神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

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ノロウイルスSRSV

ノロウイルスの集団感染は年々増加している食中毒です。SRSVが食中毒の原因として統計がとられるようになったのは平成10年からで、平成25年統計患者数2万人を超え、これは食中毒の中で事件数患者数ともに1位となっています。ただし、新しい病原体とはいっても、恐らく以前からあったと思われ、ウイルスの新しい検査法であるPCR法が開発されたためSRSVが食中毒の原因になっているという事が分かったようです。SRSV食中毒の症状は下痢、吐き気、腹痛、発熱(38℃以下)の、いわゆる典型的な食中毒症状で、普通は3日以内で回復します。ノロウイルスを摂っても全員が発症するわけではなく、乳幼児や高齢者、抵抗力が落ちている人が発症したり悪化しがちなのも、他の食中毒と同じです。 SRSVによる死者は稀です。ただ60℃で10分くらいの加熱では病原性が失われず、塩素系漂白剤でゴム手袋とマスク着用での消毒が必要です。アルコールに強いのでやっかいです。ノロウイルスはカキ等の二枚貝の中腸腺に取り込まれ、それらが人の口に入ると小腸粘膜で増殖して食中毒を起こします。特に生ガキが危険です。毎年冬にノロウイルス中毒が報告されていますが、給食のバターロールパンが原因の中毒が起こっており、製パン従業員の便からノロウイルスが検出されています。つまり人による二次感染が起こるという事です。更におう吐物や糞便などの処理が悪いと乾燥してウイルスが空気中に舞って口から入る恐れもあるので、下痢、腹痛などがある場合は特に要注意です。
 
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肺炎を起こす病気
 
肺炎といえば新型肺炎SARSを連想される方が多いと思います。また、がんや脳卒中等重い病気で入院していて、病院内で合併症として肺炎の死亡はよく耳にします。この様な肺炎を院内肺炎といい、病院の外で罹患した肺炎を院外肺炎といって区別しています。院内肺炎は、患者さんが入院後48~72時間以降に発症したものを言います。特に肺炎が要注意の疾患として、免疫力が低下しやすいがん、腎疾患、火傷、外傷、外科手術等があげられます。院外肺炎の病原菌より弱毒菌でも肺炎を起こす可能性が強く、更に耐性菌の問題もあり、病院としてその対策に四苦八苦しているのが現状です。院外肺炎の場合では、最も多いのが肺炎球菌によるものです。この肺炎球菌もペニシリン耐性の物も出ていますが、今のところ対応する薬剤があります。次に多いのがマイコプラズマ肺炎で痰を伴わない咳と39℃の高熱が特徴で若い人に多い肺炎です。その他、クラミジア肺炎は熱が無く頑固な咳が特徴です。近年また増加してきたのが以前は肺炎の代名詞であった結核です。毎年国内で4万人以上の新患者が発生しているように結核は決して過去の病気ではありません。また、レジオネラ細菌によって引き起こされる重症の肺炎がレジオネラ症で、高熱、悪寒、頭痛があり、痰には血液が混じり、ゼリー状であることが特徴です。このレジオネラ菌は45度前後の水温でよく増殖しますので加湿器、温泉、24時間風呂などは衛生に留意することが大切です。さらに、夏場の季節に要注意なのがトリコスポロンという真菌つまりカビによる肺炎です。この菌は湿気の多い所に繁殖して5月~10月頃までこのカビの胞子が飛んでいます。咳、微熱、倦怠感がでる夏型過敏性肺炎の最も代表的なものです。このトリコスポロンはエアコンにも繁殖するので、使い始めはしっかり掃除する事が大切です。この肺炎は咳・発熱等の軽い風邪のような症状で始まる事が多いですが、放って置くと、ぜいぜい息切れ等を伴う肺炎の症状が現れるようになります。この状態を季節の度に何年も繰り返すと肺が繊維化し、ぶ厚くなって肺繊維症という慢性的な病気につながり、死に至る場合もあります。年齢が高くなると肺マック症も疑わなければなりません。高齢化と抗生物質の乱用から治癒が難しいマック症は薬剤の多用が生み出したものかもしれません。
 
