神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

症状別ページ

下肢

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腹筋と姿勢
 

マリリン・モンローはグラマラスな姿態と美しい脚を持っていました。ハイヒールを履いてヒップを突き出し、腰を左右にゆすって歩くモンロー,ウォークが人々を魅了し、これこそが女性を魅力的に魅せる歩き方だと思われている節があります。しかし魅力的な歩き方が、必ずしも人体にとって正しい歩き方とは限りません。正しい歩き方というのは、身体の動きに無駄が無く効率的で、長時間歩いても骨格や筋肉・靱帯を痛める事がありません。具体的には、上体や腰を伸ばし、膝も力を抜いて、太ももをの伸び伸びと振り出し、踵から着地し、足の裏全体を使って踵からつま先に向けて転がす様に体重移動させ、最後につま先で蹴るのです。モンローのように高いハイヒールを履いてヒップを突き出して歩けば、腰椎の前湾が強くなって骨盤が前傾姿勢になり、極めて腰痛になり易くなります。腹筋の弱い人が立ち仕事をしていると、疲れてくると腰の力が抜け、腰椎の前湾が増加して腰痛を訴えるのは良くある事です。腹筋の力が低下すると、誰でも背中を丸めお腹を突き出して、腰を左右にゆすって歩く様になるので、腹筋に力を入れて背筋を伸ばして歩く事が大切です。
  

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閉塞性動脈硬化症
 

下肢の循環器系の疾患の中で恐いのが閉塞性動脈硬化症(AS0)です。生浩習慣病の息者さんが年々増えて行くに従って、末梢の動脈硬化症も当然ながら増加しています。ASOの主訴と言えば間欠性跛行ですが、この症状が出て来る時はかなり進行しているのです。最初は末梢に冷感やしびれが現れたり、下肢の血の巡りが悪い状態ですので以前よりふくらはぎ (腓腹筋)がつったり痙宰を起こし易いといった症状が出てきます。(第一中足骨と第二中足骨)の間で脈の取れる足背動脈の左右差や滅弱等も目安になります。病状が進行すると足の皮膚が薄く弾力が無くなったり、足を上げると蒼白になり垂らすとチアノーゼになったりします。ASOは圧倒的に男性が多く女性は少ないのですが年々女性も増加傾向になってきました。原因になる生活習慣を初期の内に徹底的に改善して行く事が必要です。まず第一に禁煙と食事と運動等の規則正しい生活を実行させる事です。また、足を清潔に保つ事や足爪の手入れはしっかりやり,フィットした靴を撰ぷことも大切です。また、血行改善の為の足のマッサージ、入浴特に足湯は効果があります。これらの勧めは、ASO以外の循環器系の疾患でよく似ているバージヤー病(手足の先の小動脈に多く多発分節性の四肢慢性動脈閉塞症)や静脈系の疾患である下肢静脈瘤等にも効果があります。
  

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正しい歩行でつまづきを防ぐ
 

高齢になると歩行中にほんのちょっとした段差でつまずいて転倒し、大腿部頚部骨折や橈骨下端骨折等といった大怪我を起こす事があります。この転倒を防止する一つの方法として歩行姿勢を見る事も大切です。足腰が弱った高齢者や膝などの関節に痛みがある場合には、どうしても姿勢が前屈みになっています。歩行の正しい姿勢は胸を張って背筋を伸ばし、腕を振りながら後ろ脚を蹴り出す様にし、歩幅を大きくします。着地が前足の踵から、足裏、つま先と順番に体重移動します。前かがみの姿勢になると後ろ足の蹴り出しの力が弱くなる為に踵から着地する事が出来無くなり、つま先から着地する事になります。この為段差があるとつま先が引っかかり、転倒する事になるのす。高齢の方が前かがみの姿勢で歩いていたなら、背筋を伸ばした姿勢にするようアドパイスをしましょう。また転倒防止のために杖やステッキを利用してとっさの時の支えとして積極的に利用し、その時も背筋を伸ばす事を意識して歩く事が大切です。綺麗な歩行は見た目だけで無く、転ばぬ先の杖としての役割があるのです。
  

