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涙がかれる時代

2020.10.09 | Category: 体液,

涙は睡眠中には出ていませんが。目覚めている間は絶えず涙腺から分泌されています。

その割には汗や唾液や消化液などの分泌液と比べてその量は極燎に少ないのです。

1日16時間起きているとしても僅か1mlより少し多い位の量で、1年でもたった缶ビールー本程度にしかなりません。

これには感情の高ぶりや刺激物を摂った時等に出て来る涙の量は入っていません。

いわゆる悲しくなって「泣く」時は副交感神経の興奮によってドッと溢れてきますし、わさび等の刺激物で鼻の奥がツーンした時は反射的に涙が出て来ます。

涙腺は目尻の上方近くにある主涙腺と目の周りに散在している数多くの小さな副涙腺がありますが、全体の90%は主涙腺から出ています。

この涙の役割は目の表面に必要な酸素や栄養分やビタミンや成長因子を補給したり、角膜や結膜を絶えず潤す事で細菌感染を防ぎ、異物を除去しているのです。

最近、目の使い過ぎでドライアイになる人が増加して人工涙液が市販されていますが、成分的には完全なものではありません。

しかし医療用では既に血清を用いた涙液で劇的な治療効果が確認されていますので、いずれ細胞成長因子等の必要成分を含んだ人工涙液が開発されるでしょう。

人工涙液は目を酷使する時代が産んだ副産物と言えます。


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