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症状別ページ

内分泌

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内分泌

元々ホルモンは生体の恒常雄を維持する為に内分泌器官から必要に応じて分泌されます。その定義付けは、「体内の分泌器官で作られる化学物質で血液を介して、標的器官に作用する極微量の化学情報伝達物質と言う事が出来ます。しかし、最近の研究によりホルモンの定義も変わりつつあります。例えば、分泌器官が標的器官である自己分泌や血液を介さない隣の細胞に向かう傍分泌等も見つかり、ピタミンや神経伝達物質等の他の生理活牲物質との境界も曖昧になっています。そこで最近は、ホルモンを他の生埋活性物質と明確な区別をせず「特異的な作用を標的器官にもたらす」という点だけを強調して用いられる様になっています。いずれにせよ、ホルモンは極微量で精巧緻密な働きをする化学言語とも言えます。ところがその統制の乱れが今我々の身体の中で静かに進行しているのです。原因として第一に目が行くのは、外因性の内分泌かく乱科学物質(環境ホルモン)ですが、過剰なストレスや飽食や不規則な生活等による内分泌かく乱も大きな問題といえるでしょう


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ホルモンと受容体

ホルモンが作用する標的器官は決まってます。それは抗原・抗体の関係と似ていて、それぞれのホルモンには固有のホルモン受容体があって、決まった受容体としか結合しないからです。ホルモンが標的器官に作用を及ぼすパターンは3つあります。まずインシュリンなどの場合では、受容体は標的細胞の細胞膜を貫通していて、細胞膜の外側に結合する部分があり、そこにインシュリンが結合すると情報が細胞膜内に伝って細胞内の酵素が活性化して作用が起こるのです。またアドレナリンのタイプでも細胞膜を貫通した受容体があるのですが、この場合は酵素の代わりに細胞内にある蛋白質分子が3個結合したG蛋白質と結合してホルモン情報を細胞に伝えるのです。これら2つの場合は細胞膜の表面でホルモンと受容体が結合するのですが、ステロイドホルモンの場合は上記いずれのパターンと違っていて、受容体との結合は細胞質の中で起こります。細胞膜はリン脂質や糖脂質からできていますが、ステロイドホルモン自体が脂質に溶けやすいので細胞膜をスルりと通って細胞内に入って受容体と結合出来ます。すると受容体の構造が変化して核までたどり着き、遺伝子の特定のDNAと結合し、ホルモンとしての作用を起こすと言う分けです。こうしたステロイドホルモンは役目を終えると分解されるのですが、ステロイドホルモン様の化学物質は体内で分解も排泄もされないので一旦受容体と結舎するといつまでも受容体と結合したままDNAに動きかけて余分なホルモン作用をもたらす事になります。


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甲状腺疾患

以外に思うかもしれませんが、日本人の10人に1人は何らかの甲状腺疾患を持っていると言われています。実際に疫学謂査で、長野県と群馬県では約10 %、長椅市では17%の人に甲状腺疾患が見つかっています。この甲状腺の疾患は糖尿病や更年期障害や他の病気と大変間違えられやすく適切な治療が受けられずに症状がなかなか改善されない事があります。甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で日本人に多いのがバセドウ病で甲状腺機能充進症の約90%以上を占めています。甲状腺ホルモンは全身の細胞の新陳代諸を調節する働きがあるのですが、バセドウ病になると新陳代謝が不必要に盛んになり、微熱が続き、汗をかきやすくなります。更に心臓に直接働いて心拍を強め血圧も上げ、それにより動悸や息切れ、時には心房細動や心不全をもたらす事もあるのです。代謝が盛んになる為食生活は普通なのに体重が減少したり、疲労感や不眠、それに伴いイライラも出てきます。更には手足の震えや筋力の低下も起こります。 対して甲状腺ホルモンが不足すると体温や血圧の低下や冷え、便秘をもたらします。甲状腺機能低下の代表ともいえる病気が橋本病でで、甲状腺が腫れて堅くなり、全身の倦怠感、浮腫、のどの不快感、心悸亢進などが起こります。ともに自己免疫疾患と考えられ、女性に多い病気です。


