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橋本病

2021.06.11 | Category: ホルモン

のどぼとけの少し下にある甲状腺は、蝶の形をした20gほどの小さな柔らかい器官です。小さいといっても内分泌器官としては最大で、いうまでもなく甲状腺ホルモンを分泌しています。この甲状腺ホルモンは1.体の成長を調節する 2.熱を産生させて体温を保つ3.心臓を活発に働かせる4.エネルギー代謝をスムーズにする等の働きがあります。甲状腺疾患の多くが不足による機能低下症一橋本病で、この甲状腺ホルモンが不足するとすれば、上記の様な働きが障害されるのですから、症状も様々に現れます。下表のような症状を呈するのですが、これらはあまりによく見られる症状なので甲状腺が腫れたりしない限り分かりにくいのです。つまりこれらの症状を訴える患者さんがあれば、甲状腺機能低下症も可能性として考えるべきだと言えるでしょう。可能性のある人にはTSH(甲状腺ホルモン放出ホルモン)の測定だけでも勧めた方がいいかもしれません。アメリカでは血糖、コレステロール、ヘモグロビン、PSA(前立腺がん腫瘍マーカー)と並んでTSHの測定を呼びかけています。甲状腺の機能が落ちてホルモンの分泌が少なくなると、TSHが沢山出て甲状腺の尻を叩きます。つまりTSHの値が高いという事は甲状腺がしっかり働いていないという事を意味しているわけです。橋本痢といっても直ぐに治療が必要とは限りませんが、加齢によって状態が悪くなったり、動脈硬化が進行したりするので、経過をみていく事は必要です。高齢の女性の1割は治療が必要な甲状腺機能低下症といわれています。

甲状腺機能低下症の症状
筋肉痛、関節痛、筋力低下、筋緊張、痙攣、めまい、頭痛、感覚異常、難聴、耳鳴り、嗄声、副鼻腔炎、皮膚乾燥、手根管症候群、徐脈、食欲低下、便秘、月経過多、無月経、貧血


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