神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

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慢性的な痛みはなぜ生まれる?

1987年に免疫学の抗体遺伝子でノーベル医学生理学賞を受賞した利根川進氏はMIT大学で痛みについてグループ研究を続けています。その中で、外傷等で神経の障害によって引き起こされる慢性の痛みが起こる機序に重要な役割をしている物質を特定しました。これは脊髄の中の細胞内伝達系のPKCγ(プロテイン・キナーゼ・ガンマ)という物質です。痛みを伝える神経が障害されると、触覚を伝える神経が新しい枝を伸ばし痛みの神経に接触して痛みを伝える神経回路ヘバイパスが形成されます。ですから軽く触られたり、触れられたりする非常に弱い信号を脊髄の中の痛みの神経に伝えるのです。そこでPKCγがその信号を増幅させ大脳皮質に送る為に、強い痛みを感じるのです。ですから、利根川らのグループの実験で遺伝子操作してこの物質を欠損させたマウスは神経を損傷しても神経障害性の疼痛は起ら無かったと報告しています。この様な脊髄の中で痛みの信号を増幅させる物質は他にも見つかっています。よく知られた代表的なものにP物質(サプスタンスP〉や神経の興奮を伝える興奮性アミノ酸(EAA)などがあります。特にひどい外傷や手術の跡等に、激しい痛みの聘激が脊髄に伝えられ続けると、触角を伝える細胞にP物質を作る遺伝子が誘導されてしまいます。この状態が形成されると、傷口が治った後でもそこを触っただけでも痛みや痺れが起こります。この様な状態を特に「アフロディニア」(異痛症)と呼んでいます。いずれにしても、慢性的な痛みが起こるのは末梢から中枢までの神経回路の中で複雑なプロセスが生じて起こっているのです。
 
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疲労感の正体

疲れに襲われ、日常生活も営めないという様な「慢性疲労症候群」の患者は、日本では0.3%位と見られています。そこまでひどくなくても実際に慢性の疲労感で苦しんでいる人は多く、3人に1人は半年以上続く慢性的な疲労を感じているといいます。そこで慢性疲労症候群が引き金となり、“疲労"の研究が進むに連れて様々な事が明らかになってきました。慢性的な疲労の原因としては慢性的なストレスと慢性的な感染が考えられます。慢性的にストレスが続くとナチュラルキラー細胞の活性が低下して感染症にかかりやすくなったり潜伏ウイルス等が再活性します。すると免疫抑制のサイトカインが放出されて、内分泌を狂わされます。その為幸福感や、やる気にかかわるDHEA-Sという神経ホルモンが異常に低下し、更にこれが脳の中での神経伝達物質の合成を阻害して強い疲労感となって行くのです。検査しても特別な原因が見られない疲労感を訴える患者さんは、単なる気のせいでは無く、こうした体内での流れができていると考えられます。時として慢性疲労症候群にうつの薬が効くのも神経伝達物質に上手く働きかける事があるからなのです。この一連の悪循環を作るのはストレスだけで無く、サイトカインの放出を高める様々なウイルス、細菌、それも以前感染して潜んでいる病原によっても引き起こされます。特にインフルエンザウイルス、サイトメガロウイルス、ボルナ病ウイルス(馬の脳炎を起こすウイルス)、ヒトヘルペスウイルス、クラミジア、マイコプラズマ等様々なウイルスや細菌が影響していると見られています。治療として効果が期待される事は何でもやってみる様ですが、ビタミンCの大量投与(4g/1日)や漢方薬の補中益気湯や十全大補湯等に効果があるといいます。
 