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片頭痛
 
全国調査では成人の4人に1人が頭痛で悩み、全体で3000万人、片頭痛だけでも840万人いると推定されています。頭痛には、いわゆる頭痛もちの頭痛(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など)や脳に病変があるもの(くも膜下出血・脳腫瘍など)、二日酔いや風邪からくるもの、眼や耳や鼻からくる頭痛などがあります。ズキズキする拍動性の片頭痛は特に女性に多く男性の4倍もあり、思春期から始まって閉経期までがピークで女性ホルモンと関連しています。原因ははっきりせず、三叉神経からの炎症性物質が血管に作用して起こるとされる「三叉神経血管説」やセロトニンが原因と考えられる「血管説」があります。片頭痛は痛みの激しさが強く3人にl人は寝込んでしまうのに、医師の治療を受けている人は5%で、57%は市販薬で対応し、残りの人は薬も飲まずに耐えている事になります。片頭痛はひと寝入りすれば楽になりますが、ひどい場合は3日も続くこともあり、精神的ストレスや怒り、空腹、睡眠不足や睡眠過多、アルコールや薬剤、天候、入混みや騒音など様々なものが片頭痛の誘因となりえます。気分変調や体調不良など予兆がある時は早めに鎮痛薬を服用すると、発作が軽くすみますが、頭痛が起きてしまうと市販薬ではあまり効かなくなります。月に10回以上も発作が起こる人は医師に服薬指導を受けたり、片頭痛の予防薬を処方してもらう事も必要で、毎日のように鎮痛薬を飲んでいると、頭痛がこじれて薬剤誘発性頭痛になり、朝から晩まで頭痛が続く事になりかねません。片頭痛にはマッサージはあまり効果がなく、静かな所で横になって、原始的ですが血管の拡張を押さえ込む為に頭痛ハチマキをしたり痛む所を冷やすのが効果的です。またカフェインは交感神経緊張によって血管を収縮させる作用があるのでコーヒーや紅茶を摂るのもいいのですが、飲み過ぎると新たにカフェイン依存性頭痛の原因になります。
 
 
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治りにくい子どもの中耳炎
 
中耳炎はペニシリンが出現して治る病気になりました。急性中耳炎は4~6歳の子供に多い病気で、風邪、鼻炎、咽頭炎に続いて起こる事が多く、ほとんどは鼻に開口する耳管から中耳腔へ細菌やウイルスが侵入して起こります。最初は耳の痛みと発熱を訴え、続いて化膿性細菌の為に膿が溜まり、強い痛みを起こします。それでも放置すると膿の圧力で鼓膜が穿孔し耳漏を生じます。子どもで3日以上続く熱の3分の1は中耳炎と言われています。子どもが罹りやすいのは耳管が短い事が関係しているようです。細菌やウイルスは正常では侵入する事はないのですが、風邪症状があって鼻が詰まった時に注意が必要です。鼻をつまんで唾液を飲むと鼻がキュンとふさがるような感じがします。この時に中耳腔は陰圧になっています。そしてこの陰圧が解消されるときに中耳腔に細菌やウイルスが吸い込まれる可能性が高いのです。ですから両側の鼻が詰まっている時に鼻をかむ時は陰圧にならないように片側づつ鼻をかむ事が大切なのです。治療としては自然に治癒する場合もあるので、痛み止めを処方して1~2日様子を見ながら、喉の粘膜を採取して細菌を培養して抗生物質を投与する事が望ましいのです。しかし実際は、原因細菌として肺炎球菌やインルルエンザ菌による事が多いという事で、安易にペニシリン系抗生物質が投与される様になっていました。しかし次々に新しい抗生物質が使われた為、耐性菌が出現し、6~7割の患者に効果がなく、治りにくい病気になってきています。最近では集団保育の子どもの難治性反復性中耳炎も問題で、耐性菌である肺炎球菌などが鼻に付着して侵入したり、鼻を触った手などを通して他の子供に広がり、いつまで経っても治らない、熱が出る、薬が効かないという問題が起きています。
 
