神奈川の鶴巻温泉治療院は医師も推薦する気功治療院です。

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癌と漢方薬

漢方薬は人体の代謝、聳養、ホルモンの状態や免疫能力、生体リズムを正常化させる点に目標を置くので、体に優しい薬剤を選んで体調を整える様にします。

1980年、アメリカ国立癌研究所の癌治療部門の中に、BRM(バイオロジカル・レスポンスーモディファイア、生物反応修飾物質)の研究を進める委員会が発足しました。

BRMとは癌患者の反応力を変えて癌を封じ込める薬物や治療方法で、その本質は「癌退縮の条件を人工的に誘導する事」です。

漢方薬の持つBRM作用については①癌に対する免疫を高め②インターフェロンを誘導③インターロイキンを誘導④TNF(腫瘍壊死因子)を誘導⑤癌の細胞膜の性質を変え⑥悪液質の進行を押える、等があります。

癌患者の全身状態は癌の病巣の状態や広がりの程度により、束洋医学で言う、気虚(気力が無い等)・血虚(顔色が悪い等)・水深(むくみ等)の状態になるので、これを改善する薬を選んで治療する訳です。
 
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クモ膜下出血
 
クモ膜下出血は時、場所を選ばず突然前触れも無く激しい頭痛から始まる事が多い疾患です。

嘔吐したり、項部硬直(発病して数時間後に現れます)があったり、意識を失う事もあり、そのまま死亡する事も珍しくありません。

中には数日で頭痛等の症状が治まる事もあるのですが、再び出血する事が多く、この場合の死亡率は4割にも達します。

原因の8割はくも膜下腔にある脳動脈に出来た瘤(動脈瘤)が突然破裂して脳を障害するものです。

40~50代の働き盛りに多い病気で、50歳以上では10万人につき、年間約60人にもなります。

警告症状としてはやはり頭痛ですが他の原因による頭痛との区別は大変付きにくいものです。

また眼瞼下垂(片方のまぶたが下がる)が現れる事もあります。頑固な治りにくい肩凝りや首の痛みも見られます。

その場合、強い力で揉んでもらったりすると、胸に圧力がかかって胸圧が上がったり、頚の血管等が圧迫されて悪化する場合があるので注意を要します。

家族にくも膜下出血を起こした人があれば特にこうしたサインには注意が肝心です。
 
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胃の障害は風邪の元

風邪ウイルスの侵入口は、鼻・喉・気管支と考えられがちですが、これらの部位ではウイルスや細菌の侵入を防ぐ為に免疫システムが働いていて、そう簡単には侵入出来ない様になっています。

ウイルスが最も侵入し易いのは実は胃なのです。胃袋の粘膜組織は香辛料、砂糖の多いドリンク、塩気の多い食品、炭酸飲料等の食物の刺激を絶えず受け、障害されています。

また他に病気を持っていると、その修復の為に胃の血液が少なくなり、胃としての機能を充分に発揮出来ない状態になっていたり、疲労が重なって免疫力が低下している事もあります。

ストレスのせいで胃障害が起こると胃液の分泌量が減るので、喉のあたりで食物に付いた風邪ウイルスは胃の中に入っても胃酸によって殺されないで、胃の傷口から侵入して血中に運ばれ、すぐさま増殖に適した鼻・喉・気管支の細胞に達し、ここで大増殖を始めるのです。
 
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HIVウイルスは怖く無い
 
エイズというと死に至る病気という怖いイメージがありますが、その原因となるウイルスはB型肝炎ウイルスに比べ、大変弱いのです。

医療現場における針刺し事故がありますが、B型肝炎ウイルスの場合、30%の方に感染すると言われています。

エイズのウイルスの割合は0.3%、200~300人に一人の感染を出すと言われてます。感染する確率はかなり低いとされています。

しかも消毒をした場合B型肝炎ウイルスは熱を加えても、薬品で処理しても死な無い場合がありますが、エイズウイルスは0.5%の次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)や、70%エタノールに10~30分接触させれば十分消毒出来ます。

それ以外に煮沸で20分あるいはオートクレーブ(121度)の圧力を20分かければ死な無い生き物は有りません。

治療中に偶発的に血液を被った場合、手元に消毒剤がない場合は20%以上のエタノールはかなりの消毒力を持ちますから、ウィスキー、ブランデー、焼酎と言ったものでも強い消毒力があるので使いましょう。
 