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主な内分泌かく乱物質

殺生物剤
殺菌剤、除草剤、殺虫剤、船低塗料、防汚剤、
環境ホルモンとみなされている物質の半数以上が殺生物剤。特に有機塩素は毒性が高いDDTなど。
工業使用物質
難燃剤、塗料、界面活性剤、芳香剤、冷媒、洗浄剤、重金属、
石油産業をバックボーンにした有機化学の発展によって大量に作り出されたPCBやカドミュウム、水銀の毒は知られている。
プラスチック
樹脂・樹脂原料、可塑剤、
ポリカーボネート樹脂からビスフェノールAが溶出する。プラスチックは用途が多岐に渡るだけに深刻。
非意図的生成物
副生成物、、代謝物
ダイオキシン類がその典型。
薬品
避妊薬、サリドマイド
天然物質
植物性エストロゲン
豆類、米など多くに擬似エストロゲンが含まれているが、大抵の生物は代謝システムを持っている。毒性は少ないが無い分けではない。



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複合汚染

現在のところ内分泌かく乱の単一合成化学物質は約70種類あるといわれていますが、まだまだこれから研究が進むにつれ確実に増えて行きそうです。現在はホルモン受容体との結合力が弱い合成化学物質は人間には影響が無いとみなされ、未だに殺虫剤やシロアリ駆除剤として一般に市販されています。ところが、最近の研究で安全と考えられていた化学物質に疑いが出て来たのです。例えば有機塩素系の殺虫剤のデイルドリン、トキサフェン、エンドサルファン等も女性ホルモンに似た作用がある事は分かっていたのですが、エストロゲン受容体との結合力は天然の女性ホルモンに比べて1万分の1以下である為、たいした影響は無いとされてきました。ところが二種類の殺虫剤を混ぜると、その作用は1000倍に強まる事が明らかになったのです。またシロアリ駆除剤のクロルデンも他の殺虫剤と組み合わせると作用力が強まります。現在合成化学物質は10万種を超えているといわれ、年々新しい合成化学物質が生まれています。これらの組み合わせはまさに天文学的な数値になります。環境汚染や公害の時に言われた「複合汚染」が環境ホルモンでも起こっているわけで、更に深刻な事態になりそうです。


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ダイオキシン

当初ダイオキシンは胸腺や脾臓の萎縮、肝臓障害、催奇形性や発癌性などの猛毒性で注目されました。しかし最近大きな問題となっているのは内分泌かく乱物質としてのホルモン様働きで、今やダイオキシンは代表的な環境ホルモンと言えます。環境ホルモンと言えばエストロゲンの様な働きをする化学物質だとする認識が一般的ですが、ダイオキシンはエストロゲン様の作用をする物質ではありません。むしろ女性ホルモンを阻害する方向に作用します。つまりダイオキシンは身体由来の女桂ホルモンを代謝して体外に排泄させやすくしたり、女性ホルモンの受容体を減らす事で、正常な女性ホルモンが十分に働か無くさせるのです。その為女性で卵巣機能が減退したり、子宮内膜症を引き起こしたりします。男性の場合、男性ホルモンを合成させるのは下垂体から分泌される女性ホルモンの一種なのですが、ダイオキシンはそれらの女性ホルモンの分泌を抑えるため男性ホルモンも作られず、結果的に女性ホルモンに似た作用をしてしまっのだと考えられます。また甲状腺ホルモン濃度にも影響を与え、成長遅滞、知能指数の低下、ペニスの短小化などが起こる事が確認されています。ダイオキシンのホルモン様作用はまだ分からない事が多いのですが、下垂体に影響を与える事が分かっており、つまりは性ホルモンや甲状ホルモンだけで無くホルモン全体を撹乱する事が考えられます。


