- Blog記事一覧 -2月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

2月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

日本人の糖尿病

2021.02.28 | Category: 糖尿病

2型糖尿病の発症は民族差や地域差が大きく、アメリカのアリゾナに住むピマ・インディアンは成人の半数が糖尿病です。

その原因のひとつが遺伝子の一箇所に変異が起こるSNPs(―塩基多型)で、β3アドレナリン受容体遺伝子にー塩基多型が起こっている事が分かっています。

β3アドレナリン受容体は熱産生、脂肪分解に関係していて、そこが変異していると基礎代謝や脂肪の分解能が低下し、腹部肥満、高血糖、血圧上昇、インスリン抵抗性を引き起こすので糖尿病になりやすいというわけです。

しかし考えてみればこの変異はエネルギーの節約遺伝子ともいえるわけで、厳しい食料事情の中ではかえって生き延びるには有利な変異だったといえます。

さて、日本人は同様の変異を持っている人が多い事が分かっていて、その頻度はイヌイット、ピマ、インディアンについで世界3番目に高く、欧米人の2~5倍にもなります。

欧米人では高度の肥満体型をよく見ますが日本人ではまれです。にもかかわらず日本人に2型糖尿病が多いのはこの遺伝子の変異によるものという事がいえるのです。

この変異を持つ人はそうでない人に比べて糖尿病の発症が約6年位早く、減量がしにくく、インスリン抵抗性や血糖のコントロールが改善しにくいのです。

さらに網膜症や腎症にもなりやすいようです。2型糖尿病の患者さんが全てこのパターンではありませんが、厳しく日常生活を律しても体重や血糖値をなかなかコントロールできない人はこの変異を持っている可能性が高いといえます。

また家族の中に糖尿病発症者がいる人はこの遺伝形質を持っているものと考え、一層の注意が必要です。最もメキシコで伝統的な食事と労働をしているピマ、インディアンはアリゾナのピマ・インディアンに比べて平均で26kgも体重が少なく糖尿病も少ないのですから、食生活や環境でコントロールできるという基本は日本人でも同様です。

老人の風邪

2021.02.27 | Category: かぜ

老人の多くは複数の病気を抱え、抵抗力も弱くなっているので、風邪にもかかりやすくなっています。

お年寄りの風邪は、熱が余り高く無く、食欲が無い、全身がだるい、ちょっと息切れがすると言った症状を訴える程度で症状が軽いように見える事があるので油断しない事です。

この時は身体の抵抗力も落ちるので、風邪ウイルスが進行して肺炎を起したり、口腔や上気道にいる常在菌が繁殖して日和見感染を誘発し肺炎へ進行したりします。

特にインフルエンザの流行時には肺炎の発生率は7~15%と言われ、インフルエンザによる電撃型肺炎を起すと発症後1~2日で死亡する事があります。

また嚥下機能の低下と共に気管入口の閉鎖機能も低下し、食物や細菌が侵入しやすくなり、これを誤嚥性肺炎と言い、老人の肺炎の10~30%を占めています。

肺炎は65歳からの死因を見ると第4位、85歳以上になれば第3位と命取りの病気になるので、老人が風邪に罹って、1週間経っても体の不調を訴えたら肺炎に注意が必要なのです。

また、老人は足腰が弱っているので絶対安静が艮く続くと風邪は治っても、足腰が立た無くなってしまい、風邪がきっかけで寝たきりにてしまう事があるので、寝たきりになら無い様にする事が大切です。

風邪薬の飲み方

2021.02.26 | Category: かぜ

風邪をひいた時の発熱は身体に対する警戒信号と防御作用で、各種免疫系に緊急体制を敷く為に必要で、発熱して直ぐ解熱剤を使用するのは望ましくありません。

鎮痛・解熱剤を安易に使うと風邪をかえって長引かせるので、使用するなら38度以上の熱が続いて食欲が無い時とか、身体中が痛むと言う場合です。

子供は高熱が続くと熱性痙攣が心配なので、身体を冷やしつつ様子を見て、38.5度を越えて苦しそうであれば1回限りの頓服の様に使用するのが安全です。

よく使われるアスピリン(バファリンを含む)はインフルエンザや水痘の時に使うと、小児の脳症と肝臓の脂肪変性を起こすライ症候群という危険な病気を発症させる事があるので注意が必要です。