 
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コレステロール
 
脂質はコレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)とリン脂質、遊離脂肪酸に分けられます。脂質は水に溶けにくいので蛋白と結合したリポ蛋白という形で血液中を運ばれています。リポ蛋白は蛋白質の成分の重さや大きさの違いで比重が変わり、低い方から「カイロミクロン」「超低比重リポ蛋白(VLDL)」「低比重リポ蛋白(LDL)」「高比重リポ蛋白(HDL)」と呼ばれ、各々体内での作用が異なります。この内主に中性脂肪を運ぶ役割をするのがカイロミクロンとVLDLで、コレステロールを運ぶのがHDLとLDLです。コレステロールは細胞膜を作ったり、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料に、更に胆汁の原料等にもなる身体にとって必須の材料です。確かに、高脂血症は動脈壁にコレステロールが溜まり動脈硬化を起こし、悪化すれば心筋梗塞や脳梗塞を招くといわれ、とくにLDL(悪玉コレステロール)として一般にも大変悪いイメージが浸透していてます。この高脂血症の治療薬の中で最も使用されているスタチン剤は年間2800億円以上の売り上げがあり、その7割以上は女性に使われています。ところが、このスタチン剤を閉経後に投薬して数値を下げると、逆に心筋梗塞の危険性が高まる事が国内の臨床試験でも明らかになっています。更に、疫学的な調査でもコレステロール値が高い人のほうが低い人よりも長生きする事もわかりました。現在では240㎎/dl~280㎎/dlの人が最も長生きするレベルであるという調査もあります。ところが、日本動脈硬化学会は総コレステロールの目標値を220未満として、他にまったく危険因子がない場合でも240としているのです。ですから、いまでも220で高脂血症とみなして安易に投薬がおこなわれているのが実態です。確かに重い糖尿病や心筋梗塞の発作を起こした人等はコレステロール値を下げる必要はありますが、多くの場合は食事療法と運動等の指導と経過観察で充分な様です。またこのスタチン剤(メバロチン)の副作用で横紋筋融解症が起こる事が確認されていますので、筋肉が痛い、手足の力がはいらない、尿の色が濃い(赤褐色になる)等の訴えがある場合は、高脂血症薬の服用の有無を確認してください。この薬害の小説「私は薬に殺される」を読むと身近なところに薬の害が起きる事を知ります。
 
 
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デルマドローム
 
皮膚の状態はその人の健康状態を端的に表していて、様々な情報を伝えてくれています。例えば手掌紅斑は肝臓疾患で見られるなど、皮膚の状態から内臓の変化を見つける事もできます。つまり皮膚の状態から腫瘍、膠原病、細菌・真菌・ウイルス等の感染、寄生動物による皮膚感染等を見て取る事ができるわけで、この様な体内の環境を反映して現れる皮膚の状態をデルマドロームと呼びます。デルマドロームとしては●臓器と皮膚の両方に症状がでる場合、●臓器の変化で二次的に皮膚症状が出る場合、●皮膚の障害で二次的に内臓に症状が出る場合、●原因不明だが障害の一部として皮膚症状が出るもの等があります。まず顔色から多くの情報が引き出せます。いわゆる赤ら顔の人は健康である事が多いのですが、高血圧や糖尿病など、生活習慣病を持っている確立が高いといえます。赤いといっても鼻の頭の毛細血管拡張は肝がんやアルコールによる酒さで起こりますが、ステロイドの長期連用でも顔面中に酒さが起こります。蝶形紅斑で全身性エリテマトーデスを疑う様に、日光による紅斑は原因として膠原病や薬疹の可能性があり、その他にも皮膚筋炎症、色素性乾皮症、ポルフィリン症なども考えられます。手の症状をみる場合、手掌紅斑は肝臓疾患だけでなく妊娠しても表れる事があります。これはエストロゲン濃度が高くなって血管拡張が起こるからです。黄色い手の柑皮症はカロチンの過剰によって起こりますが、黄疸と違って眼球は黄色くなりません。カロチンを多く含む食べ物やサプリメントの過剰摂取が考えられます。手に無菌の膿庖がある場合は金属アレルギーが考えられますが、扁桃炎や副鼻腔炎等の病巣感染アレルギーで発症する事もあります。下腿は静脈圧が最も高いので、紫斑や血管炎では最初に下腿の皮膚に症状が表れる事が多いものです。ただし、ウイルス性の感染症等による紅斑等は上半身から最初に出て、活動期を越えてから下腿にでる事が多いようです。これらは極々一部のデルマドロームですが、情報源としての皮膚を抑えていく事も治療面で有効だといえます。
 