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夏型の肺炎と家の関係

夏の初め頃から咳や発熱等の風邪症状がでて、風邪薬や抗生物質が効かずに息苦しさが増してくる、という時は要注意です。特に外泊した時は咳が出ずに息苦しくない、という場合、夏型過敏性肺炎の事がよくあります。過敵性肺炎とは、カビ等の抗原を繰り返し反復呼吸する事でアレルギー反応が起きて、肺の間質に炎症が起きたもので、夏型は日本の過敵性肺炎の7割以上を占めているのです。日本の高温多湿の夏、カビの種類は数あれど、腐った木材や畳や寝具などを栄養にして繁殖するカビの中にトリコスポロンというのがあり、これが夏型過敏性肺炎の原因です。トリコスポロンは築後20年位の古い木造住宅の1階に多く発見されていて、患者は在宅時間の長い主婦が4割を占めています。ところが最近では築10年程度のマンションでの患者も増えているといいます。共通している点はいずれも陽当たりや通風・換気が悪くて、カビが発生しやすい条件が揃っている事です。この肺炎は最初カビを少しずつ吸入してから、啖や痰、発熱等の症状が出始め、次第に悪化して呼吸困難になって行きます。カビが抗原のアレルギー反応なのですが、スギ花粉症の様に抗原を吸い込んで直ぐに反応が出るのではなく、帰宅してから症状が現れるまでに4~6時間もかかるので、なかなか家が原因とは気付かないものです。軽症なら入院する等家から離れるだけで症状が取れますが、中等症だと副腎皮質ホルモンを使う事になります。問題は家のカビ対策で、畳替えや内装の張り替えだけでは間に合わない事もあります。アレルギーとはいえ放置しておくと肺の繊維化が進み、命に関わる事もあるので、夏風邪が風邪薬や抗生物質を飲んでも症状が取れない様なら、一度住んでいる家の環境をチェックする必要がありそうです。
 
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脳のための睡眠

睡眠には二つの層があって、レム睡眠とノンレム睡眠で構成されているという事は定説です。レム睡眠時には閉じた瞼の下で目玉がキョロキョロ動いているのに、体はぐったりとしていて脳が起きた状態、ノンレム睡眠時とはレム睡眠でない状態で脳が眠っている状態と理解されています。そこで「ノンレム睡眠は脳の睡眠」、「レム睡眠は体の睡眠」といわれるのですが、しかしこれは誤解なのです。そもそも睡眠というのは、脳が必要とするもので、その脳自身が脳のために行う“活動と休息”の働きのリズムで、レム、ノンレム、ともに脳の回復の為にあるものです。進化の上ではレム睡眠が古く、骨格筋の緊張を解いて休息させる為のものでしたが、進化の中で大脳が発達して大脳を休息させる為のノンレム睡眠が必要となった様です。するとレム睡眠はノンレム睡眠を覚まさせる役目を持つようになり、この二層のリズムが脳の休息を構成する様になったというわけです。したがってノンレム睡眠は大脳を沈静化する睡眠、レム睡眠は大脳を活性化する睡眠、とみる事が正しいのです。こうしてリズムを作って休息するのが脳なら、休息させるのも脳の働きで、脳は睡眠を作る為に体の状態を整えます。神経のシステムではニューロンを活動させたり抑制したりして眠りを用意し、その影響として体内では分かっているだけで数十もの睡眠物質を分泌して睡眠を作って行くのです。この睡眠物質の中にはニューロンの機能を回復させたり、ニューロンが作った細胞毒を解毒しているらしい事も分かっています。
 
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呼吸は鼻で!

最近口を半開きにしている人を多く見かけます。これは単なる顔にしまりがないだけではなく、免疫にもかかわる重大事と警鐘を鳴らしているのが東大医学部口腔外科の西原克成医師です。無意識に口を半開きにしているのは□呼吸をしているからで、この口呼吸はやがて色々な病気に繋がるというものです。そもそも哺乳類は鼻腔と気管が鼻の奥で直接繋がっていて、呼吸は鼻でしかできません。ところが人類は言葉をしゃべる為に口から空気を出す事が必要になった為、口腔と気管が繋がり、□呼吸ができる様になったというのです。しかし口呼吸ができる事と、口で呼吸すれば良いというのとは違います。鼻で呼吸すると、鼻腔の粘膜によって空気中の異物が体内に入る事を防ぎます。また吸気に適度な湿り気を与えて肺胞で酸素がスムーズに吸収されやすくなります。ところが□呼吸になると、本来は食べ物等についた雑菌の処理をしなければならない喉の扁桃リンパ輪が空気も処理しなければならなくなりオーバーワークになってしまいます。しかも口呼吸で扁桃腺が乾燥して風邪をひいた状態になってしまうのです。この状態が常態になってしまうと免疫にも影響が出る事は想像できます。またこうなると鼻の働きは嗅覚等も廃用的に衰えていきます。また睡眠時無呼吸も口呼吸が原因とみなされてります。自分が□呼吸かどうかはなかなか気が付き難いものですが。
・朝起きた時、喉がヒリヒリする事がある
・鏡を見ると、口が「へ」の字
・クチャクチャと音を立てて食べる
・唇がいつもカサカサしている
・何かに夢中な時、□が開いていると言われる
・いびきをかく
の内3つに該当すれば、ほぼ口呼吸と考えてよい様です。
 