A群β溶運菌による扁桃炎の場合、喉の痛みや高熱が出てから全身の皮膚に化膿が起きるまで悪化すると、リウマチ熱や急性糸球体腎炎になる事があるので、直ちに抗生物質を使用しなければなりません。

また喘息や肺気腫・過去に肺結核の持病のある人・心臓病や糖尿病のある人・リウマチなどでステロイド剤を使っている人等は細菌感染を起こしやすいので、風邪が治っても体調を見ながら抗生物質を続ける必要があります。

高齢者では他の病気で出されている薬との相互作用が問題です。総合感冒薬の中に含まれている気管支拡張剤には血圧を上げる物があり、副交感神経遮断剤では尿閉が起こります。

高齢者は代謝能力が低下していて薬の体内滞留時間が長く、血中濃度が高くなり、思わぬ副作用が起こるので注意が必要です。

風邪は夜に制すべし

2021.02.25 | Category: かぜ

風邪の潜伏期間は短いので、うつったかなと思った翌日には風邪症状が出ると言う事もあります。

しかし、大抵は朝起きた時に何とも無ければ、その日中はあまり風邪の症状は出無いものです。と言うのも、風邪は夜ひく事が多いからです。

風邪のウイルスや菌は鼻や喉等の上気道の粘膜に感染すると、その場所で急激に増殖し炎症を起します。腫脹や疼痛等の症状もその感染部位から始まる事が多いのです。

しかし日中は飲食やおしゃべりの為口中の唾液も多く、粘膜に定着する間もなく胃へと送られます。

しかし夜になるとその条件が崩れます。副交感神経が優位になるので消化活動は高まりますが、唾液の分泌は減り、口中は乾燥状態になります。

また嚥下は物理的に菌やウイルスを洗い流すだけで無く、嚥下運動そのものによって上気道全体を刺激し、咽頭や口蓋、舌等の扁桃からなっているワルダイエル咽頭輪という免疫組織を剌激して免疫力を高めています。

睡眠中は嚥下そのものが起こりませんから、上気道の免疫力も低下しているのです。

また眠っていると口呼吸になりやすく、そうなれば口、喉の粘膜は更に乾燥します。全く風邪に対して無防備な状態となるのです。

風邪の流行る時期、夜中に目覚めたらカフェインの入って無い番茶等を一ロ飲むのも風邪予防になるでしょう。

風邪予防には洗う

2021.02.24 | Category: かぜ

風邪予防には、外から帰ったらまず手洗いを、と言うのがシンプルですが最も効果的です。

風邪が流行っている季節、一人の感染着が居ればその人の咳やクシャミは至る所に微粒水滴を撒き散らしますから、直接吸い込む事もあれば、それらが付いた物を触った手で自分の鼻や口を触れば感染する事になります。

人は食事の時だけで無く無意識のうちにも顔を触るものですから、手からの感染は非常に多いのです。

ところがこの手洗いも、意外にきちんとされていません。トイレから出た時には手を洗うものですが、なんと多くの人の手洗いは平均5秒といいます。

この程度の時間では、手は綺麗になりません。手の作りは大変複雑でシワ等もありますから、この程度では清潔になったとは言えないのです。

手の甲や手の平の多くが洗い残され、特に指の股、指先、親指等は最も洗い残しが多い部分なのです。

またほとんどの人は手首まで洗う事はほとんどありませんがその部分もきちんと洗うべきです。

衛生的な手洗いとしては石鹸を泡立てて60秒、水を流しながら60秒が目安となります。

私たちの仕事は直接患者さんに接するわけですから、感染を予防する為にも、病原菌の媒介者にならならない為にも念入りな手洗いは習慣にしておきたいものです。

また荒れた手は菌等が付きやすく残りやすいので、クリーム等でケアをしてガサガサにしておかない事も必要です。

当院のスケジュール