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昼間の眠気
 
昼下がりに眠気が高まる事は誰にも起こる生理的な現象ですが、日常生活に差し障るような眠気は病気とみなければなりません。新幹線の運転士の居眠りが睡眠時無呼吸症候群によるものだと分かってその危険性が意外に多い罹患率が一躍クローズアップされました。こうした昼間の眠気は過眠症といいますが、軽いものから重いものまで様々です。過眠といっても夜の睡眠が障害されている為に昼間の眠気が起こるものも多く、睡眠時無呼吸症候群はその代表的なものです。もちろん睡眠の絶対時間が足りなかったり疲労によって昼間の眠気が起こるのは当然です。過眠症の中でも極端なものはナルコレプシーという睡眠が過剰になるための慢性発作性疾患で、突然居眠りの発作を繰り返します。体質的な病気で、白血球の血液型と関係があり、脳内のオレキシンという物質が低下している事が分かっています。青年期に表れる事が多く、居眠りの発作だけでなく、笑ったりして感情が大きく高まった時に全身から力が抜けるというような情動脱力発作を起こします。いわゆる金縛り状態になる事も多く、夜の睡眠はかえって少なくなる事もあるようです。その他の過眠症には慢性的な飲酒、あるいは薬物の離脱後にも起こります。また季節性のうつ病でも昼間の強い眠気が表れる事があり、髄膜炎や頭部外傷がきっかけで過眠が起こる事もあります。服用している薬の影響も大きく、風邪薬で眠くなる事があるのはよく経験していますが、抗不安薬、抗うつ薬や抗精神病薬でも過眠が表れる事があります。また睡眠薬の持ち越し効果で昼間も眠くなる事があります。特に高齢者は代謝が落ちているので、持ち越し効果が表れやすいといえます。
 
 
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期待される再生医療
 
IPS細胞の利用は角膜等から応用され将来的にはあらゆる臓器の再生を可能にするかもしれませんが、現時点ではまだ皮膚や骨や血管といった部分組織の再生が実用化に至った段階で、内臓や手足などの高度な複合組織の再生は、研究が始まったばかりです。組織の再生には、①細胞、②細胞の足場となる支持体、③細胞増殖・分化因子の3つの要素が必要です。皮膚を再生するには、コラーゲンのスポンジシートに皮膚のもとになる細胞を播いて培養したものを使ったり、シートを皮膚が欠損した部分に直接張ればよく、その周辺の正常な皮膚から繊維芽細胞がスポンジ内に入り込み、真皮組織が再生されていきます。他にも関節軟骨の再生や歯周病で失われた歯周組織の再生は臨床に応用され、心臓の部分組織や食道・気管・小腸・膀胱・角膜や網膜や毛髪などほとんどすべての組織の再生が研究されています。また今まで治療法が見つからなかった病気治療の応用にこの再生医療が注目されています。バージャー病は喫煙者に多く、手足などの血管に血栓が詰まり、血流が悪くなって激しい痛みや痺れが起こり組織が壊死してしまう病気ですが、血流を改善する薬やバイパス手術でも治る人は少なく、悪化して手足を切断するケースも多い難病です。骨髄に存在する血管内皮前駆細胞を利用した再生医療が「血管新生治療」で、集めた前駆細胞を患部の手足の病変部にまんべんなく注射するだけです。両足だと150ケ所程度、数日後には血流が改善して痛みも治まってくるといい、8割もの高い効果が出ています。また骨髄をとるための技術や設備が必要な腰椎穿刺ができなくても、血液中にもわずかに含まれる前駆細胞を集める方法でも可能で、糖尿病などの慢性閉塞性動脈硬化症にも活用されています。
 
