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血液のがん

2021.06.10 | Category: がん

代表的な血液のがんといえば白血病ですが「急性白血病」「慢性白血病」に分かれます。

また、「悪性リンパ腫」はがん化した細胞の性質の違いで「ホジキン病」と「非ホジキン病」に分かれます。そして他に「多発性骨髄腫」等があります。

この中で最も多いがんは急性白血病で細胞の違いにより、急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病に分かれます。

この急性白血病の発症頻度は10万人あたり約6人で、成人では骨髄性白血病が80%を占めていて、急性リンパ性白血病は小児がよく発症する事が知られています。

急激に悪くなり短期間に死亡する為に大変予後の悪い病気の印象があります。

更に抗がん剤の副作用で頭髪がすっかり抜けたりと厳しい治療というイメージもあると思います。

しかし、「骨髄移植」だと完治するがんでもあるのです。

ただし、患者さんの症状が急激に悪化することやHLAの適合性やドナーの問題もあり、なかなか移植が難しいのも現状です。

最近ではよりドナーの負担を軽減する事ができる「末梢血幹細胞移植」や「臍帯血移植」等の新しい治療法も実施されています。

いずれの方法も2000年には保険適応となっています。

また、化学療法もカクテル療法(数種類の抗がん剤を組み合わせる)で、急性骨髄性白血病の約80%はがん細胞が無い「寛解期」に移行する所まで来ています。

また、1970年代中国では昔から医療用に使用していた猛毒のヒ素をペーストにした薬剤で白血病を治療していてある程度効果をあげていました。

そこに目をつけたアメリカのメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターが、1998年から急性前骨髄性白血病(骨髄や血液中で未熟な白血球が増加)に投与したところ、12人中11人が完全に白血病が消えたという報告もあります。

現在白血病の治療薬としてFDA(米食品医薬品局)も承認したのです。

発がん性でも知られているヒ素には意外な薬効があるのです。


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