神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

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細菌の自己防衛
 

細菌側から見れば抗生物質はやっかいな敵です。ペニシリン登場後の1950年には細菌感染による死亡数は半減して、その後更に減少して人間側の勝利と思われていました。しかし、数年後には細菌も防御態勢を整えて抗生物質に耐性を持つ赤痢菌や大腸菌が登場したのです。とくにペニシリンを分解する酵素、ペニシリナーゼを持つ黄色ブドウ球菌の登場は人間側には脅威でした。1960年にはこの酵素に分解されないメチシリンという抗生物質を開発したのですが、1年後にはメチシリンに耐性を持つ黄色ブドウ球菌(MRSA)が出て来ました。 1980年代には多くの細菌に効く第3世代と呼ばれるセフエム系抗生物質が数多く使われる様になりました。しかし、この抗生物質は黄色ブドウ球菌には効き目が弱かった為に、両方に耐性を持つMRSAが爆発的に増えて、院内感染の問題が次第に深刻になったのです。高齢者や手術後の免疫力が落ちた状態では感染が致命的になりますが、今のところバンコマイシン、アルベカシン、テイコプラニン等の抗生物質が有効です。しかしイタチゴッコで先を越されるのは時間の問題だと言われています。また細菌側にはもう一つの防御法があります。それは身体に侵入して、特定の場所に定着して増殖する時に細菌の表面から粘っこい物質を作りお互いにくっついて塊りになり、抗生物質の攻撃を避けようとします。このバリアーをバイオフィルムと言いますが、このネバネバ物質により、体内でしぶとく生き延びて潜伏しているのです。これに唯一対抗出来るのがエリスロマイシンという抗生物質なのですが、元々殺菌力は弱く、どうもバイオフィルムを作るのを妨害する働きがある様です。いずれにしても、これからも人類と細菌の闘いはエンドレスに続く筈です。

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乗り物酔いはどうして起こる
 

乗り物酔いは、吐気、嘔吐、顔面蒼白、冷や汗、唾液の異常分泌等が起こりますが、これは全て自律神経失調の症状です。これらの症状はめまいを起した時の随伴症状としても知られています。乗り物酔いが起こる原因は内耳の三半規管と耳石器を総称した前庭迷路と視覚等の感覚器の異常、更に中枢の前庭小脳の機能混乱に伴う精神的な緊張等が挙げられます。まず、回転運動を感じる三半規管と身体の傾きや加速を感じる耳石器から前後、上下、左右、あらゆる方向からの揺れや振動の過剰な情報が脳幹にある前庭神経核に伝えられます。この脳幹の前庭神経核には手足や首の筋肉や関節からの情報や視覚情報等の感覚が集まる所です。その情報に対応して前庭神経核の中の、姿勢を制御する為の前庭脊髄運動系、目を動きに合わせる前庭眼運動系、内臓機能と対応する為の前庭自律神経一系、より細かい運動に対応する前庭小脳系、学習の為の前庭皮質系の5つの反射系が出力する仕組みになっています。これらによってより細かい姿勢調整、眼位の調整を行います。また、大脳皮質にも情報が送られる為に、乗り物酔いの不快な気持ちが記憶され、乗り物に乗る事への情動的な不安も引き起こされるのです。ですから、乗り物酔いは直接的には耳、眼、小脳の情報の混乱による一過性のめまいが起きた為に、自律神経系の過剰反応が誘発されるのです。更に、これまでの不快な記憶によりそれがより強化される為に引き起こされるのです。

 

