神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

症状別ページ

感覚

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内臓感覚を鍛える事
 

身体に与えられた情報は感覚器を通り、最終的には中枢神経によって意識されます。しかし、感覚の中で身体の内に起こっている現象を唯一察知出来るのが内臓感覚です。この内臓の入り口と出口に有るのが味覚と尿意や便意で、これらの感覚は鮮明に意識出来ますが、内臓の中で起こっている不快さはかなり曖昧になってしまいます。形態解剖学の三木成夫先生は「内臓の感覚は脳と連繋は一般にぼやけ、従って、そこに起こる全ての出来事は肉体の奥底に蟲く無明の情感として、ただそこはかと無く意識の表に姿を現わすに留まる。内臓の不快が思考の不快に化けるゆえんは、ここに有るのではなかろうか」と述べています。三木先生は内臓感覚を鍛える事が豊かな情感や思考を生み、生命の営みを察知出来る重要な感覚であると力説しました。その為に口腔感覚の練磨を提唱しました。つまりまだ原初的な生命の尻尾を持った乳児の時期に「舐め回し」や「母乳の吸引」をする事で内臓感覚は豊かになると言っています。やたら清潔になり過ぎて舐め回しという行為を子供から奪う事は、腸管リンパ系を無し崩しに骨抜きにする事であり、恐ろしい去勢の行為と知らねばならないとまで断じています。古来より東洋医学では内臓とあらゆる感覚が結ばれているとされてきました。現在の針灸の経絡理論も五行説も体表から内臓のバランスを整えると言う考え方に立脚しています。人間は普段の生活の申で無意識の内に内臓感覚の実感をより深く認識しているのです。

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聴力低下の危険因子
 

聴力は高齢者の日常生活動作(ADL)に深く関連する老化の指標ですが、実際に老化と共にどの様に変化し、どの様な因子の影響を受け易いのかはよく分かっていませんでした。愛知県の国立長寿医療研究センターが6万6千人の人間ドック受診者を対象に、8年間に渡る追跡調査を行った結果、20代では変化が無いのに30代になると男女共に年齢に比例して聴力が低下するのが認められました。男女差が出たのは4000ヘルツの高音レベルで、男性は60歳で聴力損失が30デシベルという軽度難聴(両耳を指で塞いだ位)に達し、70~80歳で50デシベルの高度難聴(ほとんど聞こえ無い)に達しました。しかし女性は70~80歳でも高音域の聴力が余り落ちず、軽度難聴に留まりました。加齢に加えて聴力に影響を与える危険因子を見つける為、血圧や肥満度、喫煙や飲酒の習慣、赤血球数等との関係についても調べた結果、特に女性で喫煙と聴力低下の関係が著しい事が明らかになりました。平均して40歳代で毎日20本以上吸う人は、吸わない人に比べて約6年聴力の老化が進んでいると言います。喫煙男性にも女性程では無いが聴力低下が見られ、また喫煙者と同居している非喫煙者も難聴になり易い事も分かったのです。他には肥満やコレステロール等生活習慣病となる因子の悪化も聴力低下に関係していました。喫煙が最も聴力に影響を与えるのは、聴覚器官への血行が妨げられるのが原因だろうと考えられています。

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嗅覚の一生
 

嗅覚は進化の面から見ると五感の中でも古い感覚です。発生の過程でも早い時期に作られ、妊娠5ヶ月頃になると匂いを感じる事が出来る様になります。羊水の匂いが原始的な匂いの記憶になって母親への愛着など、その後の発達に役割を果たす事になるのです。子供の頃は匂いに対する好みは狭いのですが、性ホルモンが活発になる思春期になると匂いの好みが大きくに変化します。それまで好きだったストロベリー等の匂いは好まれ無くなり、不快に感じられていたジャコウ等のフェロモン系の匂いを快く感じる様になるのです。それも20歳以降では匂いの好みはあまり変化しません。匂いに対する感受性は30~40歳で最高に達し、50~60歳ではまだ匂いに対する感受性は健在です。ところがそれ以降嗅覚は衰えて行き、80歳までの半数、80歳以上の4分の3は嗅覚がほとんど衰えてしまうと言います。この衰えは特定の匂いに対してでは無く、匂い全般が嗅げ無くなって行くのです。原因は鼻腔障害や粘液層の乾燥、嗅細胞数や産生数の減少、脳の嗅皮質の退化等が考えられます。嗅覚は感情や気分、記憶と密接に結び付いているので、嗅覚の衰えは全身的な影響を与える事になります。パーキンソンの初期には幻臭が起きたり、うつ病では自己臭感覚が強くなる事もあります。また痴呆症の前触れとして嗅覚が急激に低下する事があるので診断の一つの目安となります。

