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脳 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

脳血管障害の徴候

2021.07.08 | Category:

脳血管障害で倒れた後、そう言えばあの時その徴候があった、と言う場合があります。

又その徴候に気が付かないまま発作の可能性を抱えている場合もあり、脳血管障害の徴候を見逃さない事はとても大切です。

脳血管障害が疑われる時、次の事項を患者さんに確認すべきです。・身体の片側や一部に筋力の脱力があるか(筋力低下)?
・片側や一部が鈍くなってたり感覚の異常があるか?
・視力や視野に異常があるか?
・言葉を発し難かったり、理解出来なかったりしないか?
・ふらつくか?
・ろれつが回らなかったり嚥下障害はないか?
・痙攣や意識障害があるか?
・頭痛はあるか?
等が危険のめやすになります。

また既往症や家族歴も手がかりになるので、・高血圧・糖尿病・高脂血症・心疾患・不整脈・喫煙等を確認すると共に家族にその様な疾患の人が居るかどうかが参考になります。

一過性の脳虚血発作とは24時間以内に症状が消えるものですが、ほとんどは10秒から15分以内で、局所神経症状が表れるものですが、紛らわしいものに偏頭痛や低血糖、順位変換での回転性のめまい(良性)などがあります。

比較的軽症で、発作から3日以上経っていて、病状の変化がほとんど無い場合は緊急性は少ないと言えますが、なるべく早く受診するよう勧めるべきです脳血管障害が強く疑われる場合、救急医療が必要なのは勿論です。

ワーキングメモリー

2021.06.20 | Category:

脳の活動を調べる為には、動物の場合は電極を刺したり局所を切除する事でその機能を確認できます。

しかし人間の場合はこの様な事は出来ないので、事故や病気等で脳を損傷した患者を観察する事で推論していました。

しかし脳を損傷せずに調べ事が出来るPET(陽電子放射断層撮影法)が1990年代初期に出来、更に機能的MRIの出現により、脳の血流量の継時的変化を見て、約2mmの解像度で活動中の神経細胞群の位置が画像で分かる様になりました。

これにより前頭前野の活動の様子が分かり、我々の精神活動すなわち意識を司る中枢の存在が次第に解明されて来たのです。

その部位の事をワーキングメモリと名付けたのはイギリスの認知心理学者アラン・バトリーでした。

このワーキングメモリは「行動や決断の為に必要な様々な情報(記憶情報を含む)を一時的に保持しながら、それらの情報を組み合わせる事で、行動や決断を導き出すための認知機能」と定義しています。

さて、その意識の中枢として今脚光をあびているのが前頭連合野の特にその背外側部にある46野と呼ぱれている部位です。

この部位は空間情報や言葉をワーキングメモリに記憶する時に活発に活動している事が機能的MRIによって明らかにされたのです。

しかし脳の持つ複雑で多層的な活動と機能を考えるとこれが意識の中枢だという結論には至っていないのが現状です。

食欲調節のメカニズム

2021.06.16 | Category:

食欲調節の機能は視床下部の摂食中枢と満腹中枢にありますが、そのメカニズムは、脳液の中にある液性因子と、神経を介する調節によります。

食欲中枢を刺激する液性因子としては30種類以上が見つかっています。

その内の一つのブドウ糖と食欲調節機構を関係をみてみます。

何かを食べると血糖値が上昇して行きます。

例え蛋白質しか食べ無くても体内アミノ酸からブドウ糖が合成されますので、いずれにしても視床下部周辺の毛細血管中でもブドウ糖濃度が高くなります。

血管壁を通過したブドウ糖が視床下部を被っている液中に入ると、満腹中枢の中のブドウ糖感受性神経が興奮して、満腹惑が生まれます。

また摂取中枢側にもプドウ糖受容神経(ブドウ糖により抑制される神経)が働き摂食を抑制します。

また、神経を介した食欲調節は味、匂い、色、形、食感等の情報はそれぞれの感覚器で感知され大脳皮質連合野で統合されます。

その情報は更に扁桃体に送られ、そこで過去の食体験と照合され良し悪しの情報、つまり快・不快のいずれかに決定されます。

快感をもたらす情報は摂食中枢を刺激させ、不快感をもたらすものは満腹中枢を刺激させ摂食を中止させるのです。

まずい物を食べると食欲が落ちるのはその為なのです。

不快な雰囲気も食べ物と共に快・不快を修飾しますので食欲は減退してしまうのです。

廃用性痴呆

2021.06.16 | Category:

日本人に多い痴呆は第一に脳血管障害による痴呆、次にアルツハイマー病ですが、最近ではそれが逆転して来たとも言われています。

しかし、浜松医療センターの金子満雄氏は、はっきりとした病因が見つかるのは全痴呆の7%程度で、大胆にも残りのほとんどが廃用性の痴呆だとみています。

脳卒中後に起こる様に見える痴呆も、直接の原因は脳卒中後の生活態度の悪さによる廃用性の痴呆だという訳です。

痴呆とは大脳が広範に障害を受けた場合に起こる症候群で、前頭前野、海馬、大脳後半部連合野の細胞が侵されやすいので、原因は違っても痴呆の症状や予後には類似がみられます。

その原因というのは広範囲の脳血行障害、広範な脳変性疾患、感染症、萎縮によるとしています。

この様な障害は、一過性の心停止や反復された頭部外傷(ボクシングなど)、首を絞められる、廃用性萎縮等によって、大脳全体、もしくは広範囲に虚血状態にならなければ起こり得ないとしています。

つまり限局された脳出血や脳梗塞では一部の脳の機能が傷害されても、痴呆に陥る筈は無いのです。

従って現在血管性痴呆という診断の多くは信憑性が無いとしています。

高齢で発症するとされるアルツハイマー型の痴呆も同様に多くが廃用性の痴呆とみなせるものとしています(アルツハイマー病は高齢では発症しない)。

つまり多くの痴呆は、左脳優位、感性・意欲が欠如した生活習慣病と言えるので、ライフスタイルこそが本当の痴呆予防のカギを握っていると断言しています。

「ど忘れ」を見過ごさない

2021.06.16 | Category:

ある人物を話題にしたい時、顔は浮かぶのに名前が思い出せないという経験は誰にでもありますが、何度も繰り返すようなら、ひそかに脳機能の低下が進んでいる恐れがあります。

脳の活動に要求されるのは、正確さ・スピード・維持力です。言葉を考えて使わずに「あれ」「それ」等の代名詞ばかりで済ませていると、イザという時思い出せず必要な場面・速さで名前が出て来ません。

書く事でも同じで、ワープロに慣れていると自分の記憶中枢をほとんど使わないので、手書きで文章を書こうとしても漢字が思い浮かば無いのです。

記憶の原則は繰り返しで、言葉は使わないでいると直ぐに忘れ、身体機能と同じく脳機能も必要で無い物は低下して行きます。

「ど忘れ」は長期記憶のエラーですが、記憶中枢だけが機能低下したのでは無く、思考中枢や感情中枢など、他の中枢の機能も低下し始めている事が多いのです。

「ど忘れ」に気付いた時、その内容が長期記憶の中でも特に自分自身に関する事柄であれば、脳のどこかに問題があるのではないかと考えるべきです。

高次脳機能を調べるには、まず脳組織・脳血管・脳血流量・全身状態の異常の有無、脳機能の異常の有無を調べます。

脳組織についてはMRI等で調べられ、一見正常に見えても脳血流量が部分的に少なくなっていたりすれば脳機能低下を招く為、詳しい検査が必要です。

例え症状が無くても、無症候性の脳梗塞等が発見される事もあるので、特に身に覚えのある方は一度は高次脳機能の検査を受けた方が良いかもしれません。

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