神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

症状別ページ

感染症

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感染症

今年は今のところインフルエンザの大流行には幸いにもなっていませんが昨年は中国で拡大した鳥インフルエンザ(H7N9型)で死者も出ました。中国では数値からかなり死亡率が高く、台湾でも感染者が発生して大陸を越え日本で水際の防衛は困難と思われます。台湾の感染者は重症と報道であり、恐ろしい事に鳥との接触は無かったとされています。感染症は昔からありコレラ、ペスト、赤痢、結核、インフルエンザ等の感染症はいとも簡単 に多くのヒトの命を奪ってきたのです。感染したら死の宣告を受ける事と同じでした。西洋医学の歴史を振り返ると人類が勇敢にも感染症に戦いを挑み、病原微生物を地球上から抹殺しようとしました。「魔法の弾丸」と呼ばれた抗生物質によって細菌との戦いに勝利したように思われ薬品やワウチンの開発によって感染者数は激減していきました。医学の分野では感染症の研究は片隅に追いやられ、研究者もどんどん少なくなつているそうです。しかし世界的にみると年間1700万人が感染症で死亡しています。パンデミックが起こればこの数倍の死者数となります。エイズ感染も発展途上国では以前と感染者数は高く先進国の感染者も横ばいの現状です。現状病原微生物の根絶への戦いは負けたといえます。病原菌は新たに無毒(感染しても重症化しない)→弱毒化→強毒化と変化をし毒性が高くなっており、更に全ての抗生物質がまったく効かない耐性菌が生まれてきています。このままでは事態は深刻な状況に至るのは明らかで治療薬が無い病原菌の蔓延がSFの世界では無く現実の世界で起こり得かもしれません。


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再興感染症と新興感染症

抗生物質で克服出来るかと期待された感染症は克服どころか新興・再興感染症(Emerging and Re-emerging infectious Diseases)として流行する様になっています。新興感染症とはこれまでに知られて無かった感染症の事で、AIDSや病原性大腸菌O-157などは既に世界中に蔓延してしまった代表的な新興感染症といえます。その他エボラ出血熱やレジオネラ症など新興盛染症が現れています。再興感染症というのは、かつて流行していても公衆衛生上は問題となら無い程患者が減っていたにもかかわらず再び流行し始めた感染症の事を指します。結核などはAIDS患者の中で発症したのがきっかけとなって再び流行し始めたと言う事もあります。これらの感染症事情は、何と言っても宿主になる人の動きが世界的になっている事が第一の要因で、日本でも年間2000万人の出入国がある事を考えるとこれらの新興・再興感染症がいつ日本で流行しても不思議ではない状況にあるのです。その他の要因としては貧困、低栄養、不衛生、地球の温暖化、老齢化、人口の都市への集中等が挙げられます。感染症に関しては日本も島国では無いと言う事を肝に銘じておくべきでしょう。
再興感染症
細菌 結核、コレラ、ジフテリア、ペスト、百日咳、サルモネラ症、劇症型A群連鎖球菌感染症、
ウイルス 狂犬病、テング熱、黄熱病、ハンタウイルス肺症候群
寄生虫、原虫
マラリア、住血吸虫症、トキソプラズマ症、エキノコックス症、
新興感染症
1970年代以降に認知された感染症を指す
1976年エボラ出血熱(ザイール)
1976年クリプトスポリジウム症(USA)
1976年レジオネラ症(USA)
1980年D型肝炎(伊)
1980年成人T型細胞白血病(日本)
1981年AIDS(USA)
1982年病原性大腸菌O-157(USA)
1986年牛海綿状脳症(英)
1988年PTサルモネラ症(英)
1989年C型肝炎(USA)
1991年ベネズエラ出血熱(ベネズエラ)
1994年モルビリウイルス(豪)

1997年鳥インフルエンザ(A型H5N1型)
1998年ニパウイルス
2002年SARS(中国)
2004年鳥インフルエンザ(A型H5N1型)
2006年H5N1型(中国、トルコ、韓国)H7(英)
2007年H5(香港) H5N1(中国、日本、ロシア)
2009年インフルエンザ(H7N6型)
2010年鳥インフルエンザ(H5N1型)
2011年鳥インフルエンザ(H5N1型)
2013年(H7N9型)中国