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貧血と低血圧
 

若い女性はめまいや立ちくらみの症状を訴える事がありますが、その時に「貧血だから」とか、「低血圧だから」など、その区別がハッキリしない事があります。貧血は血液成分の問題で、低血圧は血液を送り出す力が弱い為に起こるもので、その対処は違ってきます。貧血の多くは鉄欠乏性貧血で、赤血球は鉄を含んだ蛋白質のヘモグロビンが、全身の組織や臓器に酸素を運ぶ役目をしますが、鉄分が不足すると、ヘモグロビンが十分に作られ無い為に貧血になるのです。特に女性は生理の出血でヘモグロビンが少なくなりやすく、そこへ間違ったダイエットや偏食をすると更に鉄不足が悪化するのです。鉄分は1日に12mgが必要ですが、鉄分が多いのはレバーや赤身の肉類です。ひじきや小麦フスマ、小麦胚芽にも鉄分が豊富ですが、植物性食品の鉄は非ヘム鉄で吸収率は劣ります。またビタミンCを一緒に摂ると吸収しやすくなります。慢性貧血が続く様な場合は鉄剤を処方してもらった方が良いでしょう。低血圧は最高血圧が100mHg以下の状態で、全身の血液循環が悪くなる為に起きます。何らかの病気が原因となる2次的低血圧もありますが、90%は原因が無い本態性低血圧で、遺伝や体質の問題が考えられます。治療はバランスの取れた食事、早寝早起き、適度な運動と言った、生活習慣を改善する事が重要になります。低血圧の人は食も細いので貧血も同時に起している場合もあります。貧血と低血圧は血液検査や血圧測定で直ぐに分かるので、症状がある場合は原因を早めに知る事です。
 

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アルツハイマー病と偏食
 

アルツハイマー病は複数の原因遺伝子が発見されていて、遺伝的素因が大きい病気である事は間違いないといえます。特に遅発型の遺伝的な素因としてはアポリポ蛋白E-4の遺伝子を持つ人は発症率が高いのです。しかしE-4の遺伝子を保有していても発症する率が低い地域や商い地域があったりするので、遺伝的素因の他に環境による影響が大きいとみなさざるを得ません。その環境の一つが食事です。疫学的調査によると、アルツハイマー病群では高い割合で偏食が見られています。「肉好き・魚と野菜嫌い」、「アルコール・甘い物・甘味飲料等の多飲」が特徴的で、魚や牛乳、野菜、キノコ類、海藻類等の摂取が少なかったのです。栄養素では蛋白質や各種ビタミン、ミネラルの摂取が発症していない人に比べて少ないと言う結果が出ています。更により大きい要因として考えられるのは不飽和脂肪酸、中でもω3の系列(αリノレン酸系列)の脂肪酸の影響です。E-4遺伝子を持っていてもω6(リノール酸系列)の脂肪酸に比べω3をしっかり摂っている人はそうでない人に比べて発症するまでに20年の違いが認められています。またE-4遺伝子を持っていなくてもアルツハイマー病になる事があるのですが、その人たちはω3系列の脂肪酸が不足すると共に、ビタミンB群、ビタミンC、カロチン、ミネラルの摂り方が少なかったのです。つまり運悪くE-4遺伝子を持っていても、魚や野菜を充分に摂る事で、アルツハイマー病の発症は免れる事が出来るかもしれないのです。その意味でも後発性のアルツハイマー病は生活習慣病と言えるのかもしれません。ω3系列の脂肪酸が豊富な食べ物エゴマ油、シソ油、魚類、海藻類、野菜(特に冬野菜)等があります。

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PTSDとEMDR
 

PTSDは、「(心的)外傷後ストレス障害」と訳され、地震などの自然災害や大きな事故、レイプや強盗などの犯罪被害、テロや戦闘体験などの出来事に曝された精神的後遺症です。阪神淡路大震災のような大災害でなくても、家庭内暴力や虐待なども原因になります。その症状には①出来事の不快な記憶が繰り返しよみがえる再体験症状、②出来事について考えたり話したり、思い出させる場所や品物を極力避けようとする回避症状、③いらいらして怒りっぼく、眠れなくなり、物事に集中できないなどの覚醒昂進症状、があります。これらの症状が1ヶ月以上続けばPTSDで、1ヶ月以下の場合は急性ストレス障害と診断されています。PTSDの治療にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法や、認知行動療法などさまざまな治療法が行われています。面白い治療法にEMDR(眼球運動による鋭感作と再処理法)という、心的外傷場面を思い出させながら眼球運動を行うことで苦しみを与え続ける記憶を普通の記憶と同じように再処理するという治療法があります。1989年にフランシーン・シャピロが考案したものです。単純な方法にも関わらず、PTSDをはじめ恐怖症、反応性うつ状態、パニック障害など外傷的記憶が関係する病気を、短期間かつ高率で改善できたとする報告があります。EMDRのメカニズムは大部分がまだ仮説の段階ですが、急速眼球運動が情動に対して非常に大きな影響力を持っていて、不安を制止するという説などが有力です。

