神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

症状別ページ

ランダム

icon987.gif

色と心理

武蔵野美術大学の色彩心理学者の千々岩秀彰教授の調査によると世界共通の好まれる色は圧倒的に「青」で、次に赤と緑だといいます。人間の眼には赤・緑・青に感じる視細胞が備わっているので、この3色に敏感なのは当然でしょう。しかし個々の色に対するイメージは民族によって違いがあって、「幸福」のイメージ色は日本やアジアではピンク、欧米では黄色だそうです。「家庭」のイメージも日本やアジアではピンクですが、他の国では青だそうです。アジアでは家庭や幸福に母性的なイメージ、欧米では父性的なイメージがあると分析しています。ところで、色には暖色と寒色がありますが、心理的な両者の温度差は約3度という実験結果があります。また、色と時間との関係で、暖色は時間の流れを遅く感じさせ、寒色は時間の流れを速く感じさせるという報告があり、その差は1時間あたり20分もあったといいます。つまり、暖色の室内では1時間を80分位に感じ、寒色の室内では1時間なのに40分位に感じるそうです。ということは、施術者は男性も女性も青色とピンクで服をコーディネイトして、院内全体を暖色系にすると患者さんは時間的にはたっぷり施術をしてもらったと感じ、幸福なアットホームな気分になれるかもしれませんね。
 
icon988.gif

C型肝炎治療ガイドライン
 
C型肝炎ウイルスは輸血や予防接種によって惑染し、30年以上もかかって、肝硬変から肝がんへと進行します。年間約3万5000人が肝がんで亡くなり、その8割がC型肝炎ウイルスによるものだとされています。最新のC型肝炎治療のガイドラインによると、C型肝炎には大きく分けて、強力な1型ウイルスがいる場合(患者全体の75%)と、比較的弱い2型ウイルスがいる場合(患者全体の25%)があり、それぞれに大量ウイルス(血液1 mlあたり100万個以上)と少量ウイルス(血液1 mlあたり100万個以下)がいるケースに分けられ、その4種のケースに対して治療方法がやや異なってくるのです。現在、C型肝炎治療の主役となるのが、従来からある「インターフェロン」、と抗ウイルス剤「リバビリン」と従来の薬剤より強力な「コンセンサスインターフェロン」です。以前はどのケースもインターフェロンだけで対応してきたのですが、治療成績はよくありませんでした。インターフェロンは副作用も強く、患者の身体の負担が大きかったのです。強力な薬剤が加わった結果、最も困難な1型ウイルスが大量にいるケースでは、以前は完全駆除は7%以下だったのが、30%近くに上昇しました。このケースの治療ガイドラインでは、インターフェロン十リバビリンを半年間、またはインターフェロン単独で長期投与(2年間)、またはウイルス量が多い場合はコンセンサスインターフェロンの選択もあり、となっています。C型肝炎治療ガイドラインは毎年更新される予定で、これまで医療機関ごとに異なってきた治療方針を標準化し、ウイルスを排除できない患者の状態を悪化させず、副作用が少ない方法も盛り込まれています。
 
