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がん術後補助療法

2021.06.10 | Category: がん

がんと言えばまず外科手術でがんの病巣を切除し、転移や再発を防止する為に抗がん剤等の術後補助療法が行われる、というのが一般的ながん治療の流れです。

しかし、この術後補助療法はがんの種類やステージによって効果が違い、全てのがんに有効なわけではありません。

術後の補助化学療法に効果があると確認されているのは乳がん、卵巣がん、大腸がん、膀胱がん等少数ですが、これらのがんでもステージによって、手術の内容によって評価が分かれます。

例えば胃がんの場合、日本では術後補助化学療法がよく行われていますが、実際には胃がんの術後補助化学療法による生存率は改善されず、欧米ではこの療法は行われていません。

また前立腺がんでは術前にホルモン療法をしてから手術をする事が多くなっている様ですが、前立腺がんに効く抗がん剤はなく、補助療法は標準的な治療として確立されていません。

こうした術後の補助療法は、再発の危険性を考えるとやらないよりやった方が良いと考えるのは間違いで、効果が期待できない治療を受けても副作用やQOLの低下に苦しむ事になります。

術後の補助療法を受ける場合は、手術だけの場合の再発の可能性、補助療法を受けた場合のリスクの低減の度合い、補助療法の副作用とリスク、等をきちんと理解して行うべきでしょう。


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