- Blog記事一覧 -5月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧
5月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧
大阪堺市O-157による集団交中毒では、大勢の児童が感染,発症した事案がありましたが、同じ給食を食べても全く食中毒を起こさなかった児童も沢山いました。
NHK大阪放送局が発症した子供 と発症し無かった子供の両方にアンケート調査した所、排便に関する答えに相違点が見られました。
発症した子供は、便秘をしたり下痢をしたりと、普段から腸内が不安定ですが、発症し無かった子供にはそういう不安定さはありませんでした。
O-157はべロ毒素産生大腸菌という悪玉菌ですが、ビフィズス菌等の善玉菌が腸便優勢であれば腸壁に取り付く事無く素通りしてしまいます。
これは腸内細菌が人の腸内で生きられる数の総数には上限がありどんなに増えてもl00兆個以上には増え無いからで、ビフィズス菌等が十分に細菌掻叢を形成していれば、悪玉菌の入り込む余地等無いからです。
O- I57の犠牲者にお年寄りや幼児が多かったのは身体の抵抗力が低い事が原因とされますが、腸内の善玉菌が少ない年齢と一致しているのです。
食中毒の為にも、老人と幼児に限らず、音段からビフィズス菌を増やす食品、ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂り、便秘を防ぐ食物繊維を充分に摂る事を毎日の食習慣にしたいものです。
摂取された様々な栄養素の全てが吸収されたり体内に貯留されているのではありません。
例えば、蛋白質の場合、一部は体内蛋白質に繰り込まれ、一部は燃焼して窒素成分は尿素として尿中に排出さます。
この場合、摂取量に対する体に繰り込まれた量の割合を蛋白質正味利用効率といいます。
また、吸収量に対する体内保有責の割合は生物価と呼んでいます。
蛋白質その物の質や摂取量によって利用効率は変わりますが、食べ合わせや摂取エネルギーの質、量によっても蛋白質の利用効率は違ってきます。
例えば、デンプン質の小麦、米、コーンと比校するとコーンが最も効率が良く、小麦、米の順になっています。またカルシウムとの関係から言えば、蛋白質の摂取質をむやみに増やすと返ってカルシウムの吸収率は低下するのです。
これは、蛋白質摂取量の増大によって腎糸球体濾過率が上昇し、その結果としてカルシウムの濾過率も増加し、更にカルシウムの尿細管からの再吸収率も減少するからです。
ですから、日本人は蛋白質の摂取が増加傾向にありますから、摂取科の少ないカルシウムが更に吸収されにくい事になるのです。
他の栄養素も同じように相互に影響を与え合っています。過食や偏食の弊害は、正に利用効率という視点からも明らかな事です。
テレビではリポビタンD、ユンケル等のドリンク栄養剤のCMが盛んです。
自販機でも缶コーヒー等と並んで、この医薬品で無いドリンク剤が買えます。
しかし一口にドリンクといっても値段は様々で100円位から1本4000円もする高価な物まであり、医薬品は薬局に行かなければ買えません。
自販機は清涼飲料水という扱いです。安い物には各種ビタミノやアミノ酸、カフェイン等の成分が含まれる飲み物で、高価な物は生薬成分を含んでいると言う違いがあります。
生薬は高価で薬扱いなので、許可された店でしか販売できません。
よく含まれるビタミンとしてはビタミンCがあり、アミノ酸ではL一アスパラギン酸ナトリウムやカリウム塩、タウリン、等々があります。
生薬成分としてはニンニク、クコの実、キバナオウギの根、ナルコユリの根茎、高麗人参、キムラタケ等で、滋養強壮剤としてよく用いられます。
このタイプは飲み続ければ効果は期待できますが、元々生薬は万人向けに同じ処方ではその効果も十分では無く、しかも飲んで直ぐに効くと言う物ではありません。
肉体疲労時のビタミンB群の補給であれば安い清涼飲料水タイプで十分なのに、医薬効果を宣伝する訳にはいかず、高価な生薬配合の物は飲み続けなければ、その効果は現れない、という矛盾になります。
またビタミンとはいっても油溶性のD、A、Eはほとんど含まれていません。
またカフェインのせいで何と無く元気になった様に感じますが、これは中枢神経が興奮しているので、安易に飲み続けると癖になってしまいます。
来院する患者さんの症状で多いのが関節炎です。
老化に伴い関節を保護する為の軟骨が剥離したり退化する事で骨に変形が起こり痛みや可動域制限が起こったものです。
多くの国を調査したところ、土壌中にミネラルの一種であるボロンが少ない地域ほど骨関節炎の患者が多いと指摘されています。
余り馴染みの無い微量元素のボロンは血液中のステロイドホルモンやエストロゲンの量を増加させる働きもあり、適量のボロン無しでは身体のカルシウムを保有する事が出来ない大変重要な物質なのです。
特に閉経期後の女性の骨を強くする為にも必須のミネラルです。
高カルシウム食品である乳製品を沢山摂っているにもかかわらずアメリカ人に関節炎が多いのも、そのボロンを他の国の人と比較して半分しか摂取して無いからだとも言われています。
このボロンの多い食物として、豆類で特にダイズ、ナッツ類やリンゴ、ナシ、プドウ等の果物があります。
サプリメントとして摂取するより、食べ物で摂る事をお勧めします。ところでナス科(ジナガイモ、トマト、ナス)の食物は関節炎の症状を悪化すると言われています。
DHAが神経細胞のアポトーシス(細胞の自殺)を抑制するのでは無いかと思われる結果が出ています。
これはDHAが、神経細胞のDNAがバラバラになるのを抑えると言うものです。
神経細胞以外のアポトーシスに対しては抑制されませんし、他の不飽和脂肪酸のリノール酸やアラキドン酸、バルチミン酸などでは神経細胞に対するアポトーシス抑制は見られません。
ですから「DH Aは神経細胞のアポトーシスを抑制する」と言えるでしょう。
また高齢のラットを使った実験によると、DHAリン脂質を投与する事で睡眠の総量やレム睡眼が増加する事も確認されました。
DHAが神経細胞に作用する事は確かな様で、神経細胞が脱落するアルツハイマ一型痴症などの予防や治療、さらに高齢者の睡眠障害の治療に効果があるとされています。