 
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DITを高めよう
 
物を食べると、体温が上昇します。これは食べる事によってエネルギーの代謝が上昇する為で、DIT(ダイエット・インデュースト・サーモジェネシス)=「食餌誘発性体熱産生反応」と呼ばれる反応です。

食べ物の成分が味覚器を刺激し、それが自律神経系を刺激するとノルアドレナリンの分泌が高まり、血液循環が高まることで体熱が上がるのです。

太り易い人はDIT 反応が弱い為体熟の産生が少ないのでエネルギーを体内に溜め込んで太り易くなっている分けです。

このDIT は体質の他に食事の条件によっても影響されます。唐辛子や生姜等の香辛料、香味野菜、コーヒーやお茶のカフェイン等によってDIT反応は高まり、更に同じ食べ物であれば、温かい物ほど高めてくれます。

料理を熱くして食べる事で、自律神経系の活性をより強く刺激して体温を高く維持する作用がある為です。
 
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便秘と欝病

人は誰でも緊張の高まった状態になると、どうしても自律神経系の交感神経優位の状態になります。

欝病の状態は、それ自体が強い緊張とストレスを生体に与え続けてしまいます。

当然、自律神経のバランスは崩れ、交感神経優位の状態が恒常的に続きます。内臓の働きを促す副交感神経の働きは抑制され、その結果便秘に悩まされる事になります。

ですから、欝病かそうで無いかは、便秘があるか無いかで見分ける事が出来るとも言われています。

また、欝病の薬である向精神薬の中には、アセチルコリン作動性を抑制する効果(抗コリン作用)を持っている物が多いのです。

このアセチルコリン系は、自律神経の神経伝達物質であり、副交感神経に作動します。

この抗コリンの副作用として、口の渇き(口腔粘膜の粘着性の分泌による)と便秘です。この事で、欝病の患者さんは、治療薬を飲むと、益々便秘に苦しめられてしまうのです。 
 
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ストレスは男女のボーダーレス化に影響
 
強いストレス状態にあると、脳下垂体前葉では副腎皮質刺激ホルモンを大量に作らなければなりません。

脳下垂体前葉では他にも成長ホルモン、生殖腺刺激ホルモン、泌乳刺激ホルモン、炭水化物代謝ホルモン、甲状腺刺激ホルモン等、他の内分泌を刺激する重要なホルモンが作られているのですが、その生産能力には限界があります。

そこで副腎皮質刺激ホルモンの生産を維持するために、他のホルモンの生産が犠牲になってしまうのです。

つまり、種の保存を犠牲にしてもまずは我が身の個体の生命維持を計ると言う分けです。

ですから、長期の強いストレスが続くと、痩せや発育の遅れ、中性化を伴う睾丸や卵巣の萎縮、乳汁の分泌停止、月経停止、性欲の減退等が起こる様になります。

最近多くなったといわれるセックスレスのカップルや若い人の間で流行し続けているユニセクシュアルなファッション等は慢性的なストレス社会が生んだ当然の現象なのかもしれません。
 
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食道静脈瘤と肝硬変と肛門
 
胃や腸等で吸収された栄養分や毒素などの様々な物質を含んだ血液を運ぶのが門脈です。

肝臓には1分間に約1.5リットルの血液が流れ込んでいますが、その血液は代謝や解毒等の作用を経て肝静脈から心臓へと流れています。

しかし、肝硬変になると肝臓の雌雄化が進み、肝臓内の血液の流れは非常に悪くなります。

毎分約1.5リットルの血液が流れ込む為肝臓はオーバーフローして、門脈内の血圧が上がっていきます。

行き場の無くなった血液は、 心臓に向かって戻ろうとしますので、腹壁の静脈や食道や胃等の細い血管に迂回する事になります。この大量の血液によって細い血管に無理が生じ、膨らんで静脈瘤が出来ます。