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ドライマウス

ドライアイ(乾き目)はよく話題になりますが、ドライマウス(口腔乾燥症)というのはあまり聞き慣れない用語だと思います。文字どおり口腔の粘膜が乾燥する病気です。正常でも鼻詰まりや二日酔いの朝など、口の中にコケがこびり付いた様な感じになる事があります。原因は唾液の分泌能力が障害されて起こりますが、初期には嘸下がしにくいとかしゃべりにくいなどの症状が現われてきます。次に口腔の粘膜が傷付やすくなる為口腔の炎症等で痛みが出たり、時には灼熱感を伴う事もあります。また、唾液の成分には殺菌作用がありますが、その機能低下により虫歯や歯周病などに罹りやすくなります。原因で一番多いのが薬物の副作用です。風邪薬の鼻水を抑える抗コリン作動薬は鼻水ばかりで無く唾液分泌も抑えてしまいます。それで鼻閉による口呼吸だけで無く、朝起きると口の中がコワコワになってしまうのです。また、特に高齢者がこのドライマウス(一説には約40%という報告があります)になりやすいのは、常用している他の薬物が関与しているのです。当然ながら高齢者は唾液分泌能力も低下していますので、それに加えて症状を悪化させてしまうのです。例えば血圧降下剤、利尿剤、向精神薬、抗パーキンソン薬、鎮痛薬等がそうです。また、高齢者は一般に喉の乾きを感じない為に脱水症状気味な人が多いので、充分な水分の補給も唾液を促す為には必要なのです。原因はストレスと言われていますが、最近のデータでは口腔乾燥症が小学生に増えていると言う報告もあります。いずれにしても、ドライマウスになってしまったら唾液分泌を促す為のガムや堅いスルメ、梅干、レモン水等の酸味のあるものを摂る事が必要です。また、部屋には加湿器で一定の湿度を保つ事も高齢者では大切です。更に、口腔を清潔にする為の歯磨きとうがいをしっかりやる事です。
 
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ヘルシーピープル

日本ばかりでなく2014年に3億189万人を超えた米国でも高齢化の波は確実に押し寄せています。100才以上の長寿者の人達も2000年の時に既に7万人を越えていて、2010年には13万人、2050年にはなんと80万人になると予想されているのです。米国は意外にも長寿国であるのです。また、100才以上の人達の健康度も日本と遜色ありません。高齢社会への対策として国民の健康の増進のための予防医学的目標を定め、1989年以来ヘルシーピープル2000、ヘルシーピープル2010、2000から2010の目標達成率は僅か19パーセントだそうです。現在はヘルシーピープル2020とキャンペーンを張っています。がんの死亡率は10年版目標値では、がんによる死者数を人口10万人に対し158.61人と設定。これに対し20年版では人口10万人に対し160.6人に引き上げている。健康な体重については、10年版は、理想とされるBMI値(18.5以上25未満)の成人を成人人口の60%とかなり高い目標を掲げたが、20年版では 33.9%に設定。肥満人口が増える中、肥満人口減少率と同じく、10年版の教訓から実現可能な範囲へとかなり控えめに押さえています。現在国民の費やす医療費は1兆ドルですが、目標達成ににより数億ドルの医療費削減を見込んでいます。そのために栄養補助食品や抗酸化栄養素の大量摂取、習慣的な運動プログラム、ライフスタイルの改善をあげています。このようなキャンペーンの結果、健康食品、ビタミン、ミネラルの売れ行きが飛躍的な伸びを上げています。政府はこのキャンペーンを成功させるために栄養補助食品の安全性や効果の研究などに大学や研究所にどんどん補助金を出しているのです。これによる健康産業を育てるというもう1つの米国の世界戦略があることも見逃せません。
 
