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骨格筋の記事一覧

PNFとマッスルエナジー

2022.01.03 | Category: 骨格筋

これらは手技療法では多く用いられています。昔のあんまマッサージ指圧師のひたすらもみほぐしをするのは気持ちいいのですが、筋繊維を横引きする手技をファンクションマッサージと呼びます。
PNFやWET/マッスルエナジーテクニックは抵抗運動を行う際に主導筋が収縮すると拮抗筋が弛緩する反射の事をいいます。

※PNFやMETによる相反抑制について

「それは拮抗筋の筋電図の振幅および収縮力の観察可能な低下をもたらす。」

しかし ↓

「この反応は弱く、非-機能的で、数ミリ秒しか続かない。それは連続的に(持続的に)誘発されることはできない。」※1ミリ秒=0.001秒

「さらに、相反抑制は研究現象であり、実験室での研究中に観察される生理学的な人工物である。」

「しかし、それは通常の運動中には起こらない。通常の状況下では、相乗作用を持つ対の筋に対する制御は同時かつ中枢的に制御される。」

「それは、機械的受容器の刺激によって、末梢からコントロールされない。」

「さらに、運動中、相乗作用を持つ対の筋の共収縮がしばしばあり、これは相反抑制がないことを意味する。」

「そのような共収縮は、MET/ PNF活動期の間に証明された。」

「METの研究で、我々は上腕二頭筋のマッスルエナジー テクニック中に、上腕三頭筋が同時に共収縮することを証明することができた。」

「上腕二頭筋の収縮力が大きいほど、上腕三頭筋の共収縮が大きくなります。」

「もし相反抑制が存在する場合、上腕二頭筋収縮中に上腕三頭筋の筋電図活動が見られなかったはずです。」

参考文献:Therapeutic Stretching/Laderman著/ELSEVIER

痛みは固有受容器集中しています。固有受容感覚は関節周辺でありつまりは筋腱移行部腱に多くあり、骨膜や筋膜にも存在します。
痛みの固有受容に対してアプローチするのであれば必然的にマッスルエナジーとかカウターストレインが必要になってきます。筋組織の柔軟性が逆に邪魔をしてしっかりと侵害組織にアプローチできないのです。

頸椎を例に挙げるとよくわかります。寝違えに対し広頚筋や僧帽筋をもみほぐしをしてもペイン係数の下がるのはありますが、大きな変化はありませんが、PNF等を用いると大きな可動域の変化が生まれます。

これは筋繊維の柔軟性が邪魔をして各部の筋肉が伸長しただけの結果した起きていないからです。ではどうすればこの問題を解決できるかは、当該筋肉を一つの物体化させてしまうことです。
私自身のテクニック理論では等張性収縮、等尺性収縮どちらでも私自身は構わないと考えます。関節によっては双方できるものもあればどちかかしかできない関節もあるからです。

固く硬直させた状態を私はカイロプラクティックでいう関節アジャストの「ティッシュプル」そしてスタートの姿位を「セットアップ」と考え関節アジャストに準じたしっかりとしたセットアップがなければならないと考えます。

これは特に体幹部分の回旋に有効です。もちろん四肢にも有効でこれにカウターストレイン的なアプローチ、コンタクトポイントがあり、なおかつすべての患部は点ではありません。
私は幹部は点とは考えず、3次元的な物、組織で充満された物体であると考え物体には中心軸が存在して、中心軸に対して回旋運動があり、そのモーションロックがあるのが原因と考えます。

この理論は私が考えた仮設でありこれからも検証を重ねていきます。

死後硬直

2021.06.19 | Category: 骨格筋

人が死んだら間も無く筋肉がこわばり、関節等が動かせ無くなります。いわゆる死後硬直とか死体硬直と言われる現象です。

死直後の筋肉は一旦弛緩しますが、死後硬直は2時間位で起こり始めて6~8時間で全身に及びます。

普通頭や顔面から起こり、上肢から下肢へと起こって行きます(ニステンの法則)が、CO中毒や衰弱死等の場合はまれに下肢から上肢へと起こる事もあります。

最も強く硬直するのは10~12時間位で、それが48時間ほど続き、その後は硬直が無くなる緩解と呼ばれる状態になって行きます。

この変化は気温等環境の状態や筋肉質かどうかの違い等に影響されます。

死ぬ時に激しい筋肉疲労や緊張などがあると硬直が速くなります。

弁慶の立ち往生等と言うのは即時性硬直とか強硬直性硬直等と呼ばれ、死亡と同時に急激に死後硬直が起こった物です。

さて死後硬直は筋肉が収縮して硬くなるのではありません。

生きている筋肉は伸縮に必要なエネルギーをATPから得ていますが、死亡するとそのエネルギーが滅少し、その結果筋線維のアクチンとミオシンが不可逆的に結合してしまうのです。