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粘膜免疫
 

免疫と言えば胸腺や骨髄等、もっぱら全身を巡る免疫システムの解明が進んでいます。注射によるワクチン等も全身系に免疫応答を与える物です。しかし、その様な全身的な免疫システムとは違った免疫システムを持つのが粘膜免疫です。外界に面している皮膚に対して、「内なる外」である粘膜は皮膚の200倍以上の面積を持ち、様々な異物が体内に侵入する第一関門と言えます。食べる事で入ってくる抗原に対してはパイエル板や盲腸等の腸管免疫システムが、呼吸によって侵入してくる抗原に対してはアデノイドや扁桃、気管支等の粘膜組織が働いています。また泌尿生殖器や外分泌腺も含まれ、粘膜は一番大きな免疫臓器だと言えます。粘膜では粘液や酵素等によって抗原が侵入し難くなっているだけで無く、分泌型lgAが中心になった体液性の免疫と、上皮細胞間のリンパ球や固有のT細胞等が連携を取りながら免疫システムを作っています。粘膜免疫が面白いのは、例えばワクチンの注射によって全身性の免疫システムに抗原抗体反応が出来ても、粘膜系には免疫を作る事が出来ないのに、粘膜系に免疫応答が作れれば、全身系にもその免疫応答を誘導する事が出来る事です。つまり口や鼻の粘膜を通してワクチンを投与すれば、粘膜にも全身にも免疫が出来るのです。これまでは体内に入ってしまった病原体に対して免疫を成立させる事が中心でしたが、粘膜免疫の研究がもっと進めば、最初のバリアである粘膜の部分で抗原抗体反応を成立させたり、または免疫寛容を作る事で免疫疾患を抑える事が出来るでしょう。

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高尿酸結晶
 

生活習慣病の一つである痛風は糖尿病や高血圧よりどこか軽んじられている所があります。高尿酸血症になってもすぐさま致命的にならない事もあって、生活習慣の改善もせず、薬の服用もいい加減にしているケースがよくあります。痛風発作が現れて初めて真面目に治療すると言ったケースがほとんどです。現在痛風の予備軍である高尿酸血症は非常に増えていて、若年化も進み人間ドックで男性の約20%に見つかるといったデータもあります。尿酸は体内で1日700㎎が生み出されますが、このうち75%は腎臓から排泄されます。ところが尿酸が過剰になる様な生活や、腎臓からの排泄が悪くなると高尿酸血症が起こります。血清尿酸値が7.0㎎/dl以上になると高尿酸血症で、この状態が数年続くと痛風発作が起こります。また、9、0㎎/dl 以上では90%以上に痛風発作が起こります。痛風発作は足の拇指の付け根の関節に起こる事は知られていますが、これは関節内に尿酸が結晶化して、それを白血球が異物として認識して貧食する事で急性関節炎になるからです。この痛風患者の生活パターンは、大食、過度の飲酒、そして激しい運動を好む傾向が指摘されています。まさにスポーツマンタイプの人達です。痛風発作の症状自体は致命的にはならないのですが、この様な生活習慣は高血圧症や虚血性心臓疾患や脳卒中を引き起こしやすいので、あなどってはいけない疾患である事は間違いありません。