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コラーゲンの効用

コラーゲンを配合した食品や化粧品をよくみます。コラーゲンは蛋白質で、人体を構成する蛋白質の内、約1/3をコラーゲンが占めています。蛋白質は細胞や血液の中で水に溶けた形ですが、コラーゲンは線維状になって存在します。コラーゲンは体を覆う皮膚には40%、骨や軟骨に30%、血管8%と多く含まれ、肘や膝の関節軟骨はクッションの役目、肌の張りやみずみずしさ、血管の弾力性等を保つのに関わっているのです。このコラーゲンも新陳代謝をしますが老化と共に衰え40歳では20歳の半分に減少するといわれています。その為に皮膚のシワやたるみが増えたり、骨粗鬆症、関節軟骨が減って関節痛が生じたり、動脈硬化等の原因にもなって来るのです。コラーゲンには非必須アミノ酸しか含まれていませんが、必須アミノ酸を含む蛋白質を摂りながらコラーゲン食品を食べる事で、関節の痛みが軽減したり、皮膚の張りが出て来て血液循環が改善されたという報告がされています。最近の研究によるとコラーゲンの摂取は体内でコラーゲンの合成に関係していると考えられています。コラーゲンは胃腸で分解されアミノ酸になりますが、そのコラーゲンの中にアミノ酸が20個ほど集まった生理活性ペプチドが残り、そのペプチドがコラーゲンを作る線維芽細胞を活性化させると考えられています。もう一つは細胞膜にはアミノ酸を細胞に取り込む為にアミノ酸トランスポーターという装置があります。コラーゲンにはグリシンというアミノ酸が最も多くあり、それが細胞膜に取りついてコラーゲンをつくる情報を細胞に送っているというのです。魚の煮こごり、スジ肉の煮込み等コラーゲン食は身体には必要なのです。ところでコラーゲン配合の化粧品がありますが、皮膚の上にコラーゲンを塗っても表皮から吸収されないのでシワを取る事はできませんが、コラーゲンにあるグリシンには親水性があり、皮膚の保湿性が高まり、肌とのなじみ感が良い事から人気があるようです。
 
 
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白髪と色素細胞

髪の毛の色はすべて毛根にある色素細胞(メラノサイト)が作り出すメラニン色素によって決定されます。着色物質であるメラニンには2種の基本的成分があって、これらの色素の割合によって濃い色や薄い色等の髪の毛の色が決まるのです。いったん毛根で着色された毛の色は後で変わる事はありません。白髪になるのは加齢によって、メラノサイト機能が乱れてきて発生するのですが、普通は何年もかけてゆっくりと進行するので、一夜にして白髪になる事はあり得ないのです。よく恐ろしい体験や心配事の為に一晩で白髪になった、という報告がありますが、実はゆっくり白髪化しているのに本人が気づかなかっただけなのです。確かにストレスや心配事が白髪化を促進する事がありますが、毎日約100本の毛が失われ、新しく白い毛が生えて来て目立つ様になると、急に白髪になった様に感ずるのです。白髪年齢はほぼ遺伝的に決定されていて、親の形質を受け継ぎます。また白髪になるのには男女差があり、おおむね女性の方が男性よりも早く白髪になります。メラノサイトは意外に早く老化し始め、25歳までに4分の1の人で白髪が現れます。老化してメラノサイトの機能が乱れて来ると、色素生産をスピードアップさせ、細胞が死ぬ前に最後に色素を出す事があり、いったん白くなった髪がまた一時的に黒く生えて来るという事もあります。甲状腺疾患や脳下垂体の病気等でホルモンの異常があるとメラノサイトの機能不全が起こったり、狂ったりします。またメラノサイトが集団で崩壊すると白斑になり、そこから生えた毛は全て白髪になってしまうのです。
 
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動脈硬化が怖いのは?

