埋め込んで薬をタイミングよく放出させる方法等が期待されており、副作用が少なく、少ない投与量が可能なシステムが開発されていくものと思われます。

痛 風

2021.05.29 | Category: 泌尿器生殖器

尿酸は肝臓でプリン体が分解されてできる老廃物ですが、哺乳類一般にはこの尿酸を分解する酵素があります。

しかし、霊長類には酵素を分解する遺伝子が進化の過程でなくなり、尿酸は体内に溜まる事になりますが、この尿酸には抗酸化作用もあり活性酸素を処理する事で、長寿と関係があると考えられているのです。

しかしこの尿酸が過剰になると痛風を引き起こす事になります。

血清尿酸値中7.0㎎/dlを高尿酸血症といい、9.0㎎/dl以上になると痛風発作をいつ起こして不思議ではありません。

尿酸値を高める原因はプリン体合成の異常を起こす遺伝的な要因もありますが、やはり肥満、アルコール、激しい運動、ストレス等が最も影響します。

更に性格との間に関連かあるといわれています。

痛風の発症は40~50歳の男性に多いのですが、その年代は管理職等に就く事が多く、性格も積極的、活動的、攻撃的、責任感が強いといった傾向がみられます。

当然仕事の為に、暴飲暴食、運動不足等生活習慣も乱れがちになってきます。

最近の栄養学では肉類、卵類、魚卵等の食物由来のプリン体は体内で作られる尿酸の10~20%位、とごく一部である事がわかり、食事の内容は関係が無いと考えられていますが、カロリーを制限する事は大切です。

痛風患者の60%はがっちり型の肥満体で、肥済度が大きいほど尿酸値は高くなるからです。

運動は無酸素運動による激し過ぎる運動ではなく、速歩きや軽いジョギング等の有酸素運動をし、運動後に水分を多く摂り、尿量を増やして尿酸を尿中排泄してしまう事です。

またアルコールが分解されると尿酸が作られるので、尿酸値の高い人にアルコールは禁物です。

高尿酸血症の状態は動脈硬化が進行し、高血圧、心臓疾患等があれば更に悪化します。

検診で尿酸値が高めですといわれたら、生活習慣を見直す事が大切です。

肝機能検査の数値

2021.05.27 | Category: 肝臓

肝臓の働きは、まさに身体の大工場です。身体の中の老廃物や毒を排泄したり、必要な蛋白質の合成、蛋白代謝、糖代謝等、毒性の高い物の解毒、消化補助などの働きがあります。

そして、それらの働きが悪くなると、肝機能検査の数値の異常として出てくるのです。

GOT、GPTは肝臓の細胞が破壊されたときに血液中に流れ出てくる酵素ですが「肝実質系酵素」「逸脱酵素」とも呼ばれて肝臓の中で起きている炎症の程度によって血液中に流れる量が変わります。

しかし、肝臓の炎症は治まっても、病変自体は進行している場合もあるので、GOT、GPTの値が正常値でも油断はできません。

また、最も多いのがγGTPの異常で、アルコール常飲者に高い数値を示すという特徴があります。

γGTPだけでなくALP、LAPは胆管系(胆汁の流出路)と関係が深く、その意味で「胆道系酵素」と総称されます。

何れも、胆汁の流れが悪くなり、血流に入る為に数値が高くなります。

γGTPは細胆管の状態を反映し、肝細胞が膨れて細胆管が圧迫されるような、アルコール性肝障害や薬剤性肝障害等で高くなりやすい性質があります。

薬、アルコール以外では脂肪肝等でも高くなります。

ALPは主に肝臓で作られ胆汁中に排泄されますが、肝炎や黄疸等があると値が高くなります。

TTTやZTTは慢性肝炎の状態が分かる検査です。ビリルビンは胆汁色素で黄疸の原因になり、肝臓の障害で数値が高くなります。

総蛋白、アルブミン、コリンエステラーゼの数値は肝臓が物を作り出す能力(合成能)を検査する指標になります。

しかし、これら数値が高くなるのは肝臓が末期的な状態になってからです。

というのも肝臓の予備力は大変大きく、80%なくても機能できるといわれているのです。

また、その他、肝臓病以外の検査で肝臓の状態を反映しうる検査として、総コレステロール、経□糖負荷試験、血小板数等が挙げられ、血液検査の比重がかなり高いのがみてとれます。

これらの、肝臓の状態を反映する血液検査を通常、「肝機能検査」と呼んでいるわけです。

C型肝炎治療ガイドライン

2021.05.25 | Category: 肝臓

C型肝炎ウイルスは輸血や予防接種によって惑染し、30年以上もかかって、肝硬変から肝がんへと進行します。年間約3万5000人が肝がんで亡くなり、その8割がC型肝炎ウイルスによるものだとされています。

最新のC型肝炎治療のガイドラインによると、C型肝炎には大きく分けて、強力な1型ウイルスがいる場合(患者全体の75%)と、比較的弱い2型ウイルスがいる場合(患者全体の25%)があり、それぞれに大量ウイルス(血液1 mlあたり100万個以上)と少量ウイルス(血液1 mlあたり100万個以下)がいるケースに分けられ、その4種のケースに対して治療方法がやや異なってくるのです。

現在、C型肝炎治療の主役となるのが、従来からある「インターフェロン」、と抗ウイルス剤「リバビリン」と従来の薬剤より強力な「コンセンサスインターフェロン」です。

以前はどのケースもインターフェロンだけで対応してきたのですが、治療成績はよくありませんでした。インターフェロンは副作用も強く、患者の身体の負担が大きかったのです。

強力な薬剤が加わった結果、最も困難な1型ウイルスが大量にいるケースでは、以前は完全駆除は7%以下だったのが、30%近くに上昇しました。

このケースの治療ガイドラインでは、インターフェロン十リバビリンを半年間、またはインターフェロン単独で長期投与(2年間)、またはウイルス量が多い場合はコンセンサスインターフェロンの選択もあり、となっています。

C型肝炎治療ガイドラインは毎年更新される予定で、これまで医療機関ごとに異なってきた治療方針を標準化し、ウイルスを排除できない患者の状態を悪化させず、副作用が少ない方法も盛り込まれています。

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