このような状態が持続すると破裂してしまい大出血を起こします。特に多いのが食道静脈瘤です。

これにより、肝臓内の血液は益々減少する為、肝臓の働きが急激に悪くなり肝不全を起こしてしまいます。

胃や食道の静脈瘤は気付きにくいですが、肛門の静脈瘤や痔核の悪化は分かりますので、静脈瘤の破裂を防ぐには、肛門の状態を日々注意する必要があります。
 
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スーパー酵素P450
 
現在分かっているだけで、肝臓は500以上もの化学反応を瞬時にしています。

化学反応の1行程の特定物質にはーつの酵素しか働かず、「酵素の基質特異性」といっていますが、そんな酵素が肝臓には2千種以上も存在しています。

ところが「チトクロームP450」と名付けられた酵素に限って相手は一つだけでなく、ありとあらゆる化学物質を片っ端から相手にしてゆくのです。

薬や食品添加物やアルコール、有毒物質まで、何でもござれです。ところが体内に入ってくる化学物質の95%はP450によって酸化され無害な物質に変えられるのですが、残りの5%は逆に毒性が高められ、発がんの引き金になってしまうことが分かっています。

例えばタバコのタールや排気ガスのベンツピレン等です。また常習的に酒を飲んでいると、P450がアルコール分解の補助回路に沢山存在するようになり、アルコールを分解する回路で薬もどんどん分解してしまうので、いざ薬が効いて欲しい時にまるで効か無いと言う事になります。

逆に酒を飲みながら薬を飲むと、P450がアルコールの分解に手-杯で、薬の解毒まで手が回らなくなり、今度は効き過ぎて大変な事になりかねないので、くれぐれもご用心を。
 
 
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腹圧性尿失禁とホルモン
 
女性で尿失禁に悩まされている人は、30畿代で10人に2人、60歳以上では10人に4人とも言われています。

咳やくしゃみの時にお腹に力が入ってしまい、まだしてはいけないと思っても膀胱が勝手に縮んで尿が漏れてしまうという「腹圧性尿失禁」が70%以上です。

女性に尿失禁が多いのは、骨盤の筋肉が出産や運動不足等で弱くなる事が原因です。

健康な女性は膀胱と尿道の角度は110度ですが、骨盤底筋群が緩むとその角度が徐々に広がるからです。

それと膀胱出口の膀胱頚部の平滑筋をみると男性では括約筋の輪状構造となっていますが、女性では筋繊維が斜め方向の構造の為に膀胱出口の締まりが悪くなっているので、漏れ易くなっています。

それと、尿道の粘膜および粘膜下組織の弾力性はエストロゲンの影響を受けていて、閉経するとエストロゲンが欠乏し弾力性が失われ、益々締まりが悪くなり失禁し易くなるのです。

治療法には、失禁の程度に応じて、運動、薬物、手術療法の三つがあります。軽度の人や予防の為の対策としては、骨盤底筋の訓練や膀胱訓練を行うと95%が改善されるそうです。
 
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合併症ー神経障害

糖尿病の三大合併症のひとつに、「神経障害」があります。これは高血糖が長く続く為に毛細血管が障害されたり、大小の動脈の硬化症によって神経が障害を受けるからです。

初期の頃は、末梢神経の中の知覚神経が異常を起こします。起こる部位としては血流の悪い足から起こって来ます。

特に、足先が冷たかったり、痺れたり、感覚が鈍くなったり、反対に足先が熱くなったり、異常に敏感になったりします。

加えて、筋肉のこむらがえりや萎縮等も起こっていれば、まずは糖尿病を疑います。それに、糖尿病の神経障害の特徴として、両側に同じ程度に起こる事が多いので、それも他の疾色と区別する時の目安です。

その状態がもっと悪化すると、症状は全身に広がっていきます。眼球を動かす脳神経の障害(物が二重に見える)や発汗異常(下肢の無汗症と上半身の多汗症等)や便秘、下痢、インポ、膀胱機能障害等の自律神経系の障害が出てきます。

血糖値の高い方は足の症状には要注意です。
 
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恐怖の合併症一腎症

糖尿病の恐ろしい合併症のひとつが腎症で、人工透析に至った糖尿病患者は10万人を超えています。

以前は糖尿病性の腎症は尿蛋白が陽性になってから(第3期)診断・治療されていましたが、その時点では腎症の悪化を阻止する事は難しく、10年程で末期腎不全(第4期)に進行していました。

しかし、尿蛋白に先行して尿の中に微量のアルブミンが増加する時期があり、(第2期一早斯腎症)、この時期に厳格な血糖と血圧のコントロールと蛋白質の制限をすれば、腎症から腎不全へと進行する事を防げる事が分かってます。