icon989.gif

肝機能検査の数値
 
肝臓の働きは、まさに身体の大工場です。身体の中の老廃物や毒を排泄したり、必要な蛋白質の合成、蛋白代謝、糖代謝等、毒性の高い物の解毒、消化補助などの働きがあります。そして、それらの働きが悪くなると、肝機能検査の数値の異常として出てくるのです。GOT、GPTは肝臓の細胞が破壊されたときに血液中に流れ出てくる酵素ですが「肝実質系酵素」「逸脱酵素」とも呼ばれて肝臓の中で起きている炎症の程度によって血液中に流れる量が変わります。しかし、肝臓の炎症は治まっても、病変自体は進行している場合もあるので、GOT、GPTの値が正常値でも油断はできません。また、最も多いのがγGTPの異常で、アルコール常飲者に高い数値を示すという特徴があります。γGTPだけでなくALP、LAPは胆管系(胆汁の流出路)と関係が深く、その意味で「胆道系酵素」と総称されます。何れも、胆汁の流れが悪くなり、血流に入る為に数値が高くなります。γGTPは細胆管の状態を反映し、肝細胞が膨れて細胆管が圧迫されるような、アルコール性肝障害や薬剤性肝障害等で高くなりやすい性質があります。薬、アルコール以外では脂肪肝等でも高くなります。 ALPは主に肝臓で作られ胆汁中に排泄されますが、肝炎や黄疸等があると値が高くなります。TTTやZTTは慢性肝炎の状態が分かる検査です。ビリルビンは胆汁色素で黄疸の原因になり、肝臓の障害で数値が高くなります。総蛋白、アルブミン、コリンエステラーゼの数値は肝臓が物を作り出す能力(合成能)を検査する指標になります。しかし、これら数値が高くなるのは肝臓が末期的な状態になってからです。というのも肝臓の予備力は大変大きく、80%なくても機能できるといわれているのです。また、その他、肝臓病以外の検査で肝臓の状態を反映しうる検査として、総コレステロール、経□糖負荷試験、血小板数等が挙げられ、血液検査の比重がかなり高いのがみてとれます。これらの、肝臓の状態を反映する血液検査を通常、「肝機能検査」と呼んでいるわけです。

icon990.gif 
痛 風
 
尿酸は肝臓でプリン体が分解されてできる老廃物ですが、哺乳類一般にはこの尿酸を分解する酵素があります。しかし、霊長類には酵素を分解する遺伝子が進化の過程でなくなり、尿酸は体内に溜まる事になりますが、この尿酸には抗酸化作用もあり活性酸素を処理する事で、長寿と関係があると考えられているのです。しかしこの尿酸が過剰になると痛風を引き起こす事になります。血清尿酸値中7.0㎎/dlを高尿酸血症といい、9.0㎎/dl以上になると痛風発作をいつ起こして不思議ではありません。尿酸値を高める原因はプリン体合成の異常を起こす遺伝的な要因もありますが、やはり肥満、アルコール、激しい運動、ストレス等が最も影響します。更に性格との間に関連かあるといわれています。痛風の発症は40~50歳の男性に多いのですが、その年代は管理職等に就く事が多く、性格も積極的、活動的、攻撃的、責任感が強いといった傾向がみられます。当然仕事の為に、暴飲暴食、運動不足等生活習慣も乱れがちになってきます。最近の栄養学では肉類、卵類、魚卵等の食物由来のプリン体は体内で作られる尿酸の10~20%位、とごく一部である事がわかり、食事の内容は関係が無いと考えられていますが、カロリーを制限する事は大切です。痛風患者の60%はがっちり型の肥満体で、肥済度が大きいほど尿酸値は高くなるからです。運動は無酸素運動による激し過ぎる運動ではなく、速歩きや軽いジョギング等の有酸素運動をし、運動後に水分を多く摂り、尿量を増やして尿酸を尿中排泄してしまう事です。またアルコールが分解されると尿酸が作られるので、尿酸値の高い人にアルコールは禁物です。高尿酸血症の状態は動脈硬化が進行し、高血圧、心臓疾患等があれば更に悪化します。検診で尿酸値が高めですといわれたら、生活習慣を見直す事が大切です。

 
icon991.gif

ドラッグ・デリバリー・システム
 
薬に副作用はつきものです。例えば抗がん剤等はがん細胞を殺すために他の健康な細胞を傷つけてもやむ得ないとして選択されますが、その分副作用も強く出ます。もし薬を標的のがん細胞だけを狙って標的臓器に届けることができたら、しかもがん細胞が活性化する時間に最適な濃度の薬を効かせることができたら副作用に苦しむ事もなくなるでしょう。この様に、薬が体内で量的、時間的、対象的にコントロールされて最適の投薬効果を目指すのがドラッグ・デリバリー・システム(DDS:薬物配送システム)です。この考え方自体は1980年頃から研究されてきたのですが、これまで成功したシステムは多くはありませんでした。ところが最近ではバイオテクノロジーやナノテクノロジーなどの最新技術の発展でより有効な方法が実用化されてきています。例えばモルヒネのように、耽溺性(たんできせい)の副作用を起こさせないで鎮痛効果を得るために、皮膚から適量ずつ吸収させてコントロールする事ができるようになっています。また経口では吸収できなかった薬剤も鼻などの粘膜からスプレーして吸収させる事もDDSとされています。さらに経口や経皮では1日から数日しか効かないのが、デポ剤という、1回の注射で数週間もの効果を持続させる事のできる注射等もでてきています。その他にも超音波を使って皮膚から薬を吸収させたり、マイクロチップを埋め込んで薬をタイミングよく放出させる方法等が期待されており、副作用が少なく、少ない投与量が可能なシステムが開発されていくものと思われます。
 