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関節液が軟骨を修復する
 

膝に炎症があると関節液が出て関節水腫を起こします。「膝の水を抜くと癖になる」と言う患者さんがいますが、これは炎症が治まって無いからです。中には炎症があっても出ない場合があるので診断には注点して下さい。関節液は滑膜から分泌、吸収される循環システムになっていて、その量は1cc以下で、関節包に囲まれた関節腔の中に人っています。分泌される関節液は透明な粘り気のある液で、その成分はヒアルロン酸という酸性ムコ多糖類です。この液は関節軟骨の細胞を活性化して、すり減った硝子軟骨の表面を線維軟骨が被う様にして不完全ながらも再生するのです。線維軟骨は関節軟骨を形成する硝子軟骨ほど強くは無いのですが、膝の痛みを軽減する働きがあるのです。以前は膝の炎症や痛みがある時は鎮痛効果のあるステロイド剤を関節内に注射 をしていました。これを繰り返し使うと関節の痛みが一時的に解消されるため膝を無理して使うので軟骨を痛め、また薬剤で骨を弱くして破壊してしまう副作用があり、現在はあまり使われていません。その代わりにヒアルロン酸を関節腔に何回か注射して軟骨を修復しながら治療する事が多くなっています。整形外科では関節水腫で膝がパンパンに腫れ、膝が曲がりにくくなり、痛みがある場合はプンクといって関節液を排液しますが、私はエラスコット7サイズ(弾性包帯7.5cm×4.5m)で圧迫を加え吸収させます。また5~10㏄程度であまり痛みもなければ水中歩行やウォーキングなどで膝をよく動かせば滑膜の働きが活発になり関節液の新陳代謝は良くなり水腫も軽減していきます。
  

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もっとステッキを
 

昔と比べて杖を突いている人が時に少なくなった様です。元気なお年寄りが増えたと言う事もあるでしょうが、杖イコール年寄りと言う悪いイメージがあるせいでしょう。手術後などに一時的に杖を使った人も、杖無しで歩ける事が回復のバロメーダーともみなされて、杖を手放して不自由を我慢する事も多い様です。二足歩行は人間の特徴ですが、二点で立位のパランスを取るのは実は大変な事なのです。ですから三本目の足としてもっと積極的に杖を使う事を奨励したいものです。足腰の一部に弱い部分が有るとその部分を補おうとする為、反対側に負担をかける事になります。それがまた痛める原因にもバランスを崩す原因にもなります。またどうしても狭まりがちだった活動範囲が杖をつく事により広がって結果的に健康的な日常をもたらす事にもなり,ます。更に肉体的な面だけで無く、杖を持つ事で、周りの対応が柔らかくなり、駅や商店等で若い人から急かされたりイライラされたりする事が無くなって外での生活がやり易くなったという効用の声も聞きます。体に合った杖の長さは手を真横に挙げて、正中線から手の爪先までの長さと言うのが目安です。材質も色も様々な物が出ていますので、オシャレ一の一部としても明るく三本目の足を使う事を患者さんに奨励したいものです。
  

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足は汚い
 

身体の中で汚い所と言えば、排泄物の出口や手などを思い浮か べます。しかしお尻は排便後にはペーパーで拭いたり、ウォシュレット等も普及して来たので案外清潔です。それよりも汚いのは足、それも足の趾の間です。東京の城南病院の石像忠椎院長の細菌培養による調査では、下着に包まれた腹部を1とした時、靴を履いていた足の裏部で40倍、足趾の間に至っては70倍もの細菌コロニーが発生しました。足は音通考えられている以上に汚いのです。と言うのも、足は手と共に汗腺の密度が濃く汗をかきやすい部位です。しかも精神的に緊張したり興奮したりすると発汗するアポクリン性の汗が圧倒的に多いのです。アポクリン性の汗は不潔な状態にして置くと不快な悪臭を発する腋臭症の原因にもなる汗です。足の皮膚温は裸足では32℃位ですが、靴下、靴を履いて いる時37~40℃にもなります。夏場や運動をした時には48℃にまで上昇する事もあります。加えて汗をかきやすい上に靴を履いている為蒸発するのは約6割、湿度も高い為細菌が発生する最適の場所なのです。しかも顔や手と違って日中には足を洗ったりしませんから不潔度は極まります。水虫で無くてもマメに靴下を替えたり、靴下を脱いだら直ぐに足を洗う等のケアが必要です。
  