この時期では、血糖と共に、特に血圧の管理が重要で、140/90mmHgを目標に、まず減塩、運動、肥満解消、を徹底し、それでも血圧が下がらなければ降圧剤を使ってでも下げる必要がある様です。

また、蛋白質も早期から制限する事が糖尿病性腎症の進行を抑制させる様ですが、早期であればあまり厳格で無くても良く、体重lkgに対して1~0.8g程度の蛋白質に抑えれば良いでしょう。
 
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恐怖の合併症一網膜症
 
糖尿病性網膜症は、後天性失明の原因の第一位で、年間3000人もの人が失明しています。

糖尿病歴10年で50%が網膜症を合併すると言われていますが、最初は自覚症状が殆ど無い単純網膜症で、血糖値が正常化すれば症状が消える可能性があります。

まず糖尿病によって網膜の毛細血管に瘤が出来たり、小さい出血や侵出斑が出来たりします(単純網膜症)。

しかし、この時期を過ぎて、循環障害で酸素不足になった網膜の上に、酸素を補うために新たに血管が伸びて来る「増殖期」になると悪化はいっきにスピードアップして網膜剥離を起して失明してしまうのです。

この増殖期になる前なら、しっかりした血糖のコントロールによって改善させたり、進行を止めたりする事も可能です。

また、光凝固法という、レーザーで酸欠になった神経の一部を焼いて新生血管が出て来るのを予防する方法も可能です。

自覚症状が無いだけに、いっきに失明もあるので、糖尿病になったら、必ず定期的に眼科の検診を受けて網膜症の早期発見を心掛けなければなりません。
 
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大腸の独立性
 
大腸は中腔臓器であり、腸内には沢山の細菌が常在しています。

口から肛門まで、腸管は丁度ちくわの内側がそうである様に身体の中の外部環境である訳です。

口腔には、粘膜細胞やアデノイドや扁桃腺がある様に大腸にも外敵からの侵入を防御する為のリンパ組織が粘膜の下に沢山あります。そればかりで無く、大腸には腸神経系と呼ばれる神経細胞の集まりがあり、網の目のように張り巡らされています。

また、腸の粘膜には、脳下垂体や膵臓で作られるホルモンと同じ作用のあるセロトニンやソマトスタチン等の腸内分泌細胞があります。

これらの働きによって、日々複雑に変化する腸内の状態を一定にしているのです。腸の蠕動運動、水分のコントロールや様々な腸内殺菌による化学的な変化に対応する様子は、さながら、脳による身体のコントロールに匹敵する様に見えます。

正に神経系、ホルモン系、免疫系を備えた大腸は身体の中の独立組織であると言っても良いでしょう。
 
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食物繊維
 
医学の始祖ヒポクラテスの言葉に「柔らかい食品は固い便を、固い食品は柔らかい便を与える」とあり、便秘の患者に小麦ふすまを与えて治療をしたそうです。

小麦ふすまは、小麦の外皮の事で食物繊維を多く含んでいます。食物繊維は従来の栄養学で考えると何の意昧もないカスとしていましたが、最近では栄養過剰による肥満や高脂血症を予防する上で大切な第6の栄養素と言われています。

食物繊維は梢化酵素に消化されず水を沢山抱え込む性質がある為に便の容量を増やし、腸を通過する時間を短縮する作用があるので、便秘の予防に大切な栄養素です。

増えている大腸癌は、肉食中心の食生活になった為に胆汁酸を多く含んだ便の滞留時間が長くなり、それが直腸などの粘膜を刺激して癌になると言われています。

食物繊維を多く含む食べ物としては切り干し大根、ヒジキ、干し椎茸、豆類などです。指標では1日20~30g摂る事を目安としていますが、現代人は5~15gしか摂って無いそうです
 
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唾液
 
私達は日々、食品添加物や汚染された空気や水に晒されていて、これらに含まれる毒物を避ける事は簡単ではありませんが、気付かぬ内に体内に取り込まれてしまう毒物を、無害に近くする方法があります。

至極簡単、それは唾液を十分に出す事です。細胞毒である、DNA変異を起こさせる発癌物質に、唾液を混ぜて30秒もするとその物質の変異原性は数分のlに減少してしまいます。