icon992.gif

 膠原病

結合組織は臓器をつないだり、支えたりする組織ですが、結合組織が特殊に分化した軟骨組織、骨組織、血液、リンパを総称して支持組織という事もあります。結合組織の中を血管や神経等が走っています。この結合組織や血管壁の重要な成分を線維蛋白質(膠原線維)といいますが、この膠原線維に病変が生じたものが膠原病、つまり膠原病は結合組織の病変の総称です。膠原病では、結合組織の中でも、特に血管を中心として炎症が起こります。その為全身に広がりやすく、血管の炎症が起こると、一度にいくつもの臓器に病変が起きてしまいます。また、その炎症の過程で自己免疫反応が起こる事も膠原病における臓器障害の原因になっています。さて、膠原病には結合組織の疾患、自己免疫疾患、リウマチ性疾患の三つの顔があります。結合組織が侵される病気自体は膠原病以外にも沢山あり、これらは結合組織疾患という範疇に含まれます。また、正常な組織を免疫反応により攻撃してしまうという免疫の異常がみられます。これは自己免疫と呼ばれていますが、これによって生じる病気は自己免疫疾患という範躊に含まれます。またリウマチ性疾患は、特に関節が強く侵される全身性の結合組織の炎症性疾患であり、破壊性変形性の関節炎です。難治性で、原因は不明であり、免疫異常の関与が大きいと考えられています。このように、膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性がみられますが、一つ一つは独立した病気で、それぞれ特徴的な症状があるのです。 
 

icon993.gif

逆流性食道炎

食道と胃の境目には下部食道括約筋という強い平滑筋があり、食道よりも高い胃の内圧によって胃内容物が食道に逆流するのを防いでいます。食道は重炭酸や粘液を分泌する事もほとんどなく、PH1~2の強酸の胃液が逆流して食道粘膜に触れると簡単に炎症を起こしてしまいます。症状は激しい胸やけの他に、胸痛や咳、吐き気や嚥下困難、榎声やしゃっくり等が起こり、単純な胃酸の逆流が様々な症状を引き起こします。ところで唾液はアルカリ性で、1日に2リットル程分泌されて逆流した胃酸を中和してくれますが、唾液量が減少するシェーグレン症候群では食道炎を起こしやすく、ガムを噛む事が逆流性食道炎の予防になります。アメリカでは逆流性食道長の患者がとても多いのですが、この為にアメリカ人はいつもガムを噛んでいるのではないかといわれるほどです。一般に欧米では逆流性食道炎はとても多く、アメリカでは入口の40%以上がこの食道炎の患者群と考えられています。なぜ欧米では日本に比べて逆流性食道炎が多いのかといえば、高脂肪食や肥満度の違いの他に、ヘリコバクター・ピロリ菌の保菌率が低い事がおおいに関係しています。ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんの原因ともいわれていますが、ピロリ菌に長期間感染していると、胃粘膜が萎縮して、酸分泌が低下し、強い胃酸の逆流が起こりにくくなるのです。日本ではピロリ菌の保菌率の低下と食生活の脂防食化もあって逆流性食道炎が年々増えていますが、これは慢性的な疾患で完全に治る事はなく、欧米ではQOLをおおいに損なう病気だと指摘されています。重症患者の多い欧米では手術も行われていますが、逆流性食道炎の薬としては、制酸作用が強いプロトンポンプ阻害薬があり、症状が軽い場合は制酸効果が軽いH2ブロッカーなどが用いられます。
 