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精子数減少

若い男性の精子の数が半減しているらしいという報告は、環境ホルモンをにわかにクローズアップさせました。最初はそんな事は有り得ないという反論もありましたが、世界各地での研究の結果、精子数の減少は事実である事が追認された様です。ヒトの場合1㏄当り1億個はあった精子数がこの50年で半減しており、日本の若い男性の椅子数の平均値は6000万個位で、減少の度合いは今でも続ていると言います。1992年デンマークのスカベクのデータでは40代の精子数7800万個から20代4580万個で20年間の年齢差で3220万個に減少しているそうです。2000万個を下回ると不妊という事ですから、この数は段々と危険水域に近づいていますが辛うじて能力が保たれる数字と言えます。しかも異常な精子の割合が急増している事も確認されています。異常な精子とは、頭が2つ有る物、頭が無い物、直進出来ない物、元気が無い物等でこれらの精子では妊娠能力が無く、妊娠したとしても正常に発育する事が出来ません。こうした椅子の異常の原因はタバコや酒、化学汚染物質、更に生活習慣の激変による物だとする見方がありますが、だとすると高年齢層でも精子やその数に異常が見られる筈です。こうした現象は若年になるほど顕著で、最近では原因は妊娠中の発育状態にあると考えられています。動物実験でも妊娠中にエストロゲンレベルが高くなると成長した後に精子数が減少するという結果が出ており、エストロゲン様に働く外因性の化学物質が影響している事は疑えない様です。


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脳と腸は直結している

脳と消化管両方に共通するホルモンをブレイン・ガット・ホルモン(腸脳ホルモン)と言います。このホルモンは内臓の働きを調節し、更に脳内に存在し神経伝達物質と共に、食欲や睡眠、不安や焦燥などの情動や、記憶、学習能力を司るなどの働きをしている事が分かって来ました。今分かっている所では、血管作動性小腸ペプチド(VIP) 、コレシストキニン、セロトニン、モチリン等があります。VIPの働きは腸内で消化管の毛細血管を拡張させます。脳内でも同じ様な働きをし、血の巡りを良くし、神経細胞が活性化し大脳の働きを良くするのです。このVIPをネズミの脳に注射すると喜びのホルモンであるドパーミンが分泌された時と同じ様に興奮して活発に動き回るのです。またコシシストキニンは注射すると不安感や恐怖感が出ると言う研究報告があります。「腹をたてる」「腹をすえてかかれ」という言葉を何気なく使っていますが、おなかの状態と大脳は関連がある事がこのホルモンの発見で分かってきました。 緊張が続いている時に身体の力を抜いて腹式呼吸をしたり、おなかをマッサージするとリラックス出来るのはこのホルモンが分泌されるからでしょう。


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メラトニン

合成ホルモンにメラトニンがあります。強い抗酸化作用、血管脳関門通過、催眠作用、時差ボケの特効薬、ガン、免疫疾悪  、欝病等効く万能薬の様に宣伝されています。狂牛病の事もあり牛からの抽出では無く合成薬が殆どです。メラトニンに関しての効果は十分解明されていませし、軽い睡眠効果があると推察されている程度なのてす。このメラトニンは脳にある松果体から分泌されるホルモンですが、体内時計の周期に伴いその分泌量を変化させています。昼間の濃度の濃度は低く、夜になるとその濃度は高くなり体が眠りに入れる様に命令しています。更に体内時計は24.7時間の周期ですが、周期を24時間に調節する機能もメラトニンがしています。現在の様に昼夜の区別なく氾濫している中で、このメラトニンの分泌量や調整機能の不調が生体全体のリズムの乱れを誘発している事が明らかになっています。この乱れを調節する為に、時間医学の研究者は曙とたそがれ時の青緑色のLED光を目から取り入れる事を勧めています。この光によりメラトニンの時間調整機能力が作動し、生体時計の針と針を一致させるそうです。このLED器具も機種によっては3万円以内で購入出来る様ですが、やはり早起きは三文の得、早寝早起きは健康の基本です。