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アロマの使用は慎重に
 
良い香りを嗅ぐと気分が落ち着く芳香浴や、精油をベースオイルで希釈して使うアロママッサージなど、アロマテラピーに人気があります。それに使用される精油は100%天然だから安全だと考えがちですが、中にはアレルギー反応を起こす人もいます。精油の化学成分の分子は、皮膚から吸収されて血液中に入ります。また、芳香浴も揮発した成分が肺に取り込まれる等して、全身に運ばれます。この化学成分に花粉症、食物アレルギー、鼻炎、喘息、過敏症等の体質の人が接触性皮膚炎などのアレルギー反応を起こす可能性が高いのです。マッサージオイルで精油を初めて使う場合にはパッチテストを必ず行い、感作性のある物質でないか検査することが大切です。使用するオイルを1滴、腕の内側等の皮膚の薄いところに少し擦り込み、24時間おいて、赤くなったり、かゆくなったりしなければ大丈夫です。しかし、パッチテストで安全でも5~7日経った頃から、アレルギー反応を起こす体質の人もいます。精油に含まれる成分がアレルゲンとなり、抗体がつくられて抗原抗体反応が起るので、精油を使う場合にはアレルギー反応が起きていないか必ず確認する事です。施術する治療家も、精油が手の皮膚から吸収されたり、揮発した精油を呼吸と共に鼻粘膜から吸収し、長期間たえず暴露される事で、皮膚炎、頭痛、発熱、吐き気等のアレルギー症状を呈する事があります。治療は抗原である精油から離れる事しかありません。アロマの効果が注目されていますが、アレルギー体質の人や、敏感肌の人に使用する場合には注意することです。また精油は大変種類が豊富で、中には高血圧等の慢性疾患や妊娠中など身体の状態で使用すると危険な精油もあるので、十分理解してから使用する事が重要です。
 
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高血圧薬の効果
 
高血圧症の治療の基本的なやり方は生活習慣の改善の為に食事療法や運動療法等を指導して、それでも下がらない時に薬物療法に切りかえる、となっています。しかし、実際は最初から薬物療法を始めるケースがかなりあります。1999年にはWHOと国際高血圧学会が、また2000年に日本でもそのガイドラインに習って、高血圧の基準がかなり低く設定(一般成人130/85㎜Hg)された事もあって、益々薬物療法が加速しています。薬をチェックする民間機関の医薬ビジランスによれば、新基準によって血圧降下剤を必要とする人が日本だけでも3000万人以上増えて、1兆円の薬剤費が必要になるといいます。もちろん、高血圧の治療は心臓疾患、脳卒中、腎臓病などの合併症を予防する為であり、薬物療法を否定するのではありません。ただ、これらの合併症は加齢、閉経、糖尿病、痛風、高コレステロール、高脂血症、家族歴等の他の危険因子も関係するので、血圧だけを下げたからといって、予防できるものではないのです。高血圧を改善すると確かに上記の疾患で死亡する人が少なくなる事は疫学的に証明されています。しかし、そこには数字の落とし穴があります。つまり、元々高血圧になるは臓器に血が足りなくなった為でもありますから、一種の生体システムの防衛反応であると考える事ができます。その状態を薬物で低くするということはある意味で循環を悪くすると言いかえる事もできるのです。特に高年齢者の場合には急激に血圧を下げたりすると、かえって脳や心臓への血流量が減り、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性もあります。このようにむやみに降圧剤を使用する事は、結果的に他の疾患を増やす事が考えられます。新基準による高血圧投薬により、心筋梗塞等は減少しても全体の死亡数は変わらない、むしろ逆に増加すると警鐘をならす研究者もいるのです。
 