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味覚、嗅覚以外の科学感覚
 

食べ物や飲み物を美味しいと感ずるには、味覚と嗅覚が微妙に連携して働いています。そして飲食物は味と匂いだけで味わうのでは無く、温かさや冷たさ、歯応えや舌触りと言った、温・冷・触の感覚が不可欠とされています。また人だけが好む特殊な化学感覚として、例えば唐辛子の焼ける様な感覚やミント等の清涼感、酢のツンと来る感覚、炭酸の入った飲み物が喉にはじける様な感覚と言った物があります。これらの感覚は口中では味覚と共に働き、鼻中では嗅覚と共に働くのですが、痛みや温度の伝達にも関与しています。刺激成分では唐辛子のカプサイシン、アルコール、メントール、シナモン、炭酸ガス等で、これらの化学物質がどの様に感覚器に作用しているのかを調べる研究が進んでいます。例えば溶存炭酸ガスは冷えたビールや清涼飲料中にあって爽快感を引き起こしますが、主に三叉神経舌枝によって刺激が受け取られます。水や炭酸ガスに反応する味蕾は喉の奥から食道上部に沢山在り、喉越しの旨さとして感じられるのです。炭酸ガスのピリピリする感覚を感ずるには、上皮組織に存在する炭酸脱水酵素の働きが必要なこともわかってきました。また嗅覚が衰えた老人は、食べ物の匂いの刺激に代わる物として、かなり大量の香辛料を好む傾向があります。嗅覚の代わりに別の化学感覚である三叉神経に刺激を求めようとする訳ですが、高齢者の栄養を改善する方法として香辛料の研究は重要な事かもしれません。

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重力のめぐみの感覚
 

 新生児歩行反射と言うのがあります。生まれたばかりの赤ちゃんを脇で支え、直立姿勢にして、脚を床に着けると、床に着いた脚を交互に縮め、まるで歩行するかの様な運動をします。しかし、生後2ヶ月を境にして消失してしまいます。しかし、これ以後でも水中で同じ条件にすると歩行動作をします。この事から、人間が歩行運動を発達させて行く過程では、運動中枢システムの発達と同様に体重の増加や身長の伸び、筋肉の発達、姿勢の増加、姿勢の変化と言った体の発達や環境の重力などが運動に密接に関わりがある事が分かりました。また視覚や皮膚感覚だけで無く筋肉や関節等の深部感覚は身体の各部位の位置を確認していて全体の身体のイメージを作り上げています。また、指で物をつかむ時、その物の質量により軽くつかんだり、しっかりつかんだり、微妙に力加減を調節していますが、これも深部感覚の情報により調節しているのです。この時、その物の大きさや向きや重さ等に関する情報も筋肉や縫の負荷により、目をつぶっていてもあるイメージを持つ事が出来るのです。つまり、筋肉や鍵の伸展の度合いにより、常に重力に抗して運動する身体の全体の非常に複雑なバランスを保つ働きがこの深部感覚であるのです。特に、視覚や触覚は質感を確認しているのですが、物の軽重等の量感は深部感覚の重要な働きであるのです。量感は重力のある環境の中で絶えず鍛えられているのです。

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めまい
 

 身体のバランスを保つには、目、内耳の前庭迷路や深部感覚の筋肉や関節の情報が正常に働いて、統合的に小脳で調節しています。しかし、その中の感覚の情報がおかしくなると、バランスを失い情報に即した感覚や反射が出来無くなります。その様な状態がめまいです。めまいは一般に平衡感覚器の内耳の障害によって起こると言われています。特に周囲がくるくる回る様な回転性のめまいは内耳から来るもので命に関わるもので無いと説明されて来ました。その代表的な疾患がメニエール病ですが、吐気、嘔吐、動悸、顔面蒼白等の自律神経症状や難聴、耳鳴り等の随伴症状が起こるのが特徴です。原因は内耳の水腫(リンパ液の異常)と言われています。しかし、めまいの種類は回転性だけで無く、浮動性、動揺性、眼前暗黒感あるいは失神発作等があり、中には命に関わる病気の場合があります。ふわふわした浮動感やゆらゆらする動揺性等は内耳の場合もありますが、中枢前庭系性や椎骨脳底動脈循環不全等でも起こります。また、最近中高年の回転性のめまいには、一過性脳虚血性発作が増えています。この症状は吐気、嘔吐、等の自律神経症状を伴いながら、内耳から来る耳鳴りや難聴等を示さ無いのが特徴です。脳梗塞の前駆症状や動脈硬化や高血圧等で内頚動脈の流れが悪くなる間欠性内頚動脈不全等でも起こるので生活習慣病の患者さんのめまいには注意が必要です。

