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治りにくい子どもの中耳炎

2021.06.10 | Category: 耳鼻咽喉

中耳炎はペニシリンが出現して治る病気になりました。急性中耳炎は4~6歳の子供に多い病気で、風邪、鼻炎、咽頭炎に続いて起こる事が多く、ほとんどは鼻に開口する耳管から中耳腔へ細菌やウイルスが侵入して起こります。最初は耳の痛みと発熱を訴え、続いて化膿性細菌の為に膿が溜まり、強い痛みを起こします。それでも放置すると膿の圧力で鼓膜が穿孔し耳漏を生じます。子どもで3日以上続く熱の3分の1は中耳炎と言われています。子どもが罹りやすいのは耳管が短い事が関係しているようです。細菌やウイルスは正常では侵入する事はないのですが、風邪症状があって鼻が詰まった時に注意が必要です。鼻をつまんで唾液を飲むと鼻がキュンとふさがるような感じがします。この時に中耳腔は陰圧になっています。そしてこの陰圧が解消されるときに中耳腔に細菌やウイルスが吸い込まれる可能性が高いのです。ですから両側の鼻が詰まっている時に鼻をかむ時は陰圧にならないように片側づつ鼻をかむ事が大切なのです。治療としては自然に治癒する場合もあるので、痛み止めを処方して1~2日様子を見ながら、喉の粘膜を採取して細菌を培養して抗生物質を投与する事が望ましいのです。しかし実際は、原因細菌として肺炎球菌やインルルエンザ菌による事が多いという事で、安易にペニシリン系抗生物質が投与される様になっていました。しかし次々に新しい抗生物質が使われた為、耐性菌が出現し、6~7割の患者に効果がなく、治りにくい病気になってきています。最近では集団保育の子どもの難治性反復性中耳炎も問題で、耐性菌である肺炎球菌などが鼻に付着して侵入したり、鼻を触った手などを通して他の子供に広がり、いつまで経っても治らない、熱が出る、薬が効かないという問題が起きています。

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