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鳥インフルエンザは混合種

中国で発生している鳥インフルエンザは新種のインフルエンザで毒性が高いと言えます。過去にも発生しています(H7N3)(H11N9)(H7N9)(H9N2)の混合種で2010年カルガモから分離の(H11N9)2011年アヒルから分離の(H7N3)野鳥から分離(H7N9)の 2011年ニワトリから分離の(H9N2)の雑交をする事で新種となります。インフルエンザの流行といっても十数年か数十年ごとに世界的に起こる大流行と、2~3年ごとに繰り返される小流行とがあります。大きな流行の後多くの人にそのウイルスに対する抗体が出来ると、ウイルスは新たに感染する事がで出来無くなります。するとウイルスは突然変異によって自分を少しだけ変化させます。つまりアミノ酸配列が少しだけ違ったウイルスに変化するのです。その時、元のウイルスの流行によって獲得した免疫の効率が低ければかつて感染したウイルスでは無くて新しいウイルスとみなして最初から戦わなければなりません。ところが免疫の状態が良い場合は感染した事のあるウイルスだとみなして免疫力を発揮して感染から免れる分けです。ところが時としてウイルスは突然変異で自分を変化させるのでは無く、他のインフルエンザウイルスと遺伝子その物を交換して変身する場合があります。例えばアヒル型のインフルエンザウイルスが感染していたアヒルの細胞に人型のインフルエンザウイルスが感染すると、同じ細胞の中でそれぞれの染色体を複製します。その特細胞の中で染色体がシヤッフルされます。インフルエンザウイルスの染色体は8本ですから2の8乗256 類の新しいインフルエンザウイルスが生まれる可能性があるのです。こうしたインフルエンザの遺伝子の混合はアヒルと人の中だけでなく、豚の中でも起こります。つまり人とアヒルと豚が混在する所ではインフルエンザウイルスの遺伝子組み換えが起こりやすいのです。中国の農家では人とアヒルと豚とが生活を共にしており、インフルエンザの大流行はアジア発ヨーロッバ経由アメリカという経路が多い事も合点がいきます。

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感染予防機序

病原菌と我う防衛機構には抗原抗体反応を司る免疫系が備わっています。敵性免疫としてはB細胞と呼ばれるリンバ球が作るグロプリン抗体があり、血液や粘液等の体液に含まれています。また細胞性免疫のTリンパ球は、病原体に侵された宿主細胞を殺すキラーT細胞と病原体を取り込むマクロファージ(白血球)を刺敵して病原体を処理出来る物質を作るTリンバ球があります。また白血球の中の好中球はマクロファージと並んで病原菌を食べて消化してしまう働きがあり、この能力を持っている白血球を食細胞と呼んでいます。この食細胞が減少すると日和見感染症に罹りやすく、癌の化学療法では異常に減少する為に感染症に罹りやすくなるのです。これ以外にもう一つ感染症に対して重要な働きをするのが補体という一群の蛋白質です。この補体は血清中にあり、抗体と異なって、初めから血液中に一定の量だけ含まれています。病原菌が体内に侵入すると、その表面に付着して病原菌を破壊したり、白血球に食べられ易くする働きがあります。補体は免疫の無い新参の病原菌に対応する事が出来るので、決して名のような補助的な物ではありません。ただ、問題は侵入者を手あたり次第壊してしまう為、病原大腸菌の場合等は毒素(例えばエンドトキシン)が溶け出し生命を脅かしてしまう両刃の剣でもあります。