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耳鳴り
 

 一口に耳鳴りと言っても、問題の無い物から隠れた病気の現れとなっている場合まで色々なケースがあります。環境雑音の無い非常に静かな事をシーンとしていると表現しますが、実はシーンという耳鳴り(筋肉の動きや血管の音)が聞こえる程静かだと言う意味で、誰でもある「自然な耳鳴り」で病気ではありません。ジージーとかシャカシャカとか蝉が鳴いている様な耳鳴りの場合、一番多いのは中耳炎とか外耳炎等の耳鼻科領域の炎症性の病気が考えられます。キーンと鋭い音がしてスーッと消える様な耳鳴りの場合、血圧が上昇している事が多く、もし我慢出来ない様な痛みを伴う耳鳴りなら、脳内出血や脳腫瘍のサインです。耳鳴りに加えてめまいも吐き気もすると言う場合はメニエール病が疑われ、また耳鳴りと共に鼻血が出て後頭部がひどく痛む時は高血圧によるクモ膜下出血など、重大な脳のトラブルの前兆です。高血圧や高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、心臓や肝臓の病気、ストレスや鬱病、アレルギーや更年期障害等でも耳鳴りが起こります。緊急治療が必要な耳鳴りには突発性難聴があり、早期に治療する程回復が早いのです。また耳鳴りはサリチル酸や抗生剤やリウマチ、喘息、心臓の薬等の副作用で起きる事もあります。歳を取ると感覚細胞や神経細胞の数が減り内耳機能が低下します。加齢に伴う耳鳴りは小さな音や高い音が聞き取れ無くなり、同時にノイズが聞こえる様になって起こるのです。

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高齢者の痛みの表し方
 

痛みと言うのはなかなか他人には伝わり難い物ですが、特に高齢者からの痛みの訴えは時として理解し難い場合があります。一口に痛みと言っても、持続時間、繰り返し、強さや広さ等色々な表現が考えられます。痛みの表現は、繰り返しの表現としてはチクチク、ズキズキなどがあり、深さや広さでは「針で突く様な」とか「締めつける様な」等の言い方をする事が出来ます。大きく分ければズキズキ等の擬音的な言葉と「針で突く様な」と言う抽象的で象徴的な表現に分ける事が出来ます。老化すると知力も低下し抽象的な表現も損なわれると考える為、高齢者に対しては抽象的、象徴的な言葉を避けて、優しい表現で接し様とします。そこでチクチクやズキズキ等の擬音・擬態語を使いがちになる訳です。ところが高齢者と中年層に対する痛みに関する語彙の調査によると、高齢者の場合では前者の擬音的な表現の境が曖昧になり、抽象的な表現に差は無いという結果が得られたのです。これは高齢者は身体機能が衰えて来る為、それに従って身体性とより強力に結び付いた擬音・擬態語も変化するのだと考えられるのです。-方で疼痛や圧迫痛を表しやすい、「針で突く様な」とか「キリで揉み込まれる様な」等の象徴性の高い語彙は身体との直接的な繋がりが薄い分、理解力がより残りやすいと言えるのです。高齢者だから分かりやすい言葉を選ぶつもりで擬音語などを多様すると、かえってコミュニケーションが取り難くなりかねません。

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痒み
 

痒みは皮膚の傷や炎症がある時に起きますが、痛覚を麻酔すれば痒みも消失するので、痛みのごく軽い刺激が続く時に起こると考えられています。外傷や炎症があるとヒスタミンが遊離され、自由神経終末を刺激します。虫刺されや蕁麻疹等が痒い時、暖めると一層痒くなって来るのは、血行が良くなると痛い所が余計に疼くのと同じ原理です。痛みの急性期に冷やすと痛みが抑えられる様に、痒みも冷やすといくらか抑えられます。しかし皮膚の老化に伴い、皮膚にこれと言った症状がないのに身体のあちこちが痒くなる事があります。これは老人性皮膚掻痒症と言って空気が乾燥する秋から冬にかけてかゆくなる症候で、皮脂腺と汗腺の分泌機能が低下した為皮膚がカサカサになって起こるのです。高齢者では、お風呂好きでいつも石鹸でよく洗う、入浴後も保温剤も塗らない、高温の風呂を好む、電気毛布で寝ている、と言うケースが目立ちます。こうした痒みを防ぐには脂肪分を落とさない様に入浴回数を減らしたり、いつも石鹸でゴシゴシ洗うのを避け、お風呂上がりに油分と水分を補う事が大切です。また同じ様な皮膚のカサカサでも、陰部の痒みと小さな水泡がブツブツ出来るのは、糖尿病のサインです。糖尿病によって体内の水分が失われ始めて皮膚がカサカサし、外陰部に尿糖があるのでカンジダが住みついて擬膜を作り、しつこい痒みが起こるのです。