アテローム性(粥状)の動脈硬化は、コレステロールがヘドロの様に血管壁にこびりついて血管を詰まらせるのではありません。これまで分かっているのは、LDLコレステロールが血管の内膜に潜り込んで酸化し、泡沫細胞となってプラーク(塊)を作るという事です。それが破れると凝血塊を作り心筋梗塞や脳梗塞等を引き起こします。動脈硬化が怖いのはこうした突然の発作が命取りになったり後遺症を残してしまうからです。しかし、プラークは大きくなってもそれ自体が血管を塞いでしまって血流を止めてしまうのは15%位なもので、実際はプラークが破れた為凝血塊ができて梗塞を起こす事がほとんどなのです。血管の弾力が無くなったり、(血管を塞がない様な)プラークができている、つまり動脈硬化というだけでは大きなトラブルは起こら無いと考えられるのです。ではプラークを破裂させるのは何かという問題です。分かって来たのは、プラークを破裂させるのは“炎症”"なのです。プラークを作っている泡沫細胞は炎症物質を作りますが、それが結合組織を損傷してプラークを覆っているキャップに亀裂を作ったり破ってしまいます。しかも泡沫細胞は凝血因子も作るので破れた部分に凝血塊を作るという分けです。炎症は何もその血管のプラーク部分で起こるだけで無く、体の他の場所で起こっていても血液中に溢れた炎症に加わる成分が飛び火する事もあるので、プラークの破裂に一役買う事があるのです。つまり感染症も動脈硬化を危険に晒すという事がいえます。糖尿病は血液の糖がLDLの炎症性を高めると考えられ、タバコも活性酸素を作り出してLDLを酸化させる事で血管に炎症を起こさせる可能性が大きいのです。HDLは余分なコレステロールを肝臓に運ぶだけで無く、抗酸化物質を運んで酸化脂質を減らしている可能性もあり、やっぱり善玉コレステロールだといえます。
 
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内臓脂肪はなぜ悪い?
 
これまで脂肪といえば余ったエネルギーの備蓄倉庫位に考えられてきました。脂肪といっても、皮下脂肪と内臓脂肪とがあり、生活習慣病にとって悪いのは内臓脂肪だと言われています。しかし単なる備蓄組織が何故生活習慣病に関係しているのか、脂肪の追いでなぜ影響の度合いが追うのか、ようやく明らかになって来た様です。一言でいえば脂肪は単なるエネルギーの備蓄倉庫なのでは無く、様々な生理活性物質を産生する内分泌器官である事が分かってきたのです。しかも脂肪組織の中でも内臓脂肪には特有の代謝特性があるというわけです。内臓脂肪というのは腹腔内の、腸管膜周囲にある脂肪組織で、皮下脂肪と違って静脈が直接肝臓に入っています。この内臓脂肪が蓄積すると、アディポサイトカイン(アディポとは脂肪という意味)を異常に分泌させるのですが、このアディポサイトカインが色々な悪さをする事が突き止められたのです。例えばインスリン抵抗性を高める事、動脈硬化の悪玉因子として働く事等です。また反対に、内臓脂肪が増えると糖尿病や動脈硬化を抑える作用を持つアディポネクチンの分泌を抑えてしまいます。この他にも内臓脂肪は様々な生理活性物質を産生している事が分かって、この蓄積が機能異常になって生活習慣病をもたらすのです。この内臓脂肪はアドレナリンやノルアドレナリンの刺激に対して皮下脂肪よりも強く反応するので脂肪分解の力が強い上に、過剰なエネルギーを脂肪に合成するのも早いので、付きやすい代わりに取りやすい脂肪ではあります。
 
 
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緑内障に注意

大人になってから失明する原因の第1位は糖尿病性の網膜症で、2位が緑内障です。緑内障は視神経が侵されて視野狭窄が起こり、最後には失明する危険性の高い病気です。40歳以上の30人に1人が発症、患者数は250万人とも言われるほどポピュラーな病気なのに、実際に治療を受けているのは50万人に過ぎません。と言うのも、発症しても気が付かず、自覚症状が現れた頃にはかなり進行している事が多いのです。しかも緑内障というのは原因や病型に色々なパターンがあって、ひとくくりにできません。緑内障が起こるのは眼球の房水の流れが悪くなって眼圧が上がるために視神経が障害されるからで、眼圧が高いという事が一つの目安でした。しかし日本人の緑内障では眼圧が高くならない「正常眼圧緑内障」が6割を占める為、なかなか気が付かれないのです。視神経がいったん障害されて起こった視野狭窄はもう元には戻りません。ですから進行させない為にもとにかく早期発見、早期治療が何より必要なのです。眼科での検査では眼圧だけでなく、視神経の状態も検査してもらう事が大切です。
 