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口臭抑制に唾液の役割
 

口臭を防ぐ為にガム、飴等の防臭剤が数多く販売されていますが、口臭の原因の8割は、口の中の細菌でその数は200~300種類、400~500億です。歯の表面に付着する歯垢1㎎中に含まれる細菌は約1億で、これが歯と歯ぐきの間に留まり続けると、空気を嫌う嫌気性菌が増え、これが蛋白質を分解し、その過程でメチルメルカプタン等の揮発性硫化物を発生させ、これが臭いの主成分になります。この細菌が増えると、臭いが強くなり、更に炎症が起きて歯周病になります。口臭を抑えるにはこの細菌を洗い流し、組織を湿らせて炎症を起こし難くする事で、その働きをするのが抗菌作用のある唾液です。朝起きがけの口臭は、眠っている間に唾液の分泌量が滅って自浄効果が十分でなくなり、□の中で細菌が増加した結果です。また緊張が続けぱ、自律神経の働きによって唾液の分泌が抑えられ口臭がきつくなるのです。疲れ過ぎたり、睡眠不足でも口臭が強くなります。更に唾液量が少ないと、舌の上に細菌等が白く付着する舌苔が増え、これも口臭の原因になります。それ以外には鼻や喉の疾患、糖尿病や肝臓病等内臓疾患があっても口臭が強くなります。口臭を防ぐには丁寧な歯磨きや歯間ブラシ等で歯垢を残さ無い、舌を清潔にする、虫歯や歯周病があれば治療する、ニンニクやタバコなど嗜好品は口臭の元になるので注意する事です。緑茶は細菌の繁殖を抑える成分が入っているので消臭効果があります。

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「ど忘れ」を見過ごさない
 

ある人物を話題にしたい時、顔は浮かぶのに名前が思い出せないという経験は誰にでもありますが、何度も繰り返すようなら、ひそかに脳機能の低下が進んでいる恐れがあります。脳の活動に要求されるのは、正確さ・スピード・維持力です。言葉を考えて使わずに「あれ」「それ」等の代名詞ばかりで済ませていると、イザという時思い出せず必要な場面・速さで名前が出て来ません。書く事でも同じで、ワープロに慣れていると自分の記憶中枢をほとんど使わないので、手書きで文章を書こうとしても漢字が思い浮かば無いのです。記憶の原則は繰り返しで、言葉は使わないでいると直ぐに忘れ、身体機能と同じく脳機能も必要で無い物は低下して行きます。「ど忘れ」は長期記憶のエラーですが、記憶中枢だけが機能低下したのでは無く、思考中枢や感情中枢など、他の中枢の機能も低下し始めている事が多いのです。「ど忘れ」に気付いた時、その内容が長期記憶の中でも特に自分自身に関する事柄であれば、脳のどこかに問題があるのではないかと考えるべきです。高次脳機能を調べるには、まず脳組織・脳血管・脳血流量・全身状態の異常の有無、脳機能の異常の有無を調べます。脳組織についてはMRI等で調べられ、一見正常に見えても脳血流量が部分的に少なくなっていたりすれば脳機能低下を招く為、詳しい検査が必要です。例え症状が無くても、無症候性の脳梗塞等が発見される事もあるので、特に身に覚えのある方は一度は高次脳機能の検査を受けた方が良いかもしれません。