その後腐敗が起こり、筋肉内の蛋白結合が破壊される為に緩解が起こり死後硬直は無くなってゆきます。

人体の再生

2021.06.19 | Category: 骨格筋

怪我や病気で肉体の一部が失われた時、人体が再生するには形の再生(形態再生)と働きの再生(機能再生)があります。

肝臓の様に半分以上取り去っても形態や機能が再生する組織は少なく、大きく欠損すると形は整える事が出来ても、機能の回復は難しいのが現状です。

特に筋肉は失われた部分が自己再生する事は無く、自分の身体の他の部分から移植したとしても運動機能は回復出来ません。

筋肉は栄養血管と運動神経が無ければ元通り動く事は出来ず、現在の医学では血管は筋肉ごと移植出来ても運動神経は移植出来ないからです。

しかし、例えば指や手首を切断した様な場合、切れて直ぐ等条件が揃えば元通りに動かす事は可能です。

血管と神経を手術で繋げば、血管は活着し、神経は末梢側は死にますが15cm程度なら中枢側から新しく伸びて行くからです。

筋肉に比べて筋膜や腱はコラーゲン線維で出来ていて、血管や栄養もそれほど必要としない事から移植は簡単です。

筋膜はやや伸縮性があり腱は緻密な線維で伸縮性はほとんど無く、両方共丁度裁縫での布や紐のように用いられ、身体の中で穴の開いた部分を塞いだり、たるんで下がった物を引き上げたりします。

顔面神経麻痺で麻疹して下がってしまった部分を吊り上げるのに、腱や筋膜の移植をして機能を回復させる手術はよく行われます。

短距離ランナーの調整法

2021.06.19 | Category: 骨格筋

筋原線維はミオシンとアクチンの蛋白質で構成され、その相互作用によって収縮します。

そのミオシンの分子の内、重鎖と呼ばれる部分が機能的な特性を決めている事が研究で分かって来ました。

重鎖には3種類あり、最大収縮度で比較すると最も遅いI型線維である遅筋線維、その10倍の速さで収縮する最速線維と、その中間速度の筋線維の2種類を含むⅡ型の速筋線維があります。

世界レベルの短距離走者の筋線維割合は遅筋が20%、速筋は中間速度が45%、最速線維が35%です。逆に遅筋線維が90%の人はマラソン選手に向いています。

短距離ランナーには最速線維が重要ですが、その線維を増やす方法があります。ウエートトレーニングの様な負荷を繰り返しかけると最速線維が減り、中間遠度の線維に転換します。

激しい運動を約1か月以上続けると最速線維は完全に中間速度の線維に変わり、運動を止めると今度は増加した中間速度の線維は最速線維に逆戻りするのです。

しかし最速線維の相対量は運動を止めると3か月後には元の量の約2倍に増え、その後元の量に戻ります。

この最速線維のオーバーシュート現象(度を超えて出来る現象)のメカニズムはまだはっきりと分かっていませんが、トレーニングをして中間速度の線維を増やし、大会のスケジュールに合わせトレーニングの量を減らして最速線維が多くなる調整法をするのです。

筋肉と遺伝子ドーピング

2021.06.19 | Category: 骨格筋

オリンピックを始め大きな競技大会では、筋肉増強剤等不正薬物を使用する一部の選手がこれだけ検査が厳しくなった今も検出される選手が時として出ます。

筋肉増強に使われるのは主に蛋白同化ステロイドホルモンや男性ホルモン、あるいは性腺刺激ホルモン等です。

これらの禁止薬物が摘発されれば、また新たな薬物とそれに対する新たな検査法の開発とのイタチごっこが繰り返されています。ところが近い将来、選手が遺伝子を受ける様になると、検査では検出出来ない時代が来ると言われています。

遺伝子は現在ほとんどの先進国で研究が進んでいて、例えば病気を治すのに今までは薬を投与していた代わりに、生体が病気と闘うのに必要な蛋白質を体内で作るメカニズムを誘発します。

つまり新たな蛋白質を作る人工遺伝子を体内に投与すれば、生体は病気の元となった欠落した遺伝子を補おうと働くからです。

筋肉増強に用いるには、その入工遺伝子を筋肉に直接注射する事でよく、筋線維は人工の遺伝子を取り込み、通常の遺伝子群に加えるのです。

注射は1回で効果を発揮し、しかも人工還伝子が作り出す蛋白質は通常の蛋白質と同じなので、不正を発見する事は困難です。

人工遺伝子を検出するには、その遺伝子の塩基配列を知っている事と、それを用いた選手の人工DNAを含む組織のサンプルが無ければ不可能です。

大会前の選手に筋肉組織を提出させる事は困難なので、結局遺伝子ドーピングは見つから無いと言われています。

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