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過敏性腸症候群
 
下痢や便意等が頻繁に起こるために、外出するのが恐くなったり、行く先々のトイレを確認しないと落ちつけない等、過敏性腸症候群(I B S:irritable bowel syndrome)に悩んでいる人が増えています。このIBSは器質的な疾患ではなく、大腸を中心にした機能異常で便通異常、腹部不快感、腹痛等が起こり、更に不安感や抑うつ感などの精神症状を伴う場合もあります。疫学的な調査で一般の健常者の中でも14~22%はこのIBSの症状をもっていると言われ、消化器疾患の中でも最も高い頻度の疾患なのです。この症状を持っている中で約20%の人が受診するそうです。男性より女性の方が1.5倍多く、若い時期に多く半数以上は35歳以前に発病します。便通異常でみると男性は下痢型、女性は便秘型が多い事が分かっています。IBSの特徴として、刺激に対して知覚が過敏で、腸管も過敏な反応をする事が明らかになっています。ですから一寸した刺激で疼痛や排便を促されてしまったり、腸管の拡張や伸展でも、知覚して脳に伝えられ腹痛を引き起こし、神経反射を介して消化管運動の過剰反応を誘導してしまうのです。また、症状は下腹部にとどまらず、頭痛、月経異常、倦怠感、頻尿等も引き起こす事から、単に腸管平滑筋の機能異常と考えるより、全身の平滑筋臓器の機能異常として把握する方がこの疾患を理解しやすいという考えもあります。器質的な疾患がなく吐き気、嘔吐、食欲不振、上腹部痛等の上部消化器の異常が起こる場合をN U D : non-ulcer dyspepsia といいますが、これも平滑筋の機能異常であるのです。ですから、これらの両方の症状を併せ持つ患者さんも当然いるのです。そこで、最近になり消化管の機能異常を総称して、irritable gut(過敏な消化器)という概念が提唱されてきたのです。
 
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骨粗鬆症の治療
 
更年期以降の女性に多い骨粗鬆症の予防や治療には、エストロゲンを中心としたホルモン補充療法が有効だとされてきました。閉経後のエストロゲン投与は骨密度の低下を抑えるだけでなく若さを保つという事で、欧米ではポピュラーな療法になっています。米国のいくつかの医療専門家からホルモン補充療法に対してイエローカードが出されています。ホルモン補充療法は骨粗鬆症や痴呆、大腸がん等も予防的に押さえるのですが、乳がんや心臓発作、脳卒中、血栓のリスクはメリットを上回るので控えるようにとの勧告が出されています。骨は、破骨細胞による骨吸収と、骨芽細胞による骨形成を繰り返していて10年ほどですっかり入れ替わりますが、骨形成が骨吸収に追いつかなくなると骨はスカスカになってしまいます。エストロゲンは骨芽細胞にくっつくと骨を形成する様に働くだけでなく、破骨細胞の働きにブレーキをかけます。したがって閉経によってエストロゲンが減るとブレーキが効かずに骨吸収が激しくなって骨密度が低下するというわけです。警告はホルモンの利用が一筋縄ではいかない事を示しているといえます。そこでエストロゲンの補充療法に変わるものとして注目されているのがビスホスホネート製剤です。ビスホスホネートはエストロゲンと同じように破骨細胞の働きを抑制して骨吸収を抑えます。骨の形成まで抑制する事があって使い方が難しいのが難点でした。最近では骨吸収抑副作用が5000倍も強いという第3世代のビスホスホネート製剤が開発されています。
 
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自殺は減らせる
 
日本は世界の中でも自殺率が高い国です。 WHOの2014年の調査では90ヵ国中6番目、先進国の中では日本はトップといえます。またどの国でも女性の自殺率は男性よりも少ないのですが世界的にみると日本の女性は自殺率が高く(3位)、先進国としては特殊な部類に入ります。自殺者が最悪だったのは2003年、34.427人で、2016年21.764人で減少をしています。動機は健康問題がほぼ半数を占めていて動機の増加率としてはあまり変化はありません。一方経済問題や勤務問題の増加率が高くなっているのは予想される通りで、無職の男性は職を持っている男性よりも自殺のリスクは10倍にも跳ね上がっています。また中年の自殺が増えていますが、自殺率が最も高いのはやはり80歳以上です。北欧は福祉国家であるのに自殺が多いといわれていましたが、現在では日本より減少しています。いずれも国レベルで自殺予防策がとられたためで、フィンランドでは関係機関のネットワーク形成、ワークショップの開催等40のプロジェクトが実施されて1割減少。スウェーデンでは国立の研究・防止対策センターが作られ様々なプログラムが実行されて2割もの滅少がみられています。アメリカを始め欧米でも様々な教育・啓発事業によって自殺率の低下に成果をあげています。日本では新潟県松之山町が自殺予防の取り組みに成功していて、高齢者のうつ病スクリーニングを行う等の対策によって自殺率は3割も減少しています。自殺の多くがうつ病と関係が深い事が認識されてきましたが、きちんとプログラムを組んで実行すれば厳しい経済状況の中でも確実に自殺は減らせるのです。
 
