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妊婦と糖尿病

2021.03.20 | Category: 糖尿病

妊娠の10ヶ月の間は、血糖値に充分留意する事が大切です。この期間は母体も大きく変化していきます。

妊娠中特有のホルモン分泌が起こり血糖値に関係する糖代謝も変化します。

胎盤ではインスリン桔抗ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロン、プロラクチン等が大量に分泌されます。

また、胎盤ではインスリン分解が起きるので、血中のインスリンが減少する為血糖は上昇しやすくなります。

その為正常な女性では妊娠の過程で膵臓からインスリンを多く分泌する事により、インスリン抵抗性に対応して血糖値を安定させます。

なかでも妊娠中期の36週から38週頃にインスリン需要量が最大の妊娠前の約1.5倍から2倍になる頃が要注意となります。

特に妊娠前に糖尿病であったり、糖尿病になりやすい因子を持った妊婦は妊娠初期から血糖値が上昇する為、母体や胎児に様々な影響が出る可能性が高くなるのです。

例えば、母体では網膜症、腎症の悪化、流産、早産、妊娠中毒症等が起こりやすくなります。また胎児では高血糖による奇形が発生しやすくなります。

この奇形の有無は受胎後第7週までに決定されているといわれています。

妊娠に気付くのは早くても受胎後第3週以降なので、障害を受ける器官形成が終わっている可能性が高いといえます。

ですから、妊娠を望む女性はあらかじめ血糖値をしっかり知っておくことが大切なのです。

また、妊娠中を通して血糖値を安定させるためにも、ストレスのない穏やかな生活が必要なのです。


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