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アナフィラキシーショック

2021.06.11 | Category: 免疫

アレルギー症状の中でもアナフィラキシー反応は要注意です。lgE抗体による即時型アレルギーに属し、抗原の侵入から反応までの時間が2、3分~20分と早く、早急に対処しなければなりません。lgE抗体が結合するのは肥満細胞(マスト細胞)ですが、その名の通りヒスタミンやロイコトリエン等活性物質の類粒を多量に貯め込んで太った様に見える細胞で、消化管や気道等の粘膜や皮下給合繊に存在しています。1度感作されたlgE抗体が肥満細胞にくっ付いている所へ抗原がやって来ると、肥満細胞は中のヒスタミンや顆粒を吐き出します。ヒスタミンの作用で周囲は炎症を起こして、痒み、腫れ、血管拡張等の症状が起きます。ヒスタミンが大量になると血管作動性が高まり、毛細血管の透通性が増し、血液成分が組織へ漏れ出て浮腫や水腫が起こります。肺に起これば平滑筋の持続的な収縮が起こり、気管支が収縮、痙攣して呼吸困難になり、ひどい喘息発作が起こったり不整脈が見られる事もあります。最も怖いのは薬の中でも抗生物質によるアナフィラキシー反応で、ペニシリンによるものだと、血管腔が縮小して血流量が減少し血圧の急激な低下からショック状態に陥ります。アナフィラキシーの抗原は割と身近な所にあり、食品なら柑橘類やナッツ類、エビやカニ、ソバ等が知られています。特にソバは症状が劇的で、ソバ屋の前を通るだけで症状を起こす人もあり、アレルギー学会でもソバアレルギーは特別に扱っています。また蜂によるアナフィラキシーでは、日本でも毎年何人もの人が亡くなっています。アナフィラキシーが疑われる時は、患者の気道を確保しながら、直ちに医師に診せなければなりません。


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