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バビンスキー反射と赤ん坊
 

最も敏感な病的反射であるバピンスキ一反射は、足の裏の外縁部をこすると足の親指が背屈して、他の指は扇上に幾分開きながら低屈する現象です。脊髄損傷などの上行性運動ニューロンの疾患や脳性麻痺や脳血管障害等で起こります。この反射は生後半年位までの乳児期に見られますが、これは新生児の三ヶ月頃まで見られる手の握り反射と同様に脳の前頭葉の発達によって反射が抑制される為に消えて行きます。この反射はサルでは乳幼児期を過ぎても見られる事から、手と同様に足もつかむ行為に必要な樹上生活の名残だと言う人類学者もいます。直立二足歩行によって手足の機能分化が起こり、手は握る、つかむ事が主体になり、人は体重を支え二足歩行が専門になった為に足趾の機能が退化したのです。しかし、足趾の動作は訓練すれば手とほとんど同様の働きをする事が出来ます。手に障害を持った方の中には、健常者の手先以上に足先を器用に使う事が出来る人もいます。更に、とっさの時に役立つ反射という経路も日常生活の中では必要はありませんが,これも訓練次第で再現すると言う報告もあります。毎日足の裏をこするようにすると、この反射機能は戻り親指は背屈する様になるそうです。
 
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1950年代、イギリスのパーパラ・ロックウソドという美女が突然死しました。殺人では?という疑いもあったのですが検死の結果は殺人ではありませんでした。その謎を解いたのはアメリカの整形外科医のレジナルド・ペイン博士で、彼はパーバラが履いていたハイヒールが犯人だとしたのです。バーバラは1日の半分を12cmもあるハイヒールを履いていた為ひどい外反母趾でハンマートゥ、足の裏には大きなタコを作っていました。つまりハイヒールによる足への刺激が姿勢を狂わせ、ホルモンの異常な反応や分泌をもたらし、死に至らしめたと結論をしたのです。別の整形外科医のレミントン・プリストル博士は女性の胃腸障害患者の8割以上が日常的にハイヒールを覆いており、その人達の多くは血液循環が悪く、生理不頂のみならず流産の原因になると言っています。人の体重は素足の状態では踵にほぼ80%、指の付け根に20%ほどがかかっています。ところが10cmのヒールを履いた場合は足の付け根の体重は60%を超えます。しかもヒールが高くなっているので腓腹筋や臀筋が緊張します。歩くのも蹴り出しを強く出来ず、あおら無いで靴底を地面に置くと言うすり足の歩き方になってしまいます。当然体は前傾するので姿勢を保つ為には、膝が曲がり頭蓋は中芯軸より前方に移動し腰椎は生理学的前湾を保持出来なくなります。姿勢は毎日の事ですのでやがて本人は異常な姿勢に違和感すらも感じず、時期を遅れて姿勢が原因とされる多くの病気が発生します。
 
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偏平足
 

土踏まずは二足歩行のヒトだけにあるもので、足が地面に接する時のクッションの役目や、歩行のときバランスを取りながら重心を動かす場合のテコやパネの役目をします。足には縦、横各2の4つのアーチがあるのですが、偏平足とは足の母趾側の縦のアーチが浅く、いわゆる土踏まずが形成されていない状態をいいます。確かにこの骨のアーチが傭平な足は疲れやすく、精神的にも集中力を欠く傾向にあります。しかし実は外見上土踏まずが無かったり少ないからと言って偏平足だとは判断出来ないのです。裸足で生活している人々は足裏の筋肉が異常に発達している為土踏まずが見られ無い事も珍しくありません。また激しいスポーツをする人は足の筋肉や靭帯が発達して土踏まずが無い事もありますがレントゲン等で立派なアーチを確認する事が出来ます。肥満や妊娠によっても一時的に偏平な足裏になる事もあります。つまり足の骨がアーチを形成しているかどうかと言うのはレントゲンによってしか厳密には判断出来ない物なのです。子供の場合備平足なのは当たり前で、土踏まずが形成されるのは大体7歳頃。確かに昔よりも土踏まずの形成が遅れ気味になっていますが、これは運動不足と共に靴を履いている時間が長い事、硬い床を歩く事等が原因だと考えられます。
 

