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STDの皮膚症状

2020.12.15 | Category: STD

治療家は常に患者さんと接触するので、様々な感染症にさらされる事が多いと言えます。患者さんの中には当然STDの患者さんもいて、患者さん自身STDに感染している事を知ら無いと言う事もありえます。

STDを見逃さない事は患者さんにとっても治療家の身を守る上でも大切です。一番の判断の材料になるのは皮膚症状と言う事になりますが、普通見かけない様な発疹に接した場合、まず梅毒やHIVの可能性を考えます。

梅毒では感染後3ヵ月から3年位までの間に爪の甲大の淡い紅斑、いわゆる梅毒性のパラ疹が体幹に出ます。その後紫紅色の丘疹が多発しますが、いずれも自覚症状はありません。

また後頭部から側頭にかけて不完全な脱毛をきたす場合もあります。淋菌に感染すると、悪寒や関節痛など風邪の様な症状と一緒に四肢の関節の周囲に出血性の丘疹や水泡、膿泡等が見られますが、この症状は女性に多いものです。

サイトメガロウイルスやヘルペスウイルスに初めて感染した場合、伝染性の単核症様の症状(悪寒発熱、頭痛、吐き気、リンパ節腫脹疼痛など)が見られ、抗生物質の投与によってじんま疹が誘発される事があります。

HIVの感染でも単核症様の症状がありますが風邪くらいに思われ見逃される事が多い様です。HIV感染では3~6週間後に5~10mm位の紅斑や浮腫性の紅斑が、体幹の上の方や手掌・足の底に見られる事があります。

これらSTD感染の可能性は患者さんの風体や身なりで判断する事は危険で、子供や高齢者でもSTDの可能性がない訳では無い事も頭においておく必要があります。


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