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関節液が軟骨を修復する

2019.11.21 | Category: 下肢

膝に炎症があると関節液が出て関節水腫を起こします。「膝の水を抜くと癖になる」と言う患者さんがいますが、これは炎症が治まって無いからです。中には炎症があっても出ない場合があるので診断には注点して下さい。関節液は滑膜から分泌、吸収される循環システムになっていて、その量は1cc以下で、関節包に囲まれた関節腔の中に人っています。分泌される関節液は透明な粘り気のある液で、その成分はヒアルロン酸という酸性ムコ多糖類です。この液は関節軟骨の細胞を活性化して、すり減った硝子軟骨の表面を線維軟骨が被う様にして不完全ながらも再生するのです。線維軟骨は関節軟骨を形成する硝子軟骨ほど強くは無いのですが、膝の痛みを軽減する働きがあるのです。以前は膝の炎症や痛みがある時は鎮痛効果のあるステロイド剤を関節内に注射 をしていました。これを繰り返し使うと関節の痛みが一時的に解消されるため膝を無理して使うので軟骨を痛め、また薬剤で骨を弱くして破壊してしまう副作用があり、現在はあまり使われていません。その代わりにヒアルロン酸を関節腔に何回か注射して軟骨を修復しながら治療する事が多くなっています。整形外科では関節水腫で膝がパンパンに腫れ、膝が曲がりにくくなり、痛みがある場合はプンクといって関節液を排液しますが、私はエラスコット7サイズ(弾性包帯7.5cm×4.5m)で圧迫を加え吸収させます。また5~10㏄程度であまり痛みもなければ水中歩行やウォーキングなどで膝をよく動かせば滑膜の働きが活発になり関節液の新陳代謝は良くなり水腫も軽減していきます。

 


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