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肝炎と肝臓がん

日本の原発性肝臓癌のほとんどがウイルス感染が先行して発症します。肝炎ウイルスには現在のところ6種類ありますが、このうち肝臓癌との関係が明らかになっているのがB型とC型の肝炎ウイルスです。しかし、なぜ肝炎ウイルスによって慢性肝炎から肝硬変、更に肝細胞癌が発生してより悪性度の高い癌に進展するのか、その全容は明らかになっていません。現在はその発癌の分子レベルのメカニズムが研究され次第に解明され始めていると言う段階です。ウイルスに感染して慢性肝炎を発症した肝組織では、アポトーシス(細胞死)が生じます。すると増殖能のある正常な肝細胞から細胞新生が起こりますが、それもまたウイルス感染すると言うイタチゴツコが繰り返され、次第に線維性結合織が増えて肝硬変になって行きます。この過程で肝細胞の染色体に組み込まれたウイルスが作る蛋白質がアポトーシス誘導能、DNA修復能、更に癌抑制遺伝子産物として脚光を浴びている蛋白質のp53に結合する事が明らかにされました。この事からウイルスの蛋白質がp53の機能を抑制する事により癌が発症するのではないかと疑われています。このp53の蛋白質の異常が、癌の悪性化、抗癌剤,放射線治療 抵抗性、転移、血管新生能にも関わっている可能性があり,p53の機能を解明する事は人の発癌機構を分子レベルで解明する上で大変注目されているのです。


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性感染症

HIVの治療薬はまだ先になりそうで、現在は抗ウイルス剤の二剤三剤での使用によるウイルスとの共存での延命治療でしかありません。性感染症はHIVだけでは無く多くの感染症があります。性感染症は考えられている以上に一般的な感染症と言えます。女性の半数が一度は性感染症に感染すると言われ、世界では毎年3億人もの人が新たに梅毒、淋病、クラジミア感染症、膣トリコモナス症に感染していると推定されます。女性が感染した場合特別な症状が現れない事も多く、そのままに放っておけば骨盤炎症性曳患や慢性的な骨盤の疼痛、子宮外妊娠などの合併症を起こす可能性があります。幸いこれらの感染症には有効な抗生物質があり、何よりコンドームで予防出来るので制御しやすいSTDと言えるでしょう。ところが、ヒトパビローマウイルスHPVの感染症についてはオーラルセックスからが原因と考えられていてペニスの基部や陰嚢や陰唇等からも感染するため、コンドームによる予防が期待出来ません。この感染症が厄介なのは自覚症状がほとんど無く,性的活動をしている男女の半数以上が感染しているにも関わらず、感染に気付きにくい事です。1割程度の人にイボが出来て感染を知る事が出来ますが、治療法がある分けではありません。このヒトパピローマウイルスに感染すると、1年以内に子宮頸部の前癌化が起こると言われ、長期に渡ると外陰部、膣、肛門付近にも癌を発生させる可能性が高くなります。HPVワクチンは米国メルク社から2006年移行開発承認されていはいますがHIVにも匹敵する恐ろしく最も身近な感染症と言えるでしょう。


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インフルエンザ菌

インフルェンザの原因と言えばウイルスと相揚が決まっていますが、インフルエンザ菌という細菌もあるのです。この菌はへモフィルス・インフルエンザという名が付いていて、ヘモフィルスとは「血を好む」という意味で、血液成分のある所だけで増殖出来る菌です。この菌は風邪症状と同じで気道、呼吸器感染症、子供の髄膜炎等を引き起こします。この菌の中でもタイプBインフルエンザ菌は症状を重症にする事が分かってきました。米国ではこのインフルェンザ菌による髄膜炎、敗血症、骨髄炎など全身性感染症で死に至る病なのです。このインフルエンザ菌が耐性を獲得し始めた事が問題になっているのです。特に子供の細菌性髄膜炎を起こす三大原因菌のタイプBインフルエンザ菌、髄膜炎菌、肺炎連鎖球菌ともに、最適な抗菌剤アンピシリンが効かなくなって来たのです。日本でも1975年に初めて東京でこのアンピシリン耐性インフルエンザが見つかって以来、ある調査では二年毎に倍づつ増えているそうです。新しく開発された抗生物質にも耐性のある菌が次々見つかり、サルファ剤、クロムフエニコール、テトラサイクリン、アンピシリン、トリメトプリムの五剤に耐性のインフルエンザ菌も分離されているのです。


