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大腸とストレス

2021.03.30 | Category:

ストレスが消化管に影響を与える事は経験的にもよく分かります。

ストレスが胃や十二指腸に潰瘍を作ったり、不安や抑うつな気分が下痢や便秘にさせるという事もよく経験する事です。

一般にストレスがかかると大腸の内圧が高まって、大腸の運動が亢進します。

ストレスといっても不安や緊張では下痢になり、抑うつや恐怖の感情では便秘になります。

もちろんこの場合の便秘は弛緩性の便秘ではなく、痙撃性の便秘ですから共に大腸の動きが亢進しているという事では表裏の関係といえるでしょう。

最近増えている過敏性腸症候群は、2:3で女性に多いものですが、男性では下痢型、女性では便秘型になる傾向があります。

最も過敏性腸症候群の症状を持つ人は健常者の中でも2割前後はいるとみなされています。

しかし実際に病院を訪れる人は不安感やうつ状態などの精神症状が強く、ストレスに影響されやすく、腹部の症状を強く訴えます。

この疾患の患者さんには腹痛や排便の異常に加えて、食道や胃、胆嚢などの機能異常がみられる事が多いようです。

更に腸の症状だけでなく頭痛、疲れやすさ、月経異常、頻尿など他の全身症状も訴えることが多いのです。

過敏性腸症候群は心身症と考えて治療に向かう事が適当でしょう。


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