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痛風
 

痛風は帝王病とも言われる様に美食によって起こります。肥満体質でビールと肉の好きな男性は要注意です。プリン体代謝異常による高尿酸血症で繰り返し起こる急性関節炎、腎障害をもたらします。血液中の尿酸値が高くなると第一中足指節間関節(母趾のつけ根)腔内や関節周囲で尿酸が結晶化する事で骨膜のインター・ロイキン(リンパ球活性化因)の濃度が高まり激しい痛みが現れます。関節の腫れや発赤等の激しい炎症が伴います。この他に捻挫、靴擦れ等の外傷や降圧利尿剤、肝臓エキスの過剰摂取等でもこの病気の引き金になる事もあります。この痛みは大体1~2週間で消失しますが、そのまま不節制な生活を続けてたり適切な治療をしないと、発作しばしば繰り返し、痛みの時間が長くなります。更に足関節、アキレス腱、膝関節まで広がり、身体のいたる所の関節や腱や耳等の軟部組織にも蓄積して痛風結節を作ります。ゴルフ等の運動した後に飲むビールは発作を誘発しやすいので尿酸値の高い人はくれぐれも用心して下さい。
 

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オスグット病とサッカー
 

スポーツによる怪我でも下肢の陣害が多いものと言えばサッカーです。ゴン中山が恥骨結合炎で長期間の戦列離脱を余儀なくされました。サッカーのスボーツ外傷や障害は沢山ありますが、半月板損傷、膝内側の側副靭帯損傷、前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、等膝周辺に集中する傾向があります。この原因として、サッカーの動き以前の問題としてグラウンドの問題があるのです。芝生のグラウンドでもこの様な陣害を起こすのに、学校や一般の競技場では土で膝や腰への衝撃が強過ぎるのです。衝撃を柔らかくする靴もありますが基本的には芝生のグラウンドが一番です。また、悪い環境とオーバートレーニングによるオスグッド・シュラッター病がサッカー少年の間で蔓延しています。10歳からl5歳の男子に多く、骨が完成していない段階で無理をし過ぎて膝の痛みが出て膝の脛骨粗面の骨端部が突出してきます。これは脛骨が完成していない年齢で大腿四頭筋が付看している脛骨の粗面に負荷をかけ過ぎる事によって起こります。子供の膝の病みには成長病もありますが、この様なオーバートレーニングによる事もありますので要注意です。
 

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ミルキングアクションとスニーカー
 

以前、NHKの「ためしてガツテン」という番組で、「よい靴・悪い靴」というテーマで靴が健康に与える影響について、実験した事がありました。2人の内1人にスニーカー、もう1人に通勤や外出に使う靴を履かせ、それぞれ長時間歩いた後、足のむくみ具合を調べたのです。この結果、スニーカーに比べ、普通の靴の方が足がむくんで体積が増えている事が分かりました。長時間立って活動を続けてると、重力に逆らって下半身の血液を全て心臓の力だけで戻す事が出来なくなります。しかし体内を循環する血液を運ぶ力は心臓以外にもう一つあります。これが「第二の心臓」と言われる下半身の筋肉によって、血管を収縮させ、牛の乳搾り(ミルキング)の様に静脈の血管を絞り上げ、その力で血液を心臓へ押し上げるのです。脚の筋肉と血管の弾力性が高い人ほどこのミルキング・アクションは旺盛ですが、脚が疲労するとその機能も次第に落ちていきます。人間の足部は26個の骨がアーチ状に盛り上がって作られています。滑らかに歩くには、この足の甲のアーチがたわみ、復元を繰り返す事が必要で、疲労するとアーチが崩れ、土踏まずの面積が狭くなって来ます。スニーカーやウォーキング用の靴は、足の裏全体で地面をしっかりとつかみ、拇指球で確実に地面を蹴る事が出来ます。前述の実験で、スニーカーは長時間歩いても足の甲のアーチが崩れにくく疲労が少ない為に、ミルキング・アクションの働きが低下せず、むくみもそれだけ少なかったのです。

