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大気汚染と風邪

2021.02.20 | Category: かぜ

風邪をひくと治り難く、しつこい咳などが数ケ月も続く事があります。特に高齢者ではこのケースが多く、治療院に来る患者さんにも増えています。

高齢者の風邪はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり等の上気道の症状より、下気道の咽頭、気管、気管支に咳や痰等の症状が出やすいのが特徴です。

これは気道の粘液分泌や繊毛の働きが弱く痰が溜まりやすく、身体全体の免疫力も低下しているからです。更に事態を悪くしているのが大気汚染です。

公害の四日市喘息や川崎喘息等がよく知られていますが、都市部においても大気汚染は高度成長期の大気汚染状態に比べては改善が見られ、今は中国からのPM2.5の日本での影響が取りただされています。

しかし地域にもよりますが計測算出量の半分は日本で発生している地域もあります。

浮遊粒子物質で10μm以下をSPMといいます。2.5μm以下では「PM2.5」と呼ばれています。

未だに内燃機関の車社会に依存している事からその汚染抑制の達成率が後退しています。様々な大気を汚染している化学物質や微粒子物質か気管支の線毛運動の障害や気道の粘液分泌の増加、粘液腺の肥大や粘膜上皮の破壊を複合的に促します。

これによって痰の量も増え、咳もなかなか治まらない事になるのです。動物実験で明らかにされたのですが、亜硫酸ガスや二酸化窒素を吸わせた動物は、インフルエンザウイルスに感染させると炎症が進み、症状が悪化しやすくなります。

また汚染地区での学童検診でも、鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎、喉頭炎が明らかに増えているのです。

最近は中国の大気汚染に気を取られていますが。実はじわじわと我々の気道を破壊し続けているのです。

外出時の風邪の防御は保温や感染源の人混みばかりに気を取られがちですが、大気汚染に対して気を使う事も必要なのです。


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