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クラミジア

性感染症の中で一番多いのはクラミジア感染症です。20~30歳の女性では5%、100人に5人は感染していると言われています。クラミジアの大きさは細菌とウィルスとの中間でリケッチアといいます。人に感染するクラミジアは、トラコーマクラミジア、肺炎クラミジア、オウム病クラミジアの3種類で、性感染症病原体はトラコーマクラミジア。眼科医にかかるトラホーム(トラコーマ)結膜炎と同じ病原体なのです。このクラミジアは男性の場合、膀胱から尿出口の尿道中問部、女性は子宮頸管に感染します。この部位は円柱上皮細胞という組織で出来ていてこの細胞に感染します。目に感染するのも、目に円柱上皮細胞があるからなのです。症状は、男性では「しみる」「痛い」といった違和感程度で症状は軽いです。女性の頚管では、赤ちゃんが出てくる所で痛覚神経が無い為に、痛くも痒くも無く自覚症状が無いのです。その為に、出産の時に赤ちやんが目に感染(母子感染)して結膜炎になる事で、母親が感染していた事が分かるのです。検査は頚管、尿道に綿棒を入れて調べれば簡単に分かります。陽性であれば、約2週間の抗菌剤投与で大抵治ります。これを放って置くと男性は副睾丸炎、女性は卵管炎を起こして不妊症になります。


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結核菌

様々な国で結核が増加傾向にあります。特に発展途上国では爆発的な発生が起こっているのですが,日本でもその兆しが出てきました。原因はエイズの流行地域と一致している事から、細胞性免疫が不全になるエイズウイルス感染による事は明らかです。結核菌は肺結核症だけでなく、あらゆる臓器に結核症を引き起こす抗酸菌と呼ばれる菌類の代表菌種です。表面は分厚い脂質に富んだ細胞壁があり、増殖力が非常に遅いのが特徴です。結核症は肺結核が多い為呼吸器伝染病ですが、これは結核患者の痰が咳で飛び吸い込まれる事で発症するからです。気道の未端にある肺胞に到達すると、そこで食細胞のマクロファージに食べられてしまいます。ところが、普通はそれで殺されるのですが、結核菌はしぶとくその中で増殖さえするのです。マクロファージはそんな事は分かりませんから結核菌を運んでリンパ節まで連れていってしまうのです。そこに結核菌は感染巣を作ります。じっくり免疫力が弱るまで待機しているのです。しかし、免疫系が活発である宿主では、Tリンバ球がマクロファージを刺激して、レベルアップしたマクロファージは病巣を包囲して殺せる様になります。しかし、完全には壊滅出来ずにいますから、ツベルクリン反応は陽性になるのです。しかし、結核菌の封じ込めに成功すれば新たな結核菌によ感染も成立し無くなります。この様な作用機序でワクチンがあるのです。


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ワクチン

ワクチンには病原体その物を弱毒化した生ワクチン(ボリオ、はしか、風疹等)や、複製する能力を無くした不活化ワクチン(狂犬病、インフルエンザワクチン等)があります。生ワクチンは確実な免疫を獲得出来ますが、弱らせた筈の病原性が復活する危険性があります。一方不活化ワクチンは病原性の復活はありませんが一定の期間しか免疫力が付かず、何回も摂取しなければならないのが欠点です。これらの古典的なワクチンはウイルス全体を使っていたのですが、今ではコンボーネントワクチンという新しいワクチンも開発される様になって来ました。抗原のウイルスは全体が相手の細胞と結び付くのでは無く、その表面の一部分の蛋白質が結び付きます。ですからその目印になる蛋白質だけウイルスから取り出して身体に入れれば抗体を作ってくれるという分けです。こうして作られたワクチンはウイルス全体を使う分けでは無いので副作用が少なく有効な免疫が獲得される事が特徴です。ただ抗体の効果が持続しない事が欠点です。このコンボーネントワクチンはDVA技術を使って作る事も可能です。つまりウイルスから目印になる蛋白質を集めるのでは無く、その蛋白質をコードする世伝子を見つけてその遺伝子をプラスミドに組み込む事で幾らでも目印の蛋白質を作れる様になると言う分けです。この方法ではウイルスが混ざる可能性も無く短期間で大量に作る事が出来ます。ところでこうしたワクチンは 言ってみれば万人向けで、人によっては効果的で無い人も出てきます。と言うのも病原体を認識できる主要組織適合性抗原は人によって型が違っている為同じ病原体に感染しても免疫反応は人によつて違っているからです。そこで固有の抗原決定基を解析してパーソナルなワクチンを作る研究もされており、これが進むとキレの良い効果的ワクチンが出来るでしょう。