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生体微量金属元素
 

生体内には多くの金属元倶がありますが、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム等はその量も多く、身体の構造、代謝、生理機能に欠く事が出来ない重要な役割をしています。また、僅かな量しか無いのですが必須の金属元素があります。微量金属元素と呼ばれ、鉄、亜鉛、マンガン、銅、セレン、モリブデン、ニッケル、コバルト、バナジウム等があります。例えば、血液の構成成分であり、血色素ヘモグロビンに含まれている鉄は70 kgの体重の男性で約6gに過ぎません。亜鉛は約2g、免疫促進や制がん効果で注目されているセレンは僅か12mgしかない超微量金属元素です。また、ニッケルとバナジウムについては動物では必須である事は認められていますが人間では確定していません。これらが身体にとって必須であるかどうかを判定する時に3つの条件があります。ある微量金属元素を食べ物から取り入れる量が低下すると、身体に重大な機能的障害が現れ、時には死んでしまう。ある微量金属元素を身体に取り入れると他の元素や他の方法では見られない身体の状態が改善した。最後にある微量金属元素を含む金属蛋白質や金属酵素が生物体や組織から取り出す事ができる。これらの条件の中で特に重要な判定条件である、生体内において金属蛋白質、金属酵素、半金属酵素やビタミンの構成成分として存在している事が明らかになったているのが上記の微量金属元素です。近い将来、分析化学技術や生物光学の進歩により、もっと多くの必須の微量金属元素や超微量金属元素の生体内での役割も明らかになりそうです。

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飲酒に注意
 

現在は重篤な問題飲酒者で無くても、将来に危険性をはらんだ問題飲酒予備軍は2割近くもあると言う報告があります。アル中と言えば幻覚やせん妄、痙撃等の恐ろしいイメージがあるので、そのイメージに照らせば「自分はアル中では無い」と、かえって問題飲酒を見えにくくしている面がある様です。自覚のないアルコール依存症者は、・酒はいつでも止められる・仕事等で飲まざるを得ない・多くは飲んでいない・禁断症状が無い・暴力的ではない、等の理由で自分の飲酒の問題を否定する傾向があります。しかし、アルコール依存症は不可逆的に進む病気で、生活に支障が出たり身体的に離脱症状や幻覚が表れるに至っては末期と言えます。自分に対する問題飲酒の否認は病気そのものだと認識しなければなりません。つまりアルコール依存度は、飲酒の機会や量を抑制したりコントロール出来なくなった主観的状態が問題なのです。・飲む量を減らさなければならないと思っている・飲酒を注意されて腹を立てた事がある・飲酒に後ろめたい事がある・朝酒や迎え酒をした事がある、に2つ以上該当すればアルコール依存症の危険性大です。また身体的な理由(糖尿病等)や社会生活上(仕事や運転など)飲んではいけないのについ飲み続けるというのは既にアルコール依存症です。人口に対する高齢化により、成人一人当たりの酒の消費量は減少傾向にはありますが個人差もありますので個別の注意が必要です。アルコール換算で1日に150ml(日本酒なら5合半)の常習飲酒は大量飲酒者といい、全国で240万人はいるとみられています。厚生労働省ではこれらの人達をアルコール依存症予備軍だとみなしています。

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舌診
 

西洋医学では舌によって体の状態を判断する事は余りありませんが、漢方では望診の一つとして視診と共に舌診は重要視されています。北里研究所の東洋医学総合研究所では西洋医学的な診断と合わせて舌診が病気や身体の状態を判断するのに有効である事を示しています。正常な舌は淡紅色ですが、凰邪の引き始めや発熱時、脱水状態になると赤くなります(紅舌)。赤味が更に強く、どす黒いほど(暗紅舌)では舌の毛細血管の循環障害を起こしていると考えられ、更に紫色に近く(紫舌)なると舌の静脈が拡張した状態で冷えがあり、汚血が強い状態であると言えます。ただ、同じ汚血と言っても、若い女性に対する観察では暗紅舌では細胞内も細胞外の水分も足りない状態の汚血であるのに対して、紫舌や淡白舌では細胞内の水分量が多い、むくんだ状態になっていると見られます。また舌は当然胃腸の異常が表れやすいのですが、舌苔の無い人では胃酸が少なかったり無酸の人も多くなります。一方白い苔が強い舌では全てではありませんが過酸傾向が強く、びらん性胃炎や十二指腸潰瘍、胃潰瘍が見られる事もあります。まれに白い部分に赤い部分が地図のようにまだらになっている事がありますが、これは糸状乳頭の発育の差によるもので、原因ははっきりしませんが、自律神経の障害で起こる事が多い様です。舌苔は舌の糸状乳頭の細胞が角化して舌に残ったもので、言ってみれば舌の垢といえます。この舌苔を掃除するグッズ等が出ています。舌の粘膜を傷つけ無いように優しくしましょう。