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くすぐったさは前頭葉で感じる
 

人には「くすぐったい」という感覚がありますが、くすぐったさの感覚受容器がある訳ではありません。指先で軽く圧をかけて触られたり撫でられたりすると、触、痛、温、冷等の感覚が複合刺激となって脳に伝わり、くすぐったいと感じるのです。しかし足の裏や腋の下を、自分で触っても何とも無いのに他人に触られるとくすぐったいと感じます。同じ刺激でも、神経の興奮となって脳に上がってきた段階で「それが自分によるか、他人によるか」という判断が加わり、感覚を変化させているのです。皮膚感覚というのは受け取る側の気持ちや意識やその時の状況により、心理的な面が強く影響して変化すると考えられています。この心理面に恋愛感情があると、くすぐったさは性感として感じると言われています。大脳の前頭葉でその感覚の意味を覚えていて、くすぐったいのか性感なのかを切り変えるスイッチがあると考えられているのです。ちなみに人間以外ではチンパンジーが腋の下や足の裏を触ると顔の表情を緩めたりくすぐったそうな仕草をしますが、日本ザルにはみられません。人間も赤ちゃんの時は感じない様ですが、少し成長するとキヤキヤと騒ぐようになるので、くすぐったさとはかなり発達した感覚の様です。患者さんのくすっぐたいという感覚を、何とかすると言う事は私たちが治療する上でも重要な課題です。いずれにしても、患者さんとの信頼感というた心理的なファクターが関係していることは間違いの無いところです。

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痺れの中の異常知覚
 

「痺れ」には感覚が鈍くなる知覚麻痺、ビリビリ、ジンジン、チクチクと感じる異常知覚、筋肉が麻揮して動かなくなる運動麻痺の3つの意味が含まれ、その痺れを起こす原因も数多くあります。その中で末梢知覚神経線維が異常知覚を起す原因に血行障害があります。例えば正座をした時に、下腿の血行障害が起こって感じる異常知覚です。末梢の血行障害は体性感覚神経の有髄線維(A線維)の軸索突起を被覆している髄鞘やそれに関わるシュワン細胞の代謝を障害し、その知覚機能を停止してしまいます。この段階では痛覚線維の無髄線維(C線維)は障害されて無いので、圧迫刺激から起こる痛みが中枢に向かう事で異常知覚を感じるのです。更にこの状態が続くと運動神経も麻痺し、次に無髄神経も機能停止して何も感じ無くなるのです。血行が改善されると、逆の順序で神経の働きが戻ります。また異常知覚は化学物質の中毒が原因でも起きます。有髄神経は化学的物質に強いのですが、無髄神経は弱い為に障害され、その障害がひどければ無痛になり、中途半端に障害されると化学物質の刺激症状として、強い異常感覚が発生すると言われています。異常知覚の痺れも、その原因でかなりの違いがあるのです。

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味覚障害
 

食べ物の味が分から無いと言った味覚の異常を訴える人が増えている様です。その原因として亜鉛の摂取不足が問題になっています。味覚は口腔内に取り入れられた化学物質が味蕾の中にある味細胞を刺激して発現します。この味細胞は新生を繰り返す細胞で、その細胞交代する時にガスチンという酵素が必要になってきます。この酵素は耳下腺から分泌され、亜鉛を含むのが特徴です。亜鉛は人体中に2.5g含まれ、DNAとRNAの合成に不可欠で、細胞分裂に重要なミネラルですが、その血中亜鉛レベルが低下すると味細胞の病的変化が生じ味覚機能が障害されるのです。その障害はガスチン量が正常者の5分の1に減少すると表れ、その患者に亜鉛を投与すると味蕾形態も正常化して、味覚障害も無くなります。味覚障害を原因別に見ると食物からの亜鉛摂取不足による食事性欠乏性が約30%、投与されている薬が体内の亜鉛を取り込んで味細胞の再生を妨げる薬の副作用が約25%、胃腸の手術や肝炎、ネフローゼ糖尿病などの疾患による亜鉛欠乏症が約15%の順に多く、亜鉛不足が患者の約70%を占めます。亜鉛不足に陥らない為には、動物性食品、ナッツ類、豆科野菜等を毎日の食事から摂取する事です。またリン酸塩やフィチン酸と言った食品添加物が入っている加工食品は亜鉛の体内吸収を阻害するので注意が必要です。

