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子宮頸がんとSTD

2021.06.10 | Category: がん

子宮がんには子宮頚がんと、子宮体がんがあり、約70%が子宮頚がんで20~40代の若い女性に多いです。

子宮頚部の細胞は膣側が上皮細胞、体部側は腺上皮で、この境界は炎症やホルモンの作用で崩れやすく、この時に発がん因子が作用して異形成という前がん状態となります。

ほとんどは自然治癒しますが5%ががんになるといわれています。子宮頚がんの90%はこの異形成ががんに進行した扁平上皮がんです。

子宮頚がんは妊娠出産の回数が多い人、最初のセックスが早い人、セックスフレンドが多い人、喫煙歴のある人等に多く発生する事が統計調査で分かってきました。

子宮頚がんの細胞を検査すると、99%に性感染症(STD)の一つであるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染している事が分かりました。

それが発がんの重要な因子とみなされています。HPVはイボを作るウイルスの一種で、70種類以上のタイプがあります。

大多数のHPV感染は自然に治癒しますが、数種類のウイルスが子宮頚部の前がん状態をもたらすのです。

この前がん病変の早期発見法は綿棒で子宮頚部入り口当たりの細胞をとって診断する事になります。

子宮頚がんはその進展で0期からⅣ期までに分けられ、早期の子宮頚部に限局した0期か1期であれば5年生存率95%で、レーザーや高周波による治療でがんを削り取る事で子宮が温存できます。

子宮頚部を越え腺や子宮の周辺組織に広がっている場合には子宮の摘出手術が行われる事になります。

現在HPVウイルスの感染を防ぐワクチンの開発がされ、接種が行われています。

抗体ができれば、ウイルスが侵入しても感染を防げる上、既に感染している人でも増殖や発症を抑えられますが、副作用も報告されています。


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