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シックスクール症候群
 

新築住居の建材等から発生する化学物質が原因で身体の不調を引き起こすシックハウス症候群がありますが、安全である筈の学校の校舎に使っている建材や壁紙等に使用してある接着剤、印刷物のインク、床ワックス、樹木の殺虫剤、トイレの芳香剤等の化学物質が原因で起きるシックスクール症候群があります。学校に行くと頭痛、脱力感、鼻血が出る、手足のシビレ、記憶力の低下、視力の低下等の症状を訴えるのです。原因物質が多く特定出来ない為に症状も様々で、その為に病気が理解されない場合があります。身の回りには膨大な数の化学物質がありますが、身体にはその物質の受け入れる能力の限界があり、これをトータル・ボディ・ロードと言います。この限界を超えると微量な化学物質でも反応してしまうので、軽症だからと言ってそのまま放置すれば、重症な化学物質過敏症になるきっかけになるのです。学校は子供たちが一日の大半を過ごす場所だけに改善が必要です。一般的な対策としては症状を引き起こす化学物質を身の回りから無くす事や換気を充分に行う事です。文部科学省も天然素材を利用する様に各都道府県に依頼文を出しました。化学物質を解毒する方法としてフィルターで水や空気を浄水、浄化する、ヒダミンやミネラルを補給して解毒作用を高める、低温サウナで汗と共に排出して新陳代謝を良くする事等が考えられますが、決め手には欠ける様です。

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汗の秘密
 

汗の腺にはエックリン腺とアポクリン腺の2種類があり、普通「汗をかく」と言う時の汗はエックリン腺からの汗の事です。エックリン腺は外耳道や爪で被われている部分や唇など、限られた部分以外身体のほとんどの部分に広く分布しています。エックリン腺は少ない人で約1200万個、多い人で500万個と差がありますが、全てが汗を出しているわけでは無く、実際に活動しているのは半分程度です。汗の成分は99%以上が水で、極少量の塩化ナトリウムやカリウム、カルシウム、重炭酸イオン等の電解質、尿素、アンモニア等が含まれ、血漿から作られるので血漿の成分とほぽ同じです。最初汗の原液は血漿と同じ位塩分濃度が濃いのですが、エックリン腺の導管を通る段階でイオン類が血漿に再吸収されます。夏の始め頃はかなり濃度の濃い汗を分泌していますが、ひと夏が過ぎる頃には大切なミネラル分は上手く回収、体温調節には水分の多い汗をかく事が出来る様になります。さてエックリン腺に分布している自律神経は交感神経だけで、その神経伝達物質はアドレナリンとノルアドレナリンですが、エックリン腺のみ例外的にアセチルコリンです。体温調節に不向きでノルアドレナリンに反応する原始アポクリン腺からエックリン腺が進化した時、伝達物質も皮膚の血管を収縮させないアセチルコリンに変えたのです。これは人が進化の過程で、体温上昇に弱い脳細胞を異常に発達させた為、求愛行動に不可欠なアポクリン腺からの性的アビールを犠牲にしてまでも、エックリン腺という体温調節器官を発達させる必要があったからなのです。