 
icon994.gif

麻疹を侮るな

昔、はしかは誰でもが罹患し、治れば終生免疫を獲得した病気でした。多くは後遺症もなく治癒しますが、子どもの命さだめの病といわれたように、重症化しやすく、致死率も1000人に1人と、怖い病気である事は変わりません。WHOのランクによると、1.制圧途上の国 2.集団発生予防期の国 3.流行がほぼ無くなった国の分類の内、日本は1にランクされていて、現在でも毎年10~20万人もの発生があります。はしかは予防接種の効果が高いのですが、ワクチンの安定剤として使用されていたゼラチンがアナフィラキシーショックなどのアレルギー反応が問題となった事もあり、一時期より接種率が下がっています。現在予防接種率は8割程度ですが、地域によって5~6割と格差が大きくなっている事から地域による麻疹流行の差が生じています。現在は改良が加えられて副作用の報告は咸少しています。厚生労働省20年副反応報告例0件となっていますが過去脳炎・脳症の重篤な副作用が報告されています。しかし自然感染の危険性はワクチンの副作用の危険性をはるかに上まわっています。また予防接種率の低下により麻疹抗体を持たない成人も増え、成人麻疹も増えています。抗体を持たない人の割合が5%を越えると集団感染の危険性が高まるといい、日本でも20代の成人麻疹の増加が問題になっています。また最近の特徴では、重症化する事の多い1歳以下の麻疹発症も増えていますが、これは母親が抗体を持たない為に母のIgAが子供に行かないからではないかと考えられます。ただ、はしかの予防接種を受けても完全ではなく、絶対はしかにかからないわけではありません。そのため先進国では免疫を獲得したあともさらに免疫を増強する(ブースター効果)ために数年おいて更に予防接種を受ける複数回接種が一般的になっていて、その事がはしかの制圧に成功している要因といえるようです。

icon995.gif 
肺容量の減少手術
 
肺への空気の流れが悪くて呼吸困難を起こす病気を慢性閉塞性肺疾患といいますが、慢性気管支炎と肺気腫を総称してこう呼ぶようになってきています。肺気腫は肺を形成する肺胞が、主に長期の喫煙によって壊れて弾力性を失い、硬くなって縮むができなくなった肺組織が膨らんだままになる病気です。胸郭一杯に膨らんだ肺は下部の横隔膜まで圧迫して、呼吸運動をする隙き間がなくなるので、少し体を動かしただけでも非常に息苦しくなってきます。一度壊れてしまった肺胞を元に戻す方法はなく、呼吸機能を完全に復活させるには肺の移植しかないといわれています。血管拡張剤や酸素吸入等で息苦しさを軽くすることはできても、その効果は十分とはいえません。そこで考案されたのは外科手術で傷んだ肺の一部を切り取り、肺の容積を小さくして呼吸運動をする余地を作り出す方法です。90年代初めは大きな傷跡が残る手術だったのが最近では内視鏡手術が主流になってきています。胸の脇に3.4ケ所の小さな穴をあけ、内視鏡や自動縫合器等手術器具を入れ、肺尖部を肺全体の8~6分の1程度切除します。手術によって呼吸機能がどの程度改善されたかは、福岡大学病院のおよそ100例の平均によると、1秒間の呼気量(肺が1秒間に吐き出す量)が手術前に比べて約50%増えています。しかし肺気腫なら誰でも手術できるわけではなく、休み休みで50メートル位歩ける体力が要求されるのです。そして肺容量減少手術は根治治療ではないので、5年も経つと呼吸機能が手術前に戻ってしまう患者もいるといいます。しかし呼吸困難で苦しい症状が手術で大幅に改善され、日常生活を自力で行える様になるのは大切な事です。