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男女決めるのはホルモン
 

受精卯の染色体がXXであれば女性、XYであれば男性が生まれます。つまりYの遺伝子を持てば男性になる筈ですが、事はそう簡単ではありません。胎児のごく初期では男性生殖器の元であるウォルフ管も女性生殖器の元のミュラ一管もあって、男性にも女性にもなれる部品を揃えています。しかし男性の場合、受精して6週間頃Y 染色体にある性決定因子が働いて精巣が形成されます。出来たて精巣がする最初の仕事は男性ホルモンを作る事で、これが受精後8週間頃です。これにより陰茎や精管、精嚢等が出来、ミュラ一管が退縮していきます。この男性ホルモンが働か無ければ、卵巣が出来てそこから女性ホルモンが働き、放っとけば体は女性になって行きます。またこの時期に分泌された男性ホルモンは全身を巡り、男性生殖器を形成するだけで無く脳にも影響を及ぼします(ホルモンシャワ一)。受精後の8~l2週頃に男性ホルモンを浴びた脳は男性脳となり、そうで無ければ女性脳となるのです。つまり、生まれるまでに細胞や器官、脳、行動までを左右するのはホルモンで、そのホルモンがどの遺伝子を働かせるかを決めているという分けです。この時遺伝子その物は変化している分けでは無く、ホルモンが個体の特性を決定するのだといえます。

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黒胆汁質とホルモン

不安惑や恐怖感に襲われる「パニック障害」は不安神経症として扱われ、精神分析や心理療法の領域で治療が行われていましたが治癒の難しいものでした。しかし、脳の生理学的研究の進歩により、その発作の起こるメカニズムが脳内物質と脳の機能障害によってもたらされる事が明らかにされ、それにより抗不安薬を使う治療法により劇的に治療効果が上がる様になりました。この不安・恐怖と言えば、感情ホルモンという言い方もあるノルアドレナリンなどの神経伝達物質や間脳の青班核や視床下部が深く関与している事は知られてしました。またホルモン系ではコレシストキニンの存在が明らかになったのです。元々コレスシストキニンは胃腸管系ホルモンで、小腸粘膜から分泌され胆のうの収縮や膵液の分泌のホルモンとして知られていましたが、脳にも存在して神経伝達に関係している事が分かった、脳一腸管ペプチドのホルモンです。実験でこれを投与した被験者は「不愉快な感情から始まる不安感」や「世界が没落する感じ、腹部の不快感、嫌な味、更にパニック障害そっくりの発作を起こしたのです。正に古代ギリシャ医学の体液論でいう不安や憂鬱な気質の「黒胆汁質」は、このコレスシストキニンとノルアドレナリンの分泌異常の体質かもしれません。

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DESの教訓

1939年に、英国の医療チームが体内で天然エストロゲンの様に作用する化学物質 DES (ジエチルスチルベストロール)の合成に成功しました。この物質こそ医学史上に残る悲劇を巻き起こしたのです。その当時、妊婦にとってエストロゲン数値の低下は流産や早産を誘発すると考えられていました。DESを投与された妊婦の総数は米国を中心になんと500万人に昇ったのです。その後の数十年の間、DESは「妊婦必携の妙薬」として広く愛用されてきました。妊婦ばかりでなく、家畜などにも大量のDESが使用されてきたのです。しかし、この奇跡の薬に何の薬理効果も無いと言う研究論文が50年代の初めに次々出てきました。更に、DESこそが流産、早産、新生児死亡の増加の元凶であると断定した論文も出て来たのです。しかし、それにもかかわらず米国の連邦食品医薬局は差し止めようとし無かった為に、その後20年に渡って何十万人もの妊婦が服用してきたのです。その結果、胎児の時にDESを受けた若い女性に膣の明細胞腺癌という珍しい癌が発症し始めたのです。更に、女性の子宮の奇形や男性の精巣及びぺニスの発育不全等も明らかになり、奇薬は悪魔の毒であった事が分かって来たのです。DESは胎盤を通り、胎盤の成長を阻害するとんでも無い影響を与える恐怖の内分泌かく乱化学物質だったのです。