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夏の刺身に注意
 

腸炎ビブリオ菌の仲間のビブリオ・バルニフィカスという菌による食中毒は、人によっては症状も激しく致死率も高いので大変危険です。健康な人が感染しても激しい症状が起こる事はまず無いのですが、免疫力'の低下している人、糖尿病の人や鉄剤を摂取している人、中でも肝硬変等の肝臓疾患を持つ人、アルコール中毒の人が全身性感染を起こすと致死率は7割にも達します。症状としては悪寒、発熱、下痢、嘔吐等が表れて、肺血症が起こります。肝機能に障害を持っている人で汚染された刺身を食べた為この中毒によって亡くなりましたが、いずれもこのビブリオ・バルニフィカスは暖かい海水にいて動物性プランクトンに付いて増殖しながら海水の中にも漂います。したがって皮膚に傷のあるハイリスクの人が海水浴等で感染する事もあります。現に裸足で磯を歩き、貝で傷を負って感染したと思える報告もあります。欧米での感染は生牡蠣によるものが一番多いのですが、日本では寿司や刺身等を食べての感染が多い様です。統計よりも実際はもっと多くの感染者がいるものと考えられます。ハイリスクの人は夏季には寿司や刺身等は控える方が賢明でしょう。熱を通す場合でも充分に熱を通すべきです。調理したらすぐに食べるのは言うまでもありません。また皮膚に傷がある時には海水浴は避ける事、裸足で海岸を歩かない事も大切です。

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偏頭痛薬
 

慢性的に頭痛を訴える人は、日本で3000万人以上いるといわれています。頭痛のタイプは、ベルトで締め付けられるよ、うな痛みは緊張型頭痛、ズキンズキンと脈打つ痛みは片頭痛で、両方を併せ持つ人も多いのです。緊張型頭痛はストレスや根をつめる作業からくることが多く、われわれの治療法以外では、休養や睡眠で軽快します。片頭痛は前頭・側頭部の血管が拡張し、拍動を伴って感覚神経を刺激することで起こり、眼の前がギラギラとして眼が見えなくなる「閃輝暗点」という前兆を伴うことがあります。痛みがひどくなってから鎮痛薬を飲んでもなかなか効きにくく、痛みがひどくて嘔吐する人もいます。今現在使用できる主な片頭痛薬には酒石酸エルゴタミンがあって、片頭痛の原因となる血管の拡張を抑える作用があるのですが、片頭痛の予兆を感じたらすぐに飲まないとよく効きません。しかも頻繁に飲み続けると、かえって痛みがひどくなる「薬剤誘発性頭痛」になりやすいのです。その様な市販薬が効かない重い場合にはトリプトブタンが処方されるケースがあります。海外ではすでに100ケ国以上で使用されているトリプタン系の薬剤、コハク酸スマトリプタンとソルミトリプタンで、頭痛発作が最もひどくなってから服用しても効果があるのです。また片頭痛に伴う吐き気、光や音への過敏症を抑える効果も優れているといいます。患者の選択肢も増えてます。

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靭帯骨化症
 

頚や背中のコリがひどく、筋力低下、筋萎縮などがあり、痺れや疼痛が伴い、頚や背中の可動域が急に悪くなったら靭帯骨化を考慮していいかもしれません。この靭帯骨化は現在のところ発生原因が不明で国の難病指定疾患になっています。疾患名の様に靭帯が次第に骨化して行くもので、人種的には白人より黄色人種に多く発症します。男性に多いのが後縦靭帯骨化症で、部位的には頚椎部に多く見られます。また胸椎部の後縦靭帯骨化症は中年の肥満女性に多く見られます。また、黄色靭帯骨化症は胸椎部にしばしば見られます。骨化した所では脊髄を圧迫する為、椎間板ヘルニアに似た痺れ、疼痛、運動麻痺、更に膀胱直腸障害等が出てきますが、一度症状が出ると、進行する頻度がかなり高く、手術が必要なる事もあります。しかし、手術して症状が改善しても、骨化巣が厚くなったり、新たな骨化巣が出る事もあり、悪化する事もあります。ですから随伴症状が軽い場合は、温熱療法、装具療法等の理学療法や非ステロイド系消炎鎮痛剤や筋弛緩剤、ブロック療法等で病院では対応しています。原因不明の疾患ですが、糖尿病との合併率が高く、また肥満も関係している様です。

 
  • 所在地〒259-1137 神奈川県伊勢原市笠窪383-3
  • アクセス小田急線 鶴巻温泉駅より徒歩8分
  • 責任者溝口 潔
  • 営業時間9:00~19:00 / 年中無休
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