 
icon996.gif 
がんの転移
 
がんは一般的にリンパ節に転移しやすいのですが、がんの種類によって転移しやすい組織があります。胃がんや大腸がんは肝臓に転移しやすく、乳がんは骨に、脳腫瘍は肺に転移しやすい傾向があります。肝臓や肺は毛細血管が多いので血流に乗ってがん細胞が運ばれてきやすいといえます。しかし、がん細胞がなぜ転移するのか、まだ謎の部分が多いのです。例えば、大腸なら大腸の組織は細胞同士が接着分子で繋がり、細胞が生きている間は剥がれる事はありません。がん細胞も正常細胞の中で接着分子をもってその組織として増殖していきます。しかし、悪性のがん細胞の中には正常細胞とも、がん細胞とも手を結ばない、組織的な性格が失われたがん細胞が生まれるのです。それが血流にのって他の臓器に行ってそこでまた増殖を繰り返す事になります。しかし、接着分子がなくなったがん細胞がどうしてもう一度別の臓器に接着できるのかという問題が残りますが、これも決着はついていません。しかしがん細胞にも転移先の好き嫌いがあり、組織によって接着できるかどうかの違いがあるのだと考えられます。実際、実験で肺や肝臓の接着分子に変異を起こさせる操作をするとがん細胞は転移できません。その事から悪性のがん細胞は肝臓や肺の組織の接着分子との相性が良いという事がいえるでしょう。がん細胞は血管の細胞と細胞の間を抜けて外に出て組織に定着して増殖し始めますが、栄養が欠乏するので血管新生因子を出して毛細血管を作り、栄養を補給していく事も知られています。あのサリドマイド薬がその血管新生を妨害する事で転移を防ぐ効果がある事です。 
 

icon997.gif

グリア細胞
 
脳の細胞には大きく分けて脳細胞(ニューロン)とグリア細胞の二種類があります。これまでグリア細胞は脳細胞のサポート的な存在であると考えられてきましたが、研究が進むにつれて多様な働きと種類がある事が分かってきました。グリア細胞には神経幹細胞から生まれたアストロサイト、オリゴデンドロサイト、それに脊髄由来のミクログリアがあります。アストロサイトは、シナプスの形成やその維持、シナプスの情報伝達を効率よく行うだけでなく、細胞外液の恒常性維持、血液脳関門の形成等に重要な役割を担っている事が分かってきました。またオリゴデンドロサイトはアストロサイトと同様に神経幹細胞から生まれていますので、ニューロンと密接な関係を持っています。神経軸索に巻き付いて有髄神経を形成したり、神経線維を束ねます。末梢神経線維にミエリン鞘を作るシュワン細胞と同系の細胞です。一方、ミクログリアは脳内の免疫系としての役割を担っています。同じ骨髄由来の白血球は免疫系の代表的な細胞ですが、この白血球は脳関門を通過することができません。その代わりに実質的に脳内の免疫防御を担っているのがミクログリアなのです。ミクログリアは通常は突起を沢山伸ばして周囲のニューロンに接触して異常が無いかを監視しています。ニューロンの異常が起こると、修復を手助けするような成長因子を出します。また、腫瘍細胞や細菌を発見するとそれを殺すようなサイトカインや蛋白質分解酵素、あるいは活性酸素等を放出します。更に、死んだニューロンや不必要な他の脳細胞等があればそれを捕食して、脳内を清掃する仕事もしているのです。このように脳の免疫系に重要な働きをしているミクログリアですが、一旦その働きが異常になると、正常なニューロンも殺してしまう事かあり、アルッハイマー病は、このミクログリアの暴走によるものであると考えられているのです。
 