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皮膚の色はなぜ違う
 
人類の分類方法のうち、国や民族で分ける方法もありますが、白色人種、黒色人種、黄色人種という「皮膚の色」で分ける方法がよく用いられます。色素細胞学では「スキンタイプ」(油性肌・乾燥肌という使い方ではない)という言葉で人種的な皮膚の色調の分類に用いられ、I型からⅥ型までの6タイプに分けています。一般にスキンタイプI~Ⅲ型は白色人種、Ⅳ~Ⅴ型が有色人種、Ⅵ型が黒色人種ですが、それぞれの境界は厳密なものではありません。コーカソイドといわれる白人の多くはⅢ型で、Ⅰ型はケルト人、Ⅱ型は北欧の白人に典型的に見られます。日本人は多くがスキンタイプⅣ型で、Ⅲ型も混じっています。イタリア、スペイン等南欧人もⅣ型です。V型はメキシコ人やインド人など褐色の皮膚をもつ人種に多く、Ⅵ型は黒色の皮膚でアフリカ先住民に見られます。I型・Ⅱ型は紫外線により色素沈着を起こしにくい反面、皮膚炎を起こしやすく、スキンタイプの番号が大きくなるほど「悪性黒色腫」「有棘細胞がん」「基底細胞がん」などの皮膚悪性腫瘍の発生が減少します。ところが基本的にメラニンをつくるメラノサイト(色素細胞)の数には人種的な差がありません。紫外線を浴びた時にメラノサイトはメラニンの合成を始めますが、この合成の過程で働く酵素チロシナーゼの活性能力が人種によって大きな差があり、生まれながらに細胞に蓄えられているチロシナーゼの働きが直接的に皮膚の色を決めていると考えられ人体のメラニンには褐色に見えるフェオメラニンと黒く見えるユーメラニンがあって、ユーメラニンは紫外線を透過させない働きに優れています。またメラニンは老廃物を吸着する性質もあって、新陳代謝で剥がれ落ちてゆくのですが、皮膚が炎症を起こしてメラニンが真皮層に落ち込むとシミやそばかすとなり、なかなか消えなくなります。
 
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うつ病予防対策
 
うつ病では情動と関連する神経伝達物質であるセロトニンが減少している事が確かめられています。ストレスや不安や悩み等があると情動に関連する帯状回や扁桃が刺激されセロトニンの分泌が抑制され、この状態が続くとうつ状態になっていくのです。このセロトニンの分泌を促すのに運動、光、睡眠等が有効です。運動は不安や悩みで興奮している神経回路と違う神経回路を使う事で、不安な神経回路を抑制し、気分が向上してセロトニンの分泌を促すのです。その運動量は週2~3回、30分程度のウオーキングで効果があります。また眼から入る光は視床下部を刺激し、セロトニンの分泌を促し、松果体に溜めます。そして夜になると酵素が働いてセロトニンが睡眠物質であるメラトニンに変化し、睡眠を与えて心を安定させたり、不安を解消させて脳に活力を与えるのです。このセロトニンは肉、魚、大豆といった食品に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンを材料にして作られますが、特にトリプトファンは肉等の動物性蛋白質に含有量が多く、最も効率的です。更にトリプトファンを脳に送り込む為にはブドウ糖が必要で食後の甘い物も大切なのです。肉や食後の糖質は生活習慣病の最大の敵にみられていましたが、セロトロニンの研究によって、肉食は精神を安定させる為に必要だという事が分かってきたのです。まず肉を食べてセロトニンの材料であるトリプトファンをとり、太陽の下で運動がする事がうつ病を予防するのです。
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  • アクセス小田急線 鶴巻温泉駅より徒歩8分
  • 責任者溝口 潔
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