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エストロゲン様細胞とセルトリ細胞

XY染色体を持つ児がオスに性分化するのは妊娠第6週頃です。脳下垂体から分泌された性腺刺激ホルモンがメスの生殖器官であるミュラ一 管を退化させるホルモンを分泌、発生中の胎児の精巣からテストステロンを分泌させ始めオス化を促進します。もしこの時期に過度にエストロゲンにさらされるとオス化のプロセスが狂ってきます。妊娠中の女性は  エストロゲン値が非常に高いのですが、母親のエストロゲンは血液中にある蛋白質、性ホルモン結合性グロプリン(SHBG)と結合しているおかげで胎児は守られています。しかし環境中の化学物質が胎盤を通過して子宮内でエストロゲン様に作用したら、これは男児の正常な性発達をかく乱するに違いありません。ところで近年、欧米で若い世代の精巣がんの増加が報告され問題となっています。精巣の中で、精子の前駆体である「精原細胞」を保護し栄養を与えているのがセルトリ細胞ですが、男児が子宮内にいる時から、その生殖系の発達の全過程をコントロールする重要な細胞です。セルトリ細胞は精巣の下降蒔期に合図を送り、外性器の発育や男らしさに関わるテストステロンを分泌する「ライディッヒ細胞」の働きを制御し、身体が思春期に達する前に精原細胞が発達を開始しないように抑制しています。胎先期にセルトリ細胞がダイオキシンやフタル酸エステル等のエストロゲン様物質に触れると、増殖と働きが阻害され、停留睾丸、尿道下裂、将来的な精巣がん、精子減少等の原因と報告されているのです。


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視床下部はホルモンの中枢

内分泌ホルモンは身体の各部から分泌されますが重要な物だけでも80種類あると言われています。これらのホルモンは脳にある視床下部の指令によって分泌されています。昔は下垂体からの指令とみなされていましたが、今では身体からの刺激があると、視床下部から下垂体へと指令が行き、それから甲状腺、睾丸、卵巣、膵臓、腎臓などのホルモン分泌器官から分泌されると考えられています。この視床下部から分泌される主なものはTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)、LHRE(性腺刺激ホルモン放出ホルモン) 、CRH(副皮質刺ホルモン)GRH(成長ホルモン刺激ホルモン)、と各部の腺を刺敵するホルモンを出します。それ以外にも情動や記憶力などに関係し、TRHは脳の側座核に働いてノルアドレナリンを分泌させて、やる気を起こさせます。CRHはストレスに対抗するだけで無く、睡眠や、食欲、性行動を抑制コントロールします。CRHは記憶を司る脳の海馬という器官に多く存在し、記樟カや学習能力に関係してます。このCRHが減少するとアルツハイマーになると言われています。視床下部は身体や心等を調節をするホルモンの中枢で重要な部分です。


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ホルモンと免疫

従来独立していると考えられていた内分泌係と神経系の境界が不明瞭になつていますが、最近では内分泌系と免疫系も相互に作用し合う、密接な関係がある事が明らかになって来ています。例えば人がストレスに遭うと、中枢神経から情報を受け取つた視床下部は副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンを脳下垂体に分泌し、脳下垂体は副腎皮質刺激ホルモンを放出します。このホルモンは副腎に対して副腎皮質ホルモンを出させる分けですが、それだけで無くマクロファージやナチュラルキラー細胞を活性化します。一方で副腎皮質ホルモンはリンパ球にアポトーシスをもたらす事でリンパ球を抑制します。つまり、免疫細胞もホルモンに対するレセプターを持っている分けで、ホルモンの働きは免疫系に影響を与えるのです。エストロゲンはB細胞の活性化、アンドロゲンは免疫反応の抑制をもたらす事が確認されています。70年代以降世界各地で見られるアザラシやイルカ、クジラ等の海洋哺乳類の大量死は免疫機能不全の為であるとされる説があり、死んだ個体からはDDTやPCBなどの汚染物質が高濃度で検出されています。またダイオキシンが心配される母乳で育てられた子供は人工乳の子よりもアトピー疾患が多いという事も、ホルモン様物質が免疫系を狂わせている事を示唆している様に思われます。