 
icon998.gif 
疲労と疲労感

疲労とは、脳や筋肉などを使って起こる身体や精神的なパフォーマンスの一時的な低下減少であり、疲労感とは、これ以上の酷使が組織や細胞に障害をきたすおそれがあるという身体からのシグナルだといえます。例えば楽しみながらするゲームではあまり疲労感を感じる事はありませんが、つまらない仕事をいやいやながらの作業は同じ1日でも疲労を感じるという様に、疲労感はやる気や達成感に影響されます。だからといって楽しい作業が疲労させていないかと言えばそうとはいえません。かえって達成感や意欲が疲労をカバーする事によって過労を招く事があります。ただ、厄介なのは疲労イコール疲労感ではないことです。疲労すると脳ではセロトニンとドーパミンが増えます。セロトニンは休息や睡眠を摂らせる為に疲労感を感じさせ、ドーパミンは身体が活力を上げるように働きます。動物実験でもラットを疲れさせるとドーパミンとセロトニンが上昇します。ところがそのラットを更に重度の過労状態にすると、疲労困蜷のラットは、身体の活力を保たせるドーパミンは当然低下するのに、疲労感を感じさせる為にもっと増えているはずのセロトニンも低下したのです。活力がなくなっているのに、シグナルとしての疲労感を感じる事ができなくなってしまったのです。人の場合でもラットの実験のように、過度の疲労は疲労感すら感じなくなっている事が考えられ、達成感のある仕事等ではかえって疲労感なき疲労状態から過労死を生みやすいといえるのです。疲労は身体のシグナルであり、疲労感だけに注目するのではなく、身体や精神のパフォーマンスが量的にも質的にも低下した生理的状態であると認識して、過労状態を気持ちで判断しない事です。ところで慢性疲労症候群もうつ病でも疲労感が強い事が特徴ですが、慢性疲労症候群では作業を続ける過程でパフォーマンスが普通より急速に低下するのに対して、うつ病では最初の段階から低下している事が特徴なので、両者を区別する目安にできます。
 
icon999.gif

成長促進剤の抗生物質は禁止を
 
抗生物質が耐性菌の出現で効かなくなってきています。同じ抗生物質を長期間服用したり、原因菌が完全に死滅する前に治療を中断したために耐性菌が出現したという報告もありますが、それ以上に畜産の集約農場における成長促進剤としての抗生物質の使用が問題と考えられています。米国では抗生物質の全生産量1200万トンの約50%が畜産に使用されています。人に使う抗菌薬と類似の抗生物質が腸の中の細菌を殺し、病気を予防し、短期間で太るという利点があるからです。しかし微量の抗生物質が体内に常時あることが細菌に耐性を獲得する機会を与えることになり、それが糞尿と一緒に自然界にばら撒かれているのです。耐性菌が知らない間に私達の身体に付着していたり、体内に定着する事になるのです。また抗生物質が残留している肉を毎日食べれば抗生物質を服用している事になり、腸の中にいる菌が知らない間に耐性を獲得する事になります。健康な時はいいのですが、病気になって抗生物質を服用した時に、耐性がない細菌が死滅する事で、腸の勢力バランスが崩れ、耐性菌が急激に増加し症状が悪化するのです。この耐性菌を撃退する為には抗生物質の無い環境を作る事で、耐性菌が耐性を持た無い菌との競争に負けて、勝手に滅んでいく状態を作るしかありません。1998年欧州ではこの問題で畜産の肥料に抗生物質の使用を禁止したのですが、我が国では厚生労働省のHPを読むと慎重使用との記述になっています。2001年にはリカバロンという初めて化学的に合成された抗生物質が切り札として登場しましたが、すぐに耐性菌が確認されました。細菌は生き残りを賭け、耐性を得るスピードが速くなってきているのです。抗生物質の使用を厳しく制限しないと、感染症に薬剤が効かないという問題が更に深刻になっていくのです。


