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ホルモン補充療法

2021.06.12 | Category: ホルモン

日本でホルモン補充療法といえば、更年期女性が対象の女性ホルモン補充療法(HRT)が行われていますが、本場アメリカでは抗老化医学が盛んで様々なホルモンが使用されています。

本来のホルモン補充療法は、文字通り人の体内に不足しているホルモンだけを補って、病気や老化によって低下した体細胞の生理的活性を健康なレベルまで回復させる療法ですが、アメリカでは病気の治療はもちろん、美容と健康の目的で生活改善薬としてドラッグストアで簡単に手に入るものも多く、インターネット販売で日本からの購入者も多いといいます。

実際にはアメリカ食品医薬局(FDA)が認めたエストロゲン、テストステロン、プロゲステロン、ヒト成長ホルモン(HGH)等があり、まだ認可されていないが薬局で入手可能なメラトニン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、プレグネノロン等があります。

ところがアメリカのホルモン補充療法の中で、最も多く使用され効果が高いとされてきたHRTに最近変化がみられました。

2002年7月に米国立心臓肺血管研究所を始めとする40の機関が5年に及ぶ臨床試験のデータを集めた結果、女性ホルモンを投与された人は何もしなかった人に比べて乳がんの発生が26%、血管系心臓病が29%、脳卒中は41%多く、肺血栓に至っては2.13倍も発生している事を発表しました。

HRTによって大腸がんや大腿骨骨折等が減る事は報告されていますがそれでも「リスクが利益を上回る」として、以上のデータを受けて05年まで続ける予定だった臨床試験を打ち切りました。

アメリカでは閉経後の女性の3人に1人約1400万人がHRTを受けていて、この発表後処方箋の発行が20%減ったという事です。

しかし身体に害があると分かってもなお80%の女性はHRTを受け続けてるという事です。


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