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多動症(注意欠損多動障害)

2019.11.12 | Category: 感情

今、小・中学校では「学級崩壊」が問題になっていますが、そうならないまでも1学級に必ず1~2人の落ち着かない子供がいます。先生の話に集中出来ない、忘れ物が多い。飽きっぽい、すぐカッとなる、軽率な行動を取る、等が挙げられます。こうした行動の原因は、家庭の躾や愛情不足のせいだと考えがちですが、これは脳の微細な働きの障害に基づく、れっきとした(注意失陥多動症)という”障害”なのです。多動症は発達障害の中でも極めて発症頻度が高く、全児童の3~6%に存在し、男女比率も3~6:1と男児に多いのです。主要症状は、多動、注意障害、興奮性、衝動性です。こうした子供は何をするにも失敗しやすいので、よく叱られてばかりいますが表面的にはしょげたりしないので、周囲の人はその子が内心は深く傷つき劣等感が強いと言う事に気が付きません。次第に学校社会から脱落し非行に走りやすく、非行少年の多くが多動症児である事は一般には余り知られてはいません。多動症の原因はまだ解明されていませんが、遺伝は重要な因子で、他にもアレルギ一体質や食品添加物等が挙げられています。治療は薬物療法、治療教育、心理療法等が柱となります。薬物にはリタリンという中在刺激剤が有効で、抑制系ニューロンを賦活させます。副作用を心配する声もありますが、児童精神医学の先進国であるアメリカでは既に常識になっています。薬を飲まないで放って置くと問題がより深刻になるケースが多くなります。


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