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体液 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

細胞死と水

2021.06.19 | Category: 体液

我々の身体の60%は水で構成されていますが、細胞の内外の水の量はー定に保たれる様になっています。

人体を構成する細胞はそれぞれ固有の容積がありますが、その容積をー定に出来るのは容積調節機能があるからです。

さて、この容積調節機能として知られているのは細胞膜にあるイオンや水を透過させるイオンチャンネルと水チャネルがあります。

またチャネルとは異なるメカニズムで物質を輸送する膜貫通型輸送蛋白をトランスポータと呼んでいます。

このトランスポータには、ある特定の物質のみを輸送するユニポータと2種類以上の溶質を同時に同じ方向に輸送するシンポータと、逆方向へと輸送するアンチポータがあります。

このメカニズムが破綻すれば、細胞は死んでしまいます。

細胞の死に方には二通りあります。細胞死としてよく知られているアポトーシスの場合は細胞から水分が出て行き収縮して死んで行きます。

もう一つのネクローシス細胞死の場合は細胞に水がどんどん入り込んで膨張してしまう事で起こります。

いずれの場合も、容積調節機能が破綻する事が第1の原因なのです。特に虚血や低酸素状態にさらされた細胞はネクローシスを起す事が知られています。

細胞の容積変化の原因となる浸透圧負荷は、多くの疾病によってもたらされます。

この細胞の容積調節機能の破綻こそ、多くの細胞病態の姿であり、細胞死に関わっている事が明らかにされつつあります。

喉が渇いたら水を飲む

2021.06.12 | Category: 体液

清涼飲料水を大量に飲み続けると急性の糖尿病になるというペットボトル症候群が、10~20代の若者に見られる事が以前からいわれています。

これからの暑い夏には喉が渇きコーラ、ジュース等の清涼飲料水を飲む事が多くなるので注意が必要です。

1.5リットルのペットボトルの清涼飲料水に含まれる糖分の量は、コーラには150 g (スティックシュガー30本分)果汁添加の炭酸飲料水では140 g、スポーツドリンク100 gです。一日の糖分摂取量20g以下と言われていますから、1本で約7倍強を摂取した事になるのです。

最近流行の野菜ジュースや果汁100%の果汁ジュースにも果糖や蜂蜜等もかなり含まれているので、身体に良いからといっても飲む量は控える事です。

砂糖は食物と違って直ぐに吸収されるので血糖値が急激に上がります。

その血糖値を下げる為にインスリンが大量に分泌され、逆に低血糖状態になり、体がだるくなったり、イライラしたりします。

これを習慣的に飲み続けると子供でも糖尿病になります。

口の渇き、身体が痩せてきた、だるいといった症状があれば、直ぐに治療が必要です。

更に糖尿病という事に気が付かず飲み続ければ、急激な血糖値の上昇にインスリンが機能しなくなり、意識がもうろうとして昏睡状態(糖尿病性ケトアシドーシス)となり、ついには死亡するケースもあるのです。

予防としては清涼飲料水を水代わりに飲まない様にして、喉が渇いたら、まず糖分の無いお茶や水等を飲むという習慣を身に付ける事です。

生命の海と蛋白質

2020.10.23 | Category: 体液

生命の源である海水には60種類以上の元素が溶けていますが、この物質を溶かす能力こそ水の持っている特性の一々で、これ無くして生命が誕生する事も無かった筈です。

1950年代、ハロルド・ユーレイとスタンレー・ミラーが実験で原始地球の海を再現して、水素、メタン、アンモニアの混合物を入れ、いわゆる生命スープをガラス管で20数時間以上放電したところ、8種類のアミノ酸、7種類のカルボン酸が作られ、その後、小さな蛋白質も作られました。

蛋白質の種類は人では100万種類はあると言われています。

この蛋白質は生命現象に密接な関係を持ち、細胞の原形質の10%内外を占め、酵素や細胞膜の母体にもなり、更に筋肉や血液や毛髪等身体の構成成分の大部分になっています。

蛋白質はアミノ酸がペプチド結合で繋がっている高分子化合物ですが、水にコロイド状に溶ける物もあるし、全く溶けない物もあり、身体の各細胞や組織の働きによって多種多様です。

アミノ酸から複雑な化学的な工程で作られる蛋白質は水の特性である吸収・移動・化学変化の促進という溶媒の役割無しでは作られないのです。

しかし、蛋白合成から生命が誕生したとはいえ、自己複製を促す核酸との関係は生命の謎としていまだ解明されていません。

体の水分

2020.10.22 | Category: 体液

体の水分は大人で体重の60% (新生児では80%)と言われています。

体の水分と言っても細胞の中にある物と外にある物とで分けられ、成分的にも違いがあり、その違いこそが細胞を働かせていると言えます。

細胞内液では陽イオンのカリウムイオン、陰イオンのリン酸イオンが、細胞外液では陽イオンのナトリウムイオン、陰イオンの塩素イオンが中心になって浸透圧を調整する事で生体の働きを支えています。

細胞内液と細胞外液は2:1の割合で、それぞれ体重の40%と20%になります。

その細胞外液の内60%は組織間液で残り40%が体を循環する血液です。

体の水分と言えばすぐに血液を思い浮かべますが、血液自体は体重の8%くらい、60kgの人で5リットル程に過ぎません。さて年齢によって水分は変化します。

新生児の水分は体重の80%にも及びますが、これは成長する為には生理反応が激しく起こらなければならない為だと言えます。

体の反応に関係している物質は水に溶けてこそ働きますが、水分が多くて粘度が低い方が、物質の活性が高まって生理反応が起こりやすいのです。

成長する面ではその方が有利になります。ただしその分変化が早く不安定なので、環境に対しての防御は大人より弱いと言う事になります。

羊水の神秘

2020.10.20 | Category: 体液

受精卵が分裂を繰り返しながら胎芽となり、子宮壁に着床すると直ぐに胎芽の周囲に羊膜が形成されます。

羊膜は胎児の成長に伴って細胞分裂を繰り返しながら大きくなり、胎児と羊膜の間の子宮腔に、羊膜上皮から分泌された羊水が次第に溜まって行きます。

スペースを作って胎児の運動と発育を肋けるのです。

最初は無色・無臭の液体ですが、妊娠末期には胎児の産毛や皮膚、皮脂や胎児の尿等が混じって、白濁したり黄色味を帯びたりします。

胎盤は胎芽が着床した時から約10週間かけて完成し、この後羊水は急に量が増えて、妊娠末期には500~1000ccに達します。

胎児は妊娠14週頃から羊水を飲み込む様になり、胎児自身の老廃物は胎盤循環を通して母胎へと運び出され、一部は胎児自身の尿として羊水中に排出されます。

羊水は多過ぎても少な過ぎても胎児に重大な影響を与えます。

羊水過少では胎児と羊膜が癒着したり発育不全や奇形が生じやすく、逆に慢性羊水過多だと早期破水や分娩時微弱陣痛等で母子共に危険な状態に陥りがちです。

しかし分泌される羊水量と胎児が飲み込む量はほぼつり合っている為、羊水は常にほど良い量が保たれます。

そして分娩時には羊膜に加わる圧力によって子宮口が開き、破水によって産道を消毒し、潤滑剤の働きをして胎児を外界へと送り出すのです。

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