強力な発癌物質とされるアフラトキシンやAF-2も例外ではありません。唾液には12種類の酵素と幾つかのビタミン、ホルモンが含まれていますが、この中でも酵素のペルオキシダーゼとカタラーゼが強力な毒消し効果を持っているのです。

食事の際に一口30回以上噛んで唾液と食物を十分混ぜ合わせる様にすれば良いのです。

しかし、ペルオキシダーゼ活性にも個人差があって、強力な酵素を持っている人もいれば、殆ど活性の無い人も居て、男女の差は無いものの年令では55才を過ぎる頃から下り坂になり、老人ではその活性が低い事が分かりました。

また強力なペルオキシダーゼ活性の持主でも、徹夜が続いたり重労動等で疲労が激しかったりとストレスが重なると活性が著しく低下してしまうのです。

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内臓異常と関連痛
 
内臓の痛覚受容器は比較的少なく、例えば肝臓等は沈黙の臓器と言われる位、痛覚受容器がありません。

胃や腸などの中腔臓器の壁の痛覚受容器は伸展に対して感受性が大きいので、炎症や充血などの刺激に対しては激痛を起こします。

ところで、内臓の異常によって、その臓器から離れた部位に痛みが出て来る事がありますが、これを関連痛と言っています。

内臓の異常は自律神経求心性繊維を通じて脊髄後根から脊髄内に入りますが、その分節内には、皮膚や筋肉等の体性感覚の求心性神経がありますので、それらは同一の感覚伝導路(外側脊髄視床路)ニューロンに収束された為に、投射が起こるからだと言われています。

実は関連痛が起こる機序は仮説なのですが、いずれにしても、関連痛はすべて発生学的な神経支配の走行に出て来る事が特徴です。

ですから元の痛みが発生した組織と発生学的に同じ体節または皮膚節に出て来ます。例えば、よく知られている心臓の異常が左腕の内側に痛みを感じさせるのは、上部胸髄神経支配が、腕の神経も支配しているからです。
 
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神経系と免疫系との繋がり
 
従来、免疫系は自律的で他の影響を受け無いと言うのが定説でしたが、神経と免疫の関連に注目した「精神神経免疫学」という分野があります。

その研究者のデビット・フェルトンは牌臓の回りにある免疫系の細胞の広がりの中に、一束の神経線維を発見しました。

研究を進める中で、他の部分でも同じ事が分かり、神経線維が実質的に免疫系の全ての器官に通っていて、免疫系の細胞と接触している事を明らかにしました。

また免疫系の細胞の表面には、神経伝達物質のレセプターがある事は、以前から分かっていましたがどうしてあるのか謎でした。

この事から、脳と免疫系に繋がりがある事、精神的な要因が免疫系の活動に影響を与え、更に免疫系の作り出すものが脳にも影響を与えるという考えが成り立つと言うのです。
 
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腸は神経の網タイツを履いている
 
臍下丹田とは、生命の元気が宿っているとも言いますが、この位置は、腸がある所です。

この腸は、不思議な事に脳死状態になっても働き続けてくれるのです。

これを「腸の自動能」といいますが、腸は食べ物の吸収ばかりでなく、その化学成分を認識して、肺臓、肝臓、胆のうなどに指令を出したり、食べ物を肛門に向かって移動させる為に蠕動運動を起させたりしているのです。

この腸壁の粘膜や筋の層の中には神経線維が縦横に張り巡らされていて、まるで網タイツの様であると形容している専門家がいるほどです。

その神経線絡の結び目には神経細胞があり、腸全体では億単位に昇るとも言われています。

この数は脳には遠く及びませんが脊髄全体の数を凌ぐ程あるのです。

正に腸は「小さな脳」と言われる事もうなずけます。神経系の進化という面からヒドラのように脳の無い生物は、神経細胞は腸の回りに散在しています。

ヒルやミミズに進化すると、腸の始まり(食道)の回りに、神経節が現れます。この神経節が次第に追加され、上に行ったのが脳であるとも説明出来ますし、丹田気が宿る所です。
 
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周波数の使い分け
 
神経に刺激を与えて興奮を起こさせるとそれからー定期間次の刺激に対して興奮を示しません。

これを不応期といい、これにはどんな強い刺激にも反応しない絶対不応期と、また興奮している時でも正常よりも同値が高く、発生する興奮の大きさも小さい相対不応期があります。