 
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死語?テクノストレス

「ストレス」という言葉は元々は物理学用語で、物体が刺激(ストレッサー)を受けた時の内部の歪み(ストレス)の事を指します。この言葉はストレス学説のセリエが身体に対する刺激と反応による変化を表現してから、身体や精神に対してしばしば用いる様になりました。人間に加わるストレスの種類としては、生理学的ストレス(空腹感等)、物理的ストレス(暑い寒い)、社会心理的ストレス(人間関係)の三つあると言えます。この様なストレスの中で、現代社会で特異に現れてきたのがテクノストレスです。このテクノストレスという言葉は1984年に米国の臨床心理学者のクレイグ・ブロードが提唱したものです。コンピュータ関連という事でテクノという言葉を使っていますが、この言葉自体は今日では古臭い感じが否めません。しかし、言葉は古くてもこのテクノストレスが解消されたわけでは無く更に悪化してきています。このテクノストレスにはテクノ不安症と依存症があります。テクノ不安症の初期には眼精疲労、頭痛、首肩のコリが現れます。そして、第二段階は身体症状では心血管系(動悸、めまい)や消化器系(食欲低下、胃痛)等が現れ、更に不安感やいらいら感が認められます。それら症状が進行する第三段階になると、日常生活全般にわたって意欲が減退して、『抑うつ感』も目立つ様になり、人によっては会社を無断欠勤するまでに至ります。特に機械の操作に弱いタイプの人がこの様な不適合を起しやすいのです。またテクノ依存症では文字通り生活の中心がコンピュータになり、完全にのめりこんだ状態になります。どちらかと言うと対人関係の苦手な人が陥り易い傾向があります。これも最終的には抑うつ的な状態になります。ですから、余りにコンピュータ社会が進んでしまった現在、遂にこのテクノストレスという概念は華やかなコンピュータの情報戦略のなかで隠ぺいされてしまった様に見受けられます。
 
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カレーの効用

カレーライスは今や日本の食卓には欠かせない定番メニューで、暑い国の食べ物らしく、食欲の落ちる夏特に8月に最も好んで食べられています。日本のカレールウは約30種類のスパイスをブレンドし、小麦粉や油脂で固めたものです。カレーの本場インドでは、人々が好みや習慣に合わせた独自のスパイス・ブレンドでカレーを作るので、いわゆるカレー粉という物は存在しません。元々スバイスは伝承医学のアーユルヴェーダで薬として珍重されてきたもので、カレーの2~3割を占める黄色いターメリックは、ウコンの根茎を乾燥粉砕したもので、主成分の「クルクミン」に抗酸化作用があり、がんや腎不全・神経障害・動脈硬化の予防、肝機能を促進します。更にクルクミンは腸管内でテトラヒドロクルクミンに変化して、強力な抗酸化作用を発揮し、生体防御の機能に優れているのです。赤トウガラシに含まれる「カプサイシン」にはエネルギー代謝促逆効果があり、副腎髄質ホルモンのアドレナリンの分泌を促すので糖質や脂質の代謝が増進されます。カプサイシンは中枢の温ニューロンと全身の温受容器を剌激し、また辛ければ辛いほど味覚性発汗の作用で反射的に血管が拡張して血流が良くなり汗が吹き出してきます。ガーリックやクミン、コショウやコリアンダー、シナモンといったカレーに欠かせないスバイスにはそれぞれ、血栓防止・食欲増進・解毒・発汗・鎮咳・解熱・抗菌作用等の様々な薬効が知られ、これらスパイスの集合体であるカレーは病気の予防と治療にも役立っている様で、事実インドでは食遠がんや青がんが極めて少ないのです。東大医学部の研究で、カレーを食べる前後の脳内の血流量を測定したところ、2~4%血流量が増える状態が持続しました。これは血管拡張剤のニトログリセリン使用に匹敵する効果があるという事で、脳梗塞や血管性痴呆の心配がある高齢者にこそお薦めの食べ物なのです。
 