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ダイエットホルモン

食欲を抑え脂肪を減らすホルモンに「レプチン」があります。このホルモンは、肥満マウスの脂肪組織だけに発現する遺伝子が作る蛋白質で、米国のロックフェラ一大学が発見しました。肥満動物や高カロリ一食を与えて肥満させたマウスでは太るにつれてレプチンの量が増え、脳の視床下部にある満腹中枢に働いて満腹感を感じさせ、食欲を抑制!して食物摂取を抑えるのです。食欲の調節は今まで血糖値でされる事は良く知られていましたが、脂肪組織も調節している事が分かったのです。人の血液中にもレプチンが微量にあり、肥満すると上昇します。そこで逓伝子組み換え技術で、人間のレプチンを作り、米国で臨床試験が行われたのです。肥満体の何人に毎日注射と必要カロリーより500キロカロリー減らす食事療法を6ケ月行ったところ、偽薬を注射したグループは平均減量0.7㎏だったのに、最も多量にレプチンを投与した8人のグループは平均減量7㎏と効果があつたのです。肥満すればこのレプチンは分泌される分けですが、それでも太る人はレプチンの感受性が弱いか、美味しい物を見たらリプチンの働き以上の食欲ホルモンが出るのでしょう。


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男女出生比率

以前「ミッシング,ベビー・ボーイズ」という論文が米国の医師会誌に掲載されました。。世界資源研究所のデプラ・デービス博士は、「先進各国で男女の出生比率が変化しつつある」と報告でした。音通、出生比率は女の子Ⅰ人に肘し男の子1.06人と男児の方が僅かに多いのですが、これは男児の方が成長するまでの死亡率が高い為と説明されています。ところが76年にイタリアで起きたセベソの化学工場爆発事故でダイオキシンが高濃度に飛散した地域では女児の出生が男児の2倍近くになっていると96に報告されました。それに興味を抱いた博士が各国の統計を調べてみると、70~90の20年間に米国で0.1%カナダで0.22%、過去40年の年の統計があるデンマークが0.2%、オランダが0.3%、ドイツや北欧諸国でも同様に男児の出生率が低下していたのです。米国では約3万8千人の男の子が生まれ無かった事になります。この原因不明の問題の背後には内分泌かく乱化学物質があるとの見方を博士は強めていますが、実捺には男の赤ん坊の減少と化学物質の関係が明らかになっている分けではありません。子供の異変については他にも、米国で多くの7~9歳の女児が異常な早熟化を示すなど報告があります。


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ドーピング

米国のアームストロングが7連覇したツール・ド・フランスのタイトル剥奪や自転車競技からの永久追放処分の事件が以前ありました。世界最大の自転車ロードレー ス、ツール,ド・フランスでは以前に同様なエリスロポエチンの処分がありました。フランスの頂点のフエスティナ,チームが禁止薬物違反で追放されました。チームのトレーナーの車から大量のエリスロポエチン製剤が発見され、監督もチームの9人の選手に薬物を与えた事を認めたそうです。エリスロポエチンは赤血球生成促進因子のホルモンで、生体力酸素欠乏状態に陥ると産生が亢進され、赤血球を増やして組織に酸素を運び易くするので、重症の貧血患者にとっては無くてはならないホルモン剤です。マラソン等で高地トレーニングをすると人体は酸欠状態になり、腎臓からエリスロポエチンが分泌されて、骨髄からの赤血球の産生を促しますが、1ケ月位はトレーニングし無いと充分に赤血球が増えません。今までドーピング検査では、高地トレーニングの結果なのか、ホルモン剤のせいなのかの区別が出来なかったのですが、シドニー,オリンピックから検出出来る様になりました。貧血の無い健康な人が使うと、赤血球が異常に増えて血流が滞り、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。現実にアメリカでは、現役の自転車レースの選手が2人も急性心不全で亡くなり、内部告発によりエリスロボエチンの蔓延が暴露されました。こうなると連想されるのが、1998年に心臓発作でで亡くなった、金メダリストのフローレス・ジョイナーです。生前からドーピング疑惑がありましたが当時はまだ検査技術も低かった事と引退した翌年から強化された事が挙げられます。そして彼女の100mの世界記録は今だ破られていません。










 

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