- Blog記事一覧 -腸 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

腸 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

ろ過装置が大腸炎に効果

2021.04.11 | Category:

厚生労働省に難病指定されている潰瘍性大腸炎が15歳から25歳の若者に急増しています。

欧米では約200万人、日本では84年には9100人でしたが、現在では約6万人になっています。

要因のーつと考えられているのが無繊維高脂防食ですが、近年の研究では自己免疫疾患が考えられています。

潰瘍性大腸炎は肛門に近い直腸から、大腸粘膜にビラン、潰瘍が全体に広がります。

この病気は大腸内に無数にある細菌が潰瘍によって崩れた大腸の粘膜を浸透し、粘膜内の顛粒球と接触し、顧粒球を活性化させ、これが大量に増えると更に大腸の粘膜を攻撃して潰瘍を作ると考えられています。

脂肪性の下痢が特長で、腹痛、下痢、血便を繰り返し、症状が進むと一日10数回の下痢血便が起きるのです。

治療としては炎症を抑える為に副腎皮質ホルモンが中心で治療が行われますが、副作用で骨壊死、骨粗鬆症の副作用が強く出る為に長期間使用できません。

そこで最近の治療法として、酢酸セルロースの粒子を使った騏粒球ろ過装置がかなり効果がある事が分かってきました。

患者の血旅をろ過装置に通すと活性穎粒球のほぼ全てを吸着する除去療法で症状がかなり改善されるのです。

2000年4月に厚生労働者で認可され、重症の潰瘍性大腸炎の患者約1000人に行われ70~80%の患者で症状が改善されたのです。

また難病であるクローン病にも活性白血球の異常が発見されているので、この方法が有効ではないかと期待されています。

大腸の内視鏡検査と治療

2021.04.10 | Category:

胃がんや大腸がんなど消化管にできるがんのほとんどは粘膜に発生するので、臓器の内部から観察できる内視鏡が威力を発揮します。

大腸の内祝鏡検査を受けるとき、前日の夕食はいつも通りに食べますが、その後は絶食します。水分は摂ることができます。

検査当日は腸の内容物を空にする為朝に下剤の水溶液を約2リットル飲み、午後から検査が行われます。

お尻に穴の空いた検査用の衣服または紙パンツを着用してベッド上に左側を下にして横臥位になります。

肛門から内視鏡を挿入する時、通常の大腸は空気が無くつぶれた状態なので、内視鏡の先端から空気を送り込み、大腸を膨らませながら先へと進みます。

治療の必要な病変、ポリープやポリープ状のがんが見つかった場合は直ぐに「ポリペクトミー」という方法で切除します。

この方法は内視鏡の先端からループ状のスネアというワイヤーを出して、ポリープの根元にかけて引き絞り、高周波電流を流して焼き切るというものです。

切り取ったものは必ず体外に回収して組織検査を行います。

直腸からS状結腸・下行・横行・上行結腸・盲腸の先端まで大腸すべてをカバーすることができ、その様子は患者さんもモニターで見る事ができます。

検査は30~40分で済みますが、ポリペクトミーをした場合は生活全般に無理をせず、激しい運動は控えます。

がんの場合、内視鏡で治療できるのは、がんの進行が粘膜下層まで達していないもの、大きさは隆起型で2センチ以内、陥凹型で1センチまでとされ、それ以上進行したがんは内視鏡での治療対象ではありません。

便秘薬に注意

2021.04.09 | Category:

便秘に苦しむ人は多く、緩下剤や下剤を簡単に常用しています。

しかしこれが便秘の悪化にも繋がったり、新たな病気を作る事にもなるのです。

例えばセンナやアロエなどの生薬は昔から下剤として使われて来た事もあって、安全だろうと連用する患者さんも多いのですが、意外と危険なのは知られていません。

これらの成分の働き方は大腸を刺激するもので、作用が強く習慣性があります。

有効成分は小腸から吸収されて血行を通じて、また大腸壁に直接働いて粘膜や轜動運動を司るアウエルバッハ神経叢を刺激して、嬬動運動を高めて排便させます。

刺激が強い割りに長く連用すると耐性ができやすく腸管の細胞を障害します。メラニン色素が沈着して腸が黒っぽくなる事もあります。

また市販されている便秘薬は効き目が穏やかで比較的安全とされている緩下剤が多いのですが、これとて耐性ができて習慣になる事もあります。

便秘薬を規定量飲んでも段々効かなくなるので飲む量を増やします。すると腸管は痙學を起こして更に排便し難くなるのです。

するとまた増量、今度は下痢になります。

下痢でも出ないよりはましということで便秘薬を連用し、便意だけは感じ続ける、という下剤性の結腸症候群になってしまうのです。

しかも腸を刺激して無理に排便させる事でカリウムイオンが消耗します。

すると今度は腸の緊張が無くなって便秘が酷くなってしまうのです。気軽に飲みやすい便秘薬ですが、決して適用すべきではありません。

洗い過ぎは肛門を弱くする

2021.04.08 | Category:

便秘や、下痢のために肛門の粘膜を傷つけたりすると、便に含まれる細菌が直腸や肛門周辺に感染しやすくなり、痔のある人は症状を悪化させます。

そのために排便後、紙で拭くだけでは肛門のシワに便を擦り込んでしまう事になり、肛門周辺がジクジクする等不衛生になるので、痔の方は排便後には肛門周辺を洗う事です。

内閣府が2018年3月にまとめた消費動向調査によると、2人以上世帯の家庭の温水洗浄便座普及率は80.2%。 100世帯当たりの普及台数は113台となっています。

痔の方にとってはこのトイレで排便後のケアも楽になってきました。

しかし、最近は清潔志向から過度に肛門を洗い過ぎて皮膚がカサカサになり、痒みを訴える人が多くなって来ています。

人間の皮膚には表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌を始めとする約10種類以上の皮膚常在菌があって私達の皮膚を守ってくれます。

この常在菌は皮膚の脂肪を餌にして脂肪酸にして、皮膚は弱酸性になり、外からの病原菌が侵入して来てもそれを寄せ付けないのです。

温水洗浄トイレのシャワーのために肛門周囲の常在菌が流され、中性になるのです。

肛門周囲のpHは健康な人の皮膚で5.4~5.7ですが、痒みを訴える人のpHは7以上になっていてアルカリ性になっているのです。

洗い過ぎは常在菌が居なくなるだけで無くて、皮脂を失う事で、皮脂膜が傷害されて角質の細胞がばらぱらになって皮膚がカサカサになり、座っているだけで痛みや出血が起きやすくなるほど弱くなっているのです。

痔疾を持たない人がトイレシャワーを過剰に使うのは避けた方がよいでしょう。

細菌性の下痢の起こり方

2021.04.06 | Category:

腸内細菌叢は菌同士お互いの陣地を攻撃しあいながら、それなりに均衡が保たれています。

また細菌も攻撃と防衛に明け暮れて体内に侵入しようとはしません。

もちろん、侵入しようとしたらすぐさま非常に強い腸管免疫系の細胞が出撃するので、定在している細菌群jま無駄な努力はしません。

ところが、旅先等で新顔の細菌が腸内に入ると、先に棲息している細菌の陣地を獲得しようと闘いをしかけて、毒素を出して暴れ回る事があります。

このような状況は宿主としてははなはだ迷惑なことです。そこで、腸管免疫系は新しい細菌に対抗する為の迎撃態勢をととのえますが、それには一定の時間が必要です。

そこで、それまでの繋ぎとして、腸神経系が免疫細胞と協同して対抗します。

つまり細菌感染が起こると、粘膜下神経節の分泌促進神経細胞が作動し、大腸上皮細胞を剌激して腸管壁から腸管内へ塩素イオンを放出させます。

また、続いてナトリウムも腸管内へ出ていきます。

この二つから塩化ナトリウムが作られて、それに引きずられるようにして体内から水分が腸管内に大量に出ていきます。

その間、通常やっている腸管内の水を吸収する仕事はやめてしまいます。

すると腸管一杯に水が満たされ、腸内壁にしっかりくっついていない新参ものの細菌は毒素とともに勢い良く洗い流されていきます。

ですからこのような細菌性の下痢では、すぐに下痢止めを飲まずに、脱水に注意しながら下痢させた方が治りが良いわけです

当院のスケジュール