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腫瘍マーカー

2021.06.10 | Category: がん

腫瘍マーカーというがん検査法があります。がん細胞はがんの種類によって異なるある種の物質を作り出します。

またがん細胞と反応した正常細胞が何らかの物質を作り出す事もあります。

血液を採取して特定な検査を施しこの作り出された物質を感知する事で、その物質が目印(マーカー)となりがんの存在を確認する事ができる検査法です。

例えば、大腸がんでは、がん胎児性抗原(CEA)、肝臓がんではα胎児性蛋白(AFP)等がマーカーとなります。

現在は30種類のマーカーがあり、いずれも正常値が決まっていて、この正常植を超えるとがんの疑いが高まるのです。

しかし、この正常値は健康な人のデータから作られた数値であって全ての人には当てはまりません。

更に腫瘍マーカーの様な細胞は健康な人の体内にもあり、血液中の腫瘍マーカーはゼロでは無く、その人それぞれの数値を示すのです。

ですからー回きりの検査で出てきた数値が正常範囲内であったとしてもその人の平均的な数値を知らないと、その数値の意味がないのです。

良性の病気やがんになった時には、数値が高くなってきます。

そして正常植の上限であるカットオフ値と呼ばれる値よりも高い場合を陽性と呼び、「これを超えたら病気の事が多い」という程度のもので、陽性だから必ずがんがあるではありません。

その為に腫瘍マーカーをがんの早期発見や健康診断の手段にする事に批判する専門家がいますが、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAに限って言えば早期発見に非常に確率が高いと考えられています。

腫瘍マーカー検査は、がんができている人の予後の推定、がんの手術や抗がん剤等の治療効果と経過の観察、再発の発見等に使われているのが現状の様です。

この腫瘍マーカーを継続して調べ、その患者の平均的数値を知り、その値の変化から早期発見をしようという腫瘍マーカー追跡検査(TMT)という考えが提唱されています。

一回の検査だけで決めるのではなく年に2回位で、そのマーカーの値の変動を検査し、異常があれば他の検査をするのです。


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