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肝炎と医療行為

肝炎ウイルスキヤリア(保菌者)になる一番の原因は母子感染ですが、他にも水平感染があります。水平感染とは子供0~3歳位の間で、まだ免疫力が不十分な内にB 型肝炎にかかる事を言い、幼児期を過てから感染すれば急性肝炎にはなってもキヤリアになる事はほとんどありません。一般に考えられている様に性行為で感染すれば、急性肝炎になり、キヤリアになりにくいです。キヤリアになる場合は、免疫抑制剤を使っていたり、エイズに感染している等、免疫力が極端に落ちている状態が考えられます。注射器が使い捨てに代わり、小児科で注射が行われ無くなったその頃から水平感染が減少し、1985年には200~300百人もいたB型肝炎のキヤリアが、今では多くても 150万人もい無いと言われています。C型肝炎のキャリアは230万人これらの事実は医療行為がB型肝炎の感染に非常に関係があった事を示しています。現在50歳以上の人で、過去にB型肝炎に感染した証拠であるHBS抗体が陽性の人は、5人に1人はいますが、20歳以下の人の陽性率は1~2%しかありません。全世界的にみて、発展途上国でB型肝炎の調査をすると、非常に貧しくて医療の手も届かない地域はキヤリア率が低く、もう少し豊かな地域の方がかえってキヤリア率が高いと言う現象が見られるのです。これはやはり針注射器の使い回しをしている為だったと考えられます。


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耐性菌とプラスミド

細菌の中には染色体外遺伝子のプラスミドがあり、染色体からは独立して増える事が出来ます。プラスミドは細菌にとっては必須の遺伝子情報を持っている訳ではありませんが、宿主が生き残る為に必要な遺伝子として進化し続けているのです。例えば、金属耐性や薬剤(抗生物質)耐性等がそれです。どの様に耐性が獲得されるのかと言えば、菌の染色体の変異が起こって耐性菌になるのでは無く、このプラスミドの上に薬剤を失活させる様な蛋白質をコード化させる遺伝子を持ったトランスポゾンを挿入される為である事が明らかになっています。このトランスポゾンとは、一定の構造を保ったまま染色体上を転移する事が出来る遺伝子単位です。その両端にある特有な操り返し配列が接着剤の役目をして染色体との組み換えを起こしやすい性質があります。このプラスミドや細菌内のウイルスであるファージは遺伝子組み換え技術にも利用されています。DNA を特定の部位で切断する事が出来る制限酵素によって人のDNA断片を大腸菌のプラスミドに組み込み増殖させる事が可能なのです。この様な性質からプラスミドの事を別名遺伝子の運び屋、ベクターとも呼ばれているのです。


