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二次性高血圧

2021.05.11 | Category: 高血圧

高血圧症の95%は遺伝や肥満等、複数の要因が関与していて原因が特定できない本態性(一次性)高血圧と、原因となる病気が特定できる二次性高血圧があります。

高血圧全体からみれば二次性高血圧の頻度は低いのですが、原因さえ取り除けば高血圧が全快する事も多いので、きちんと治療する事が大切です。

二次性高血圧の中で最も多いのが腎性高血圧で、次いで腎血管性高血圧が多く、後は内分泌性、薬物誘発性が知られています。

腎性高血圧は主に腎炎(糸球体腎炎)と腎孟腎炎が原因で、腎炎は糸球体が炎症を起こし、尿を作り出す等の腎機能が低下してくる病気です。

急性腎炎は溶連菌感染症の後で起こる事が多く、慢性腎炎は尿検査で蛋白尿や血尿等で発見される事が多いのですが、血圧は最初は低く、進行するに従って上がっていきます。

腎孟腎炎でも腎機能低下が起きると血圧が上がります。

腎血管性高血圧が起きるのは、まずアテローム性の動脈硬化症があり、腎動脈の入り□付近が狭くなって腎血流量と糸球体濾過量が少なくなります。

すると強力な血管収縮作用を持つ腎ホルモンのレニンが傍糸球体から放出され、レニンは血管収縮因子のアンギオテンシンⅡ産生を増加させるのです。

アンギオテンシンⅡは全身の血管にも収縮作用を及ぼし、副腎に働きかけてアルドステロンの分泌を促すので、ナトリウム・チャンネルの生産が高まってナトリウムの再吸収が促進され、体内の塩分貯蔵量が増します。

またカリウムの排泄を促進するので、低カリウム血症になる結果、体液増加が起こり高血圧となるのです。


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