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大腿四頭筋が軟骨を守る
 

老化は脚からと言われています。現に20歳の筋力を100とすると、60歳の腹筋や握力等の上半身の筋力は80%を保っていますが、脚を動かす下半身の筋力は50%まで落ちるという調査報告があります。その筋力の低下と共に中高年で一番問題になるのが変形性膝関節症です。膝関節には伸筋の大腿四頭筋と大腿二頭筋膝屈筋群がありますが、筋力が弱くなると屈曲筋の方が優位になり膝をしっかり伸ばす事が出来無くなって来ます。膝関節で重要な役目をする関節軟骨に圧力がかかると軟骨は僅かに変形して、圧力を分散、吸収しますが、筋カが弱って膝が曲がるとその圧力のかかり方が不安定になり、特に軟骨の内側に負荷がかかるのです。その結果、老化で弱っている関節軟骨の一部が擦り減り、摩榛が起き、それが刺激となって炎症が発生し痛みとして現れるのです。更に膝が曲がった状態が長く続けば靭帯、腱、関節包などの軟部組織が萎縮して、関節の可動域が狭くなって拘縮を起こしてきます。膝関節の連動療法で大腿四頭筋の筋力強化が必ず行われますが、これは伸筋群を強化する事で関節軟骨にかかる負担を軽減して、膝の拘縮を防ぐ役割があるのです。
 
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糖尿病と足の痺れ知覚異常
 

糖尿病は動脈硬化の危険因子で、症状が進行すると細小血管も詰まった為に足先からの壊疽や網膜症や腎症等の致命的な合併症を次々引き起こします。これらの合併症が出来る時に既に深刻な状態になっている場合が多いのです。最も早期から起こり頻度も高いのが、足の痺れやザラザラ感などの知覚異常や痛み等の末梢神経障害です。この足の末梢神経障害が起こる原因は、末梢神経系の解剖学特徴と高血糖との生化学的な特徴によって説明できます。末梢神経は長い軸索を伸ばして標的臓器である足の筋肉や皮膚に分布しています。その神経末梢部は間質に露出している為毒素や代謝異常の影響を受け易いのです。また末梢神経でもエネルギー維持の為に血管が必要ですが、中枢神経に比べ血管密度が低い為、虚血になり易い傾向があります。更に神経内血管部に神経繊維分布が無くて、神経内血流は自動調節機能が働かないのです。更に末梢神経系の神経節部分は血管壁に窓があり異物が通過し易いので、高血糖のような代謝異常の状態では末端ほど影響を受ける事になるのです。高血糖により神経繊維の変性が進行して脱落も起こります。正常であれば修復の為に神経成長因子や神経栄養因子が働くのですが、高血糖の状態ではその因子が欠乏しているのです。
 
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間欠性跛行 脊柱管狭窄症 閉塞性動脈硬化症
 

50mほど歩くと臀部から足にかけて焼けるようなジンジンした痛みや知覚異常や脱力惑が起こって歩け無くなり、暫く休めばまた歩ける様になる症状を示す病気があります。原因として神経性の脊椎管狭窄症と血管性の閉塞性動脈硬化症があり、前者はしばしば両方の足に放散痛がありますが、後者は大抵片側に起こります。脊椎管狭窄症になる原因は、脊椎が老化し関節や靭帯が厚くなって脊椎管内に飛び出し、中を走る馬尾神経を圧迫するのです。この圧追は脊柱を後ろに反らした時に更に強くなり、人によっては歩かずとも立っているだけで同様の発作が起こる事もあります。この時しゃがんだり腰を前屈したり脊椎管を拡げる姿勢を取ると楽になります。 自転車なら長時間こげるのに、歩くと痛くなる人は脊柱管狭窄症です。軽症の場合は軽く腹筋を続けるだけで治る事があります。閉塞性動脈硬化症は、四肢末梢動脈に粥状硬化が起こり、動脈内腔が狭くなっていく全身疾患です。軽症では冷感・しびれ感程度ですが、中等症になると運動時の下肢筋肉痛が出てきて間歇性跛行を訴えます。間欠性跛行が短い距離で頻繁に起こる様だと、経カテーテル血管形成術やバイパス等の手術が必要になります。この血管性と神経性の間欠性跛行は症状が良く似ていますが、休息時姿勢が前屈位で寛解なら神経性、姿勢と無関係なら血管性です。そして足背動脈や大腿動脈の左右差をみると、どちらかの拍動が減弱か消失していれば血管性です。患者さんが足の痛みを訴える場合、座骨神経痛とも間違いやすいので、この点も要注意です。
 
