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遺伝子診断の明暗

2019.09.20 | Category: 遺伝子

遺伝子性疾患の種類は4000とも5000とも言われ、これまで分ら無かった遺伝子性疾患も特定される様になってきました。既に幾つかの癌遺伝子や肥満に関する遺伝子も見つかり、将来は行動や性格なども遺伝的な側面から多くの事が説明される様になりそうです。将来高血圧になりそうだとか、肥満になりがち等の遺伝的傾向が分れば、それが生活習慣をコントロールする事で病気の予防の為のデータとなって利用されて行く事でしょう。しかし一方で深刻な問題もあります。例えばハンチントン病やデュシェンヌ型ジストロフィー等の様に予防も治療も仕様の無い深刻な病気の遺伝子を持っていると確認したところでその人は苦しむだけでしょう。アメリカでは乳癌の遺伝子を持つと分かった為乳房の切除をしたと言う事すら出てきています。またその人の疾病傾向が就職に影響したり、保険に加入出来無かったりと言う影響も出て来ています。こうした事は出生前診断や着床前診断の技術の実用化に後押しされて、生命の選択へと向かう危険性があります。どこまでを病気とみなすかという事を問われていく事になるでしょう。どの様なパターンであるにしろ人は普通平均10個の遺伝子異常を持つと言う事を念頭に置いておく事も大切です。

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