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うつ病の薬

2021.06.11 | Category: うつ病

日本ではうつ病の治療に「三環系抗うつ薬」「四環系抗うつ薬」「SSRI」「MAO阻害剤」等が使われています。三環系抗うつ薬は化学構造式の中に3つの環がある事からこの名が付いていて、古くからあるタイプの抗うつ薬で、今でもよく用いられます。特徴はほとんど全ての人に効果が期待できる点ですが、副作用が一番出やすいというデメリットもあります。口が渇く、便秘、排尿障害、目のかすみ、人によっては心臓や肝臓に障害を起こしたりします。四環系抗うつ薬は副作用を減らす目的で開発されたものですが、効果の点でも副作用の点でも三環系抗うつ薬より軽くなっています。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、プロザックが有名です。日本では’99年に認可されて(製品名:ルボックス、デプロメール)使用されました。三環系抗うつ薬が複数の神経伝達物質(アセチルコリン・ノルアドレナリン・セロトニン・ドーパミン等)に作用するのに対し、SSRIはセロトニンだけに作用する為その他の物質に関連した副作用が起こらないのが利点で、心臓にも負担がかかりません。しかしこれは長所であると同時に短所でもあり、副作用が限られる分作用も限られるのです。一般に軽度のうつ病の人には有効ですが、三環系抗うつ薬でなければ効かない場合もあります。さて薬の効果が現れるのは服用開始からおよそ2週間たってからで、副作用の方が早く現れます。抗うつ薬は一定の血中濃度を保って初めて効果が現れる薬なので、副作用を嫌って飲む量を減らしたり中断しては何の効果も期待できません。またうつの症状が改善されてからも再発を防ぐ為に半年間は同じ量の薬を飲み続ける必要があるのです。


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