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成人へのワクチン追加接種

今成人でのはしかの流行が取りだたされています。近年では患者の発生率が急増しています。大人の発症は重症化もあり肺炎や脳炎を起こしたりもします。ワクチンの免疫力は永遠に効力が持続すると思いがちですが免疫力は徐々に減衰していきます。ただそれに自然発生的に周囲の流行によりウイルスに感染して再び免疫力を得て来ていたのです。しかし現代は感染症の流行が減り再び補強される事が無くなった為だとされています。我が国では1968年以降、ジフテリア・破傷風・百日咳の3 種混合の予防接種が広く幼児と学童を対象に行われてきました。国立感染研究所や九州大学等で、年齢別により血中の抗体価の測定を行ったところ、破傷風の抗毒素抗体保有率は0~30歳までは85~100%あるのに付し、31歳以降は0~20%でした。ジフテリアや百日咳の抗毒素抗体保有率はやはり31歳以降は低かったのですが、一応感染防御レベル以上あるので、一番問臆なのは破傷風なのです。日本では年間50人余りの患者が発生し、30~50%が死亡していますが、世界中では年間100万人が亡くなるという、最も恐ろしい感染症の一つです。破傷風菌は土の中で生きる嫌気性菌で、怪我をした傷口から感染するとほぼ100%の確率で発症します。潜伏期間は普通1~2週閲ですが個人差があって2 ケ月以上も経ってから発症する事もあり、本人も怪我をした事を忘れていたりします。初期症状は部分的なこわばりで、顔面の痙攣が表れ、「破傷風顔貌」という、微笑みが歪んだ様な表情になり、48時間以内に、抗毒素血清療法等の処置が取られ無ければ、事態はかなり深刻になります。意識はハッキリしているのに筋肉の痙攣が全身的に起き、呼吸困難を起こして窒息しするのです。怪我をし易い職業の人は勿論の事、アウトドアのレジャーや医療体制の整っていない国に出かける時は、破傷風の予防接種をする必要がある様です。


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天然痘はなぜ撲滅できたのか

人類の歴史の中で天然痘は長い間猛威をふるってきました。紀元前2世紀、エジプトのラムセス5世のミイラには天然痘の痕が残っています。このウイルスの感染力は強く、致死率は50%です。l8世紀になってイギリス人医師のジェンナーが初めて種痘を行いました。1967年にはWHOは天然痘根絶本部を発足、その時点ではまだ世界中に10方人以上の患者がいました。1977年に東アフリカのソマリアで患者が確認されたのを最後として、1980年WHOは天然痘撲滅宣言を行いました。今でも天然痘ウイルスはアメリ力のアトランタのCDC とロシアのモスクワのウイルス研究所に保管されています。しかしWHOはこれらの研究用ウイルスは感染事故やテロに悪用される危険があるとして、1999年6月に廃棄処分する事にし、50万人分のワクチンとワクチン製造のための病毒化ウイルスだけを保存すると決めました。ところでなぜ天然痘は撲滅出来たのに、他のウイルス病は披滅出来無いのでしょうか。それは、種痘による抗体産生が一生持続する事,天然痘のウイルスに抗原変異性が無い事、何よりも天然痘ウイルスが人間にしか感染しないからです。例えば、ポリオや狂犬病がヒトに発症し無くなったとしても、これらの撲滅宣言をする事は出来ません。なぜなら、ボリオや狂犬病は他の動物にも感染するからで、自然界のどこかで、ウイルスが 動物の体内に存在している可能性があるからです。


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卵は調理加熱

日本の食中毒の第1位はサルモネラ菌によるものです。サルモネラ菌は2500もの種類がありますが、その中でも毒性の強いサルモネラ・エンテリティディス(SE)に汚染された卵や製品による食中毒が圧倒的に多くなっています。日本人一人当たりの卵の消費量は年問約340個。すき焼きや、納豆に生卵を食べる人はかなり心配です。この菌は卵巣や卵管に感染する為に、卵の殻、卵黄、卵白から菌が検出されます。1992年の卵調査によると26000個中7個にSEが見つかり、菌の数は1~10個程度。卵を割って室温で置いてあると20~30分で100個になり、下痢を起こす事もあります。健康な成人なら、下痢や発熱程度で済みますが、子供や老人、体の弱い人は死につながる事があります。家庭でSE食中毒を防ぐには卵は8度以下で保存、卵に触れた容器は熱湯消毒、料理に使う分だけを割って直ぐに加熱料理にして食べる事です。生産者の対策では、このSEが1980年代に英国から輸入したヒナに人っていてそれが増え続けていると言われています。その為原種二ワトリや種ドリの輸入時の汚染ニワトリや既に感染しているニワトリの駆除を徹底的に行う事です。また鶏用ワクチンは親鳥の生後48日目から卵を産む前までに接種すると体内にSE菌が定着するのを防ぐ事が出来ます。

























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