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偽関節
 

骨折の治癒担程は、整模して固定した骨折部位の隙間に一次性仮骨という軟骨に近い可塑性の骨が出来て、それが糊の役目をして接着します。その部分がしだいに骨化して完全な骨になり治癒になります。しかし、骨折の治療で固定期間を十分過ぎても固定したままで体重をかけてみて痛い時には偽関節の疑いがあります。こんな時に負荷を掛け過ぎると骨折部位がまた折れてしまいます。骨折の程度や部位によって治癒までの期間は同じではありませんが、8ケ月以上経っても治癒し無い物を偽関節とします。この偽関節とは骨端と骨端が癒合出来ずにあたかも関節の様な状態になった物です。その原因として、骨の部位によって血液循環の悪い所(下肢では大腿骨頭頚部、脛骨の下三分の一、距骨など)の場合。癒合の面に筋肉や靭帯が挟まったり、整復が上手く行か無くて間が空き過ぎの場合。牽引のかけ過ぎで骨の周りが伸ばされて筋肉も細くなり、血管を圧迫し血液の循環が悪くなった場合。固定が不十分で癒合面が動いてしまい癒合が上手く行か無い場合。骨粗鬆症、副甲状腺機能亢進症、骨軟化症 、ぺーチェット病、等別の病気がある場合。ですから骨折の後療法ではこの事を十分に意識する必要があるのです。
 

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直立歩行
 

二足歩行はヒトを特徴付けるものですが、その前提には直立して立つ事が必要です。私達は2時間でも3時間でも歩き続ける事が出来ますが、両足を揃えて1時間立ち続ける事は苦痛です。つまり立っている状態と言うのは歩くよりも動力学的にみて条件が厳しく困難なのです。歩く場合下肢の筋肉のほとんどを総動員しますが、立っている時は下腿三頭筋、いわゆるふくらはぎの平目筋、腓腹筋が中心になり、これらの抗重力筋は時間的、物理的に限度があるからです。直立能力は、両足を揃えて立っている時足の裏にかかっている重心によって判断する事が出来ます。直立時、重心は常に動揺によって微調整をされながら保たれていますが、6 歳頃には約6c㎡であった動揺面積は、急速に発達していき20代では約2c㎡と最も狭くなります。これが50歳代を過ぎるとまた急速に大きくなって行きます。また重心のブレも子供の頃は前後であったものが加齢に伴って左右にブレる様になり、高齢者では左右前後に小刻みにブレる様になります。この「立つ」と言う事の条件は全身を安定させる能カとも言え、老化や神経系疾患の指標にもなります。人によってはフラフラしたり足がもつれたり、ついには両足を揃えて立っている事も困難になりますが、それは加齢によって足腰の筋力が弱くなったと言うだけで無く、脳の衰えによって直立能力が損なわれた結果であるとも言えます。

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下肢
 

現代人は便利な生活を手に入れましたが、その弊害も出てきました。中でもヒトがヒトである基本の立つ、歩く事を支える足、腰の衰えは顕著です。足腰は骨格で言えば下段に当ります。下肢は体幹の背骨とジョイントする下肢帯の寛骨(腸骨、坐骨、恥骨)と自由下肢骨の片側で8種3l個の骨で構成されています。また下肢の筋肉は、下肢帯筋 (寛骨筋)・大腿筋・下腿筋・足の筋の4つの群に分ける事が出来ます。人間は足腰から衰えると言いますが、それは重力に抗して体重を支え続ける直立二足歩行の宿命でもあります。昔はその足腰を酷使する事で腰が極端に折れた老人を見かけましたが、現代では以前の様に腰の曲がった方は少なくなって来ました。しかし、変形性膝関節症を筆頭に足腰の痛みに悩んでいる人は返って増加傾向にあります。また、足は第二の心臓と言われる様に血液循環に大変な影響を与えています。運動不足になりがちな現代人は、下肢の筋肉や関節や骨の衰えだけでなく血液循環の停滞に直面しているのです。歩く事が「足り無い」事が回り回って生活習慣病に拍車をかける事にもなるのです。
 
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