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目の錯覚
 

一つの実験です。真っ暗い部屋に小さな光(タバコの光でも豆電球の光でも)を灯して少し離れた所からその光をじっと凝視します。暫く見つめているとその光がふわふわとさまよったり、素早く動いたりする様になりますが、みつめ続けると更に動きは激しくなる筈です。これは自動運動現象と呼ばれる現象です。一点を見つめ続けると眼球の筋肉が疲れ、眼球の固定点が光から外れようとし、それでも見つめ続け様とすると脳は筋肉に修正する信号を送り、筋肉を動かそうと努めます。すると脳は筋肉の動きを光が動いていると勘違いしてしまうのです。つまり光が飛び跳ねている様に見えるのは幻覚ではなく、知覚やそれを脳で構築する時のエラーによる物なのです。この現象では、例えば一心に祈っていたらキリスト像が動いたとか、夜空に光るUFOが見えた等の“奇跡”の多くを説明する事が出来るでしょう。更に脳は多くの先入観で満たされていますから、知覚のエラーが心理的な影響によって認知を間違わせる事もあり、知覚のエラーと認知の間違いが同時に起こる事もあります。こうした現象は誰にでも起こりますから、一人だけの目撃では無く、多くの、時には何万人もの目撃者を作る琴になり、“奇跡”が誕生する事になるのです。

 

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急性痛・慢性痛
 

一般に急性痛は短期間の痛み、慢性痛は急性痛を過ぎても持続している痛みと理解されています。しかし急性痛と慢性痛は基本的に違った物と考えるのが適当です。急性痛は骨折や炎症など、はっきり分かる原因によって起こった結果としての痛みです。例えば治療出来ない癌等によって痛みが継続的に続けぱ、それは痛みが急性期から慢性化したと考えるのでは無く、難治性の急性痛が継続的に続いていると言う事です。つまり原因疾患と痛みは対応していて、その疾患から回復する事で痛みも減ってきます。-方慢性痛は痛みの原因疾患が治ったにも関わらず痛みだけが残っている物で、急性期の痛みとは質が違うと言えます。ですから原因疾患は治っているのに痛みが残っているなら、と原因疾患の治療と同じ方法を続ける事は有効では無いのです。アメリカのペインクリニックの報告では慢性痛を訴える患者さんのタイプを分けて・痛み無しでは要られ無い ・問題に執着する ・精神疾患による ・痛みは消えているのにそれを認めない、等の傾向があるとしています。慢性痛の患者さんに対しては、その痛みが急性の痛みでは無い事、心因性で無い事、神経系の伝達に問題が無い事を判断した上で、急性痛とは達ったアプローチが必要と言えるでしょう。

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体内リズムと感覚
 

1日周期の体内リズムは感覚にもあります。アメリカで3日間連続で4時間毎に味覚、嗅覚、聴覚の3つの感覚の鋭さを調べたところ、その感覚が最も鋭敏な時間帯になるのは午前3時頃である事が確認されています。この時間は副腎皮質ホルモンのコルチゾール分泌が最も低い時間で、その時に感覚は鋭敏になり、高まると鈍くなる事が解ったのです。こうした事から脳下垂体の異常で副腎皮質ホルモンの分泌が低下してしまうアジソン病の治療に分泌リズムが応用されました。この病気は甘さや酸っぱさを感じる感受性が時には普通の人の150倍ほどになってしまいますが、健康な人の分泌パターンを考慮してコルチゾールをリズム投与すると正常になるのです。また痛みの感覚も時刻によってその鋭さや、強弱に違いがあります。痛みの感じ方は、午後3時頃は鈍くなり、夜の11時ごろは同じ刺激に対しても痛みを強く感じ、昼間の30~40%も強く感じるという実験報告があります。ですから鎮痛剤の飲み方も工夫が必要で、昼間は少なく、夜は多めに飲む事でより効果を上げる事ができます。また胃の痛みや痛風は明け方、頭痛は午前、歯の痛みは夜の11時頃により強く感じられる様です。

 
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