 
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喉が渇いたら水を飲む

清涼飲料水を大量に飲み続けると急性の糖尿病になるというペットボトル症候群が、10~20代の若者に見られる事が以前からいわれています。これからの暑い夏には喉が渇きコーラ、ジュース等の清涼飲料水を飲む事が多くなるので注意が必要です。1.5リットルのペットボトルの清涼飲料水に含まれる糖分の量は、コーラには150 g (スティックシュガー30本分)果汁添加の炭酸飲料水では140 g、スポーツドリンク100 gです。一日の糖分摂取量20g以下と言われていますから、1本で約7倍強を摂取した事になるのです。最近流行の野菜ジュースや果汁100%の果汁ジュースにも果糖や蜂蜜等もかなり含まれているので、身体に良いからといっても飲む量は控える事です。砂糖は食物と違って直ぐに吸収されるので血糖値が急激に上がります。その血糖値を下げる為にインスリンが大量に分泌され、逆に低血糖状態になり、体がだるくなったり、イライラしたりします。これを習慣的に飲み続けると子供でも糖尿病になります。口の渇き、身体が痩せてきた、だるいといった症状があれば、直ぐに治療が必要です。更に糖尿病という事に気が付かず飲み続ければ、急激な血糖値の上昇にインスリンが機能しなくなり、意識がもうろうとして昏睡状態(糖尿病性ケトアシドーシス)となり、ついには死亡するケースもあるのです。予防としては清涼飲料水を水代わりに飲まない様にして、喉が渇いたら、まず糖分の無いお茶や水等を飲むという習慣を身に付ける事です。
 
 
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ゴムアレルギー

アレルギーの原因となるアレルゲンは私たちの身のまわりに数多くありますが、その中でラテックスゴムによる喘息や皮膚炎などのアレルギーが問題になってきています。ラテックスの原料である天然ゴムは、ゴム樹液を採取するのにゴムの木の幹に切り傷をつけて行われます。これはゴムの本にとってはかなりのストレスになり、ゴム樹液は防御蛋白質といえます。これがアレルゲンとして体に侵入しアレルギー反応を引き起こしているのです。アメリカでの1994年の調査よると2000万人の患者がいるという報告があります。原因として自動車タイヤの磨耗により、空気中に放出される直径10マイクロメートル以下のラテックス粒子を吸引し、それがアレルゲンになっていると考えられています。また、医療関係者の現場で問題になっているのが、ラテックスゴムの手袋によるアレルギーです。AIDSや肝炎などの感染症からの感染防止用として、装着が徹底されてから増加してきています。ラテックスゴムの分子は皮膚から入ることは出来ないと言われてきましたが、表皮に傷がある状態では皮膚中に入り込むことが動物実験で明らかにされました。主婦が洗剤などで洗うと皮膚の皮脂や角質層にある脂分を流してしまい、皮膚がカサカサになってアカギレのようになって、皮膚の防御機能が低下するとアレルゲンが中に入りこみ、アレルギーを引き起こすことがあるのです。症状は皮膚がかゆくなり湿疹ができます。アレルギーでこわいのはアナフィラキシーショックによる呼吸不全などです。手袋装着している医療関係者や、患者の傷口からアレルゲンが侵入してアレルギー反応がおきたら重大な問題が発生します。そこで現在は素材の違う手袋が開発されてきています。この患者はアボガド、リンゴ、バナナ、桃、キウイなどの果実に対してアレルギー反応を起こすことが多いことから、植物由来の共通アレルゲンが存在するのではと考えられています。
  • 所在地〒259-1137 神奈川県伊勢原市笠窪383-3
  • アクセス小田急線 鶴巻温泉駅より徒歩8分
  • 責任者溝口 潔
  • 営業時間9:00~19:00 / 年中無休
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