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体液 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

生命の海と蛋白質

2020.10.23 | Category: 体液

生命の源である海水には60種類以上の元素が溶けていますが、この物質を溶かす能力こそ水の持っている特性の一々で、これ無くして生命が誕生する事も無かった筈です。

1950年代、ハロルド・ユーレイとスタンレー・ミラーが実験で原始地球の海を再現して、水素、メタン、アンモニアの混合物を入れ、いわゆる生命スープをガラス管で20数時間以上放電したところ、8種類のアミノ酸、7種類のカルボン酸が作られ、その後、小さな蛋白質も作られました。

蛋白質の種類は人では100万種類はあると言われています。

この蛋白質は生命現象に密接な関係を持ち、細胞の原形質の10%内外を占め、酵素や細胞膜の母体にもなり、更に筋肉や血液や毛髪等身体の構成成分の大部分になっています。

蛋白質はアミノ酸がペプチド結合で繋がっている高分子化合物ですが、水にコロイド状に溶ける物もあるし、全く溶けない物もあり、身体の各細胞や組織の働きによって多種多様です。

アミノ酸から複雑な化学的な工程で作られる蛋白質は水の特性である吸収・移動・化学変化の促進という溶媒の役割無しでは作られないのです。

しかし、蛋白合成から生命が誕生したとはいえ、自己複製を促す核酸との関係は生命の謎としていまだ解明されていません。

体の水分

2020.10.22 | Category: 体液

体の水分は大人で体重の60% (新生児では80%)と言われています。

体の水分と言っても細胞の中にある物と外にある物とで分けられ、成分的にも違いがあり、その違いこそが細胞を働かせていると言えます。

細胞内液では陽イオンのカリウムイオン、陰イオンのリン酸イオンが、細胞外液では陽イオンのナトリウムイオン、陰イオンの塩素イオンが中心になって浸透圧を調整する事で生体の働きを支えています。

細胞内液と細胞外液は2:1の割合で、それぞれ体重の40%と20%になります。

その細胞外液の内60%は組織間液で残り40%が体を循環する血液です。

体の水分と言えばすぐに血液を思い浮かべますが、血液自体は体重の8%くらい、60kgの人で5リットル程に過ぎません。さて年齢によって水分は変化します。

新生児の水分は体重の80%にも及びますが、これは成長する為には生理反応が激しく起こらなければならない為だと言えます。

体の反応に関係している物質は水に溶けてこそ働きますが、水分が多くて粘度が低い方が、物質の活性が高まって生理反応が起こりやすいのです。

成長する面ではその方が有利になります。ただしその分変化が早く不安定なので、環境に対しての防御は大人より弱いと言う事になります。

羊水の神秘

2020.10.20 | Category: 体液

受精卵が分裂を繰り返しながら胎芽となり、子宮壁に着床すると直ぐに胎芽の周囲に羊膜が形成されます。

羊膜は胎児の成長に伴って細胞分裂を繰り返しながら大きくなり、胎児と羊膜の間の子宮腔に、羊膜上皮から分泌された羊水が次第に溜まって行きます。

スペースを作って胎児の運動と発育を肋けるのです。

最初は無色・無臭の液体ですが、妊娠末期には胎児の産毛や皮膚、皮脂や胎児の尿等が混じって、白濁したり黄色味を帯びたりします。

胎盤は胎芽が着床した時から約10週間かけて完成し、この後羊水は急に量が増えて、妊娠末期には500~1000ccに達します。

胎児は妊娠14週頃から羊水を飲み込む様になり、胎児自身の老廃物は胎盤循環を通して母胎へと運び出され、一部は胎児自身の尿として羊水中に排出されます。

羊水は多過ぎても少な過ぎても胎児に重大な影響を与えます。

羊水過少では胎児と羊膜が癒着したり発育不全や奇形が生じやすく、逆に慢性羊水過多だと早期破水や分娩時微弱陣痛等で母子共に危険な状態に陥りがちです。

しかし分泌される羊水量と胎児が飲み込む量はほぼつり合っている為、羊水は常にほど良い量が保たれます。

そして分娩時には羊膜に加わる圧力によって子宮口が開き、破水によって産道を消毒し、潤滑剤の働きをして胎児を外界へと送り出すのです。

血液のバイパスリンパの流れ

2020.10.19 | Category: 体液

動脈側の毛細血管から染み出した血漿は、組織を巡って静脈側の毛細血管に戻ります。この時水分や電解質、アミノ酸等の物質の交流が行われます。

しかし全てが静脈に戻る訳では無く、一部は組織の中に染み出したままになります。

その染み出した液体が毛細リンパ管に入りリンバ液になるのです。

ですから血漿とリンパ液は成分的によく似ているのですが、リンパ液は血漿より蛋白質の量が少なくなっています。

もちろん多くのリンパ球が含まれています。

毛細血管から組織の間に出る液体は1日に20リットル程度ですが、その10分のl位が毛細リンパ管に集められます。

血液は心臓というポンプによって激しく循環していますが、リンパ管にはポンプがありません。

その代わり弁があるので逆流しないようになっています。

リンパ液の流れはもっぱら筋肉の活動や動脈の拍動に影響されて一方向に流れ、最終的には長さ40cm程の太いリンパ管である胸管に集まって、鎖骨下静脈に注ぎ込んで静脈血と合流します。

 

いわぱリンパ管は血管のバイパスとも言えるでしょう。

リンバ管の所どころにはリンパ節があって、T細胞やB細胞、マクロファージ等がぎっしりと詰まって免疫を担う最前線となっています。

髄液が睡眠を調節する

2020.10.18 | Category: 体液

脳脊髄液(髄液)は脳や脊髄を外力から守り、脳の栄養吸収や代謝産物の排泄路としての働きをします。

最近の研究で、髄液の主成分であるベータトレースという酵素が、クモ膜や軟膜に働きかけ、睡眠物質であるプロスタグランジンD2を髄液に放出し、そのD2が前脳基底部に作用して睡眠を調節している事が分かって来ました。

今まで睡眠調節をするのは視床下部や脳幹だと考えられていましたが、脳の外側にある膜や髄液も関連している事が分かって来たのです。

この髄液は大脳の側脳室という空洞に脈絡叢という血管の塊がありここで作られます。

この髄液は-定の方向に流れ、第三脳室、中脳水道、第四脳室、マジヤンデイー孔、ルシュカ孔を通ってクモ膜と軟膜の間のクモ膜下腔に出て脊髄と脳に分かれ、その後、頭頂にあるクモ膜穎粒から矢状静脈洞に達して吸収されます。これを髄液循環と言います。

一日に作られる髄液は約500ccですが実際に流れている量は約150ccですから、髄液は一日に3~4回ほど交換されている事になります。

ところで40~50代で多いクモ膜下出血の検査はCTスキヤンで大部分は分かりますが、出血の少ない場合は腰椎穿刺の髄液検査をして、出血があれば髄液は薄いピンク色になっています。

ちなみに脊髄は腰椎-番までですから、その下を穿刺すれぱ中枢神経に刺さる事はありません。

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