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手首がフォークの形に変形する

2020.09.27 | Category: 上肢

女性は骨粗粗症の為に骨がもろくなり、骨折も起きやすくなります。特に50~60歳と言う骨粗鬆症の初期に急に増えるのが手首の関節に起きる橈骨下端骨折です。

骨粗鬆症が進んでいるのに気が付かず若い頃の様に活動して何でもない事で転んだりして、手を付いた為に骨折してしまうのです。

末梢骨片は前腕骨の背側へ移動し、その形はフォーク背状の変形と言われています。

その特徴を1814年アブラハム・コーレスによって報告された事からコーレス骨折とも言われています。

治療は整復して5週間の固定の後に後療法という経過をたどります。治療で特に注意が必要なのは、フォルクマン拘縮という前腕、手に生じる外傷後の後遺症です。

上腕動静脈が圧迫や損傷を受けたり、外傷後浮腫や血腫により血管が圧迫され硬い筋膜鞘に被覆されている前腕屈筋深層に血行障害が起こり、壊死を起して瘢痕化して拘縮を起すのです。

その為に指、特に中指が曲がったままになります。

更に正中神経や尺骨神経が変性し麻痺になる場合があります。

この拘縮は固定包帯後24時間以内に見られるので指先の腫脹、チアノーゼ、知覚異常が起きていないか注意深く経過を見る事が大切で、不適当に行われたギプス固定はこの変化を助長する事になります。


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