icon1000.gif 
ドライスキンにご用心
 
表皮角質層は0.01~0、02㎜食品用ラップくらいの厚さですが、均一な一枚の層でできているわけではありません。角質層の下の表皮細胞が死んで表面にもち上がり15~20層に重なっています。その死んだ細胞の隙間はセラミドという脂質で繋がれ、10~20%の水分を含んでいます。そして一番外側は皮脂腺から出た脂が汗等の水分と混じってオイルバリアとして皮脂膜を構成しています。この構造が微生物やホコリ等の物質更には紫外線等から体の内部を守る働きをしているのです。したがって皮脂膜が壊れると表皮角質層の水分も失われて角質層がボロボロに傷み、ホコリや微生物が侵入しやすくなります。いわゆる肌荒れの状態ですが、酷くなれば痒みやひび割れを生じます。皮脂の分泌は性ホルモンの影響を受けていて、男性は50代から、女性は40代から減っていき、高齢になると一層皮脂の分泌が少なくなる為「乾皮症」、「皮膚搔痒症」になりやすいのです。そこを掻く等して刺激を与えると、更に湿疹状態にまでなって行きます。最近では生活環境が乾燥しがちで、さらに清潔志向が高いので皮脂を取り過ぎてドライスキンを酷くする傾向にあります。スキンケア=美容と考えられがちですが、実際は加齢にしたがってスキンケアが必要になるのです。皮膚にとって高温の風呂に入って垢をゴシゴシと擦る事が一番ダメージが大きく、入浴し過ぎ、石鹸の使い過ぎも禁物です。入浴後や水を使った後は皮膚に湿り気のある内に尿素入りのクリーム等で水分の蒸発をガードしましょう。


icon1001.gif 
糖尿病のフットケア
 
糖尿病では血流障害によって末梢の毛細血管の閉塞が起こります。そのため細菌などに対する抵抗力も落ちていて傷が化膿しやすかったり水虫や爪白癬症になりやすくなっています。皮膚も弱くなり少しの刺激でも傷つきやすい状態になっています。しかも神経障害があると触覚、痛覚、温感覚が鈍くなっているために怪我や火傷をしやすいのに、気付かなかったり、痛みを感じにくい為に放置して症状を悪化させてしまうのです。この様に、分かっていても見過ごされやすいのが足の病変で、一寸した油断から潰瘍や壊疸等の重篤な事態を招いてしまいます。糖尿病の人はいつでも足の病変が起こりえる事を念頭において置かなければなりません。糖尿病に罹患して10年以上の人や腎透析を受けている人は特にリスクが高いので注意が必要です。例えば爪切りして深爪しないように爪用ヤスリで手入れします。タコやウオノメを放って置くと内部に損傷が起こって二次感染が起こります。もちろん自分で削ったりする事は危険なので必ず皮膚科で手当てしてもらわなければなりません。皮膚を無理に剥がしたり軽石等で擦ったりするのは厳禁です。またケガをしても知覚しにくいので靴下は必ず履いておきます。出血が分かるような薄い色の靴下が適当です。ただし重ね履きは血行を妨げるのでよくありません。こうした足の病変の大きな原因としては靴ずれが大きいので、靴の選び方もおざなりにはできません。入浴する時も温感覚が鈍くなっているので火傷防止の為に必ず手で確認してから湯船に入るようにします。アンカやコタツは直接身体に触れて低温火傷の危険性もあるので暖をとるのにはふさわしくありません。  


icon1002.gif

左利きはアンドロゲンが作る
 
左利きはアンドロゲンが作るえる働きがある事をハーバート大学のノーマンゲシュビント教授が研究報告しています。大脳は普通、神経細胞が所定の場所へ移動しながら、胎生20週くらいまでに、骨組みができあがります。その時は左右半球の発達は均等ではなく初めの内は右半球の方が早く、左半球は遅いという傾向があるのです。アンドロゲンは神経細胞の移動を遅らせて、そのアンバランス傾向を強める働きがあり、その為に左脳と結びついている右手の発達を遅らせるのです。さらにアンドロゲンが過剰に分泌されると、左脳の発達が極端に遅れ、それが吃音や、失書などの言語障害や自閉症を生み出すと考えられ、その症状は左利きの男児に多い傾向があるのです。逆に左利きの人は右脳が発達していることがいえます。脳は左右で機能を分担しており、右脳は空間や位置感覚、左脳は言語能力や計算能力を司ります。左利きの人は空間認識、創造力に秀でており、左利きに芸術家や音楽家が多いと言われるのはこの為ではないかと考えられます。
 
  • 所在地〒259-1137 神奈川県伊勢原市笠窪383-3
  • アクセス小田急線 鶴巻温泉駅より徒歩8分
  • 責任者溝口 潔
  • 営業時間9:00~19:00 / 年中無休
メールでお問い合わせはこちらから

ページ上部に戻る