絶対不応期は1000分の1秒(1シグマ)といわれ、この問は興奮性が無くなります。低周波治療器で周波数の上限が1000Hzになっているのはこの為で、それ以上の刺激が来ても反応しないからです。

治療を必要とする神経は不応期が長くなる場合があり、それに応じて周波数を変える事になります。

周波数が1~250Hzの場合は運動神経を介して麻痺筋の運動練習をします。

慢性化した痛みを取る場合も低い周波数の方が、モルヒネ様物質が多く出るといわれ、治療の後の後効果が長いといわれています。

250~600Hzでは機能促進、鎮静作用。600~1000Hzでは疼痛除去、鎮痛を目的に使われます。神経の伝導が遮断され痛みに対して即効性があります。周波数はその症状に応じて何を期待するかにより使い分けられる事になります。
 
 
 
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神経細胞の働き方はたった三つ
 
神経細胞は、シナプス結合で神経伝達物質によって情報を伝達します。

その伝達のやり方は複雑に見えますが、基本的には3種類です。まず相手の標的細胞を興奮させるか、抑制させるかの2種類の伝達方法が基本的なものです。

そしてもうひとつの働き方として、興奮を伝える神経細胞にシナプス結合して、興奮を伝える神経細胞を抑制する、つまり興奮の効率を下げることで興奮を伝えにくくするという「シナプス前抑制」というタイプの働き方をします。

神経伝達物質の種類は沢山ありますが、その働き方はこの3種類に過ぎません。

人の体では生体の恒常性を維持するのは(排卵や出産などを除いて)負のフィードバックが基本ですが、神経の情報伝達もこの例に漏れず、負のフィードバックが基本となっていると言えます。

この場合、(少数の例外はありますが)同じ神経細胞が抑制性や興奮性のシナプスを作る分けでは無く、ある神経細胞は興奮性のシナプスばかり、別の神経細胞は抑制性のシナプスばかりを作る、と言う様に分担をしています。
 
 
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涙の働き
 
涙が無ければまばたきがしにくいだけで無く、瞼と眼球が擦れて目玉は傷だらけになるでしょう。

けれども涙の働きは単に潤滑油というだけには止まりません。まずは眼球のライフラインとしての働きがあります。

角結膜には血管がありませんから、栄養や酸素の供給を血液に頼る分けにはいかないので、涙を使って供給しているのです。

しかもその様な養分だけで無く、角膜の上皮を形成したり増殖したりする為の因子をも供給しています。

更にIgAやラクトフェリン、リゾチーム等の成分を含み、外部から侵入した細菌やウイルスなどに対して殺菌作用を発揮します。

そして下水道的な役割として、角結膜の上皮が代謝した老廃物や、大気汚染の成分やバコの煙、花粉などのアレルゲンを洗い流してもくれるのです。

また目は常に紫外線に晒されているので活性酸素の発生を免れませんが、それにしても涙にSOD(スーパーオキサイドディムスターゼ)を含む事によって無毒化する働きを準備しています。

勿論こうしたメンテナンスの働きに止まりません。滑らかに見える角結膜の表面も、実は微絨毛の為凸凹しているのですが、涙はこの凸凹をならして滑らかにする事で、〝見る″機能そのものも支えているのです。正に涙が目の健康を作っているのです。
 
 
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眼圧と血圧似て非なるもの
 
眼圧と血圧は、どちらも圧が高くなると眼の疾患になります。

血圧が高くなれば眼底出血になり易い、眼圧が高くなれば緑内障が心配です。

血圧が高いと、頭や眼の奥が圧迫を受けたように感じて鈍痛が出てきます。この症状は慢性緑内障の初期症状に大変よく似ています。

そこで患者さんの中には、眼圧と血圧を同一視したり、取り違えてしまう事もある様ですが、眼圧と血圧は直接的な関係はありません。

高血圧があれば眼圧が上がる分けでは無いし、眼圧が高くても、血圧は正常な場合が多いのです。ところでこの眼圧は眼球の硬さを測定した値です。

眼圧は眼球の形を正常に保ち、歪んだりせずによく見える為にある程度の硬さが必要です。その為に房水という液が眼球の中を流れて眼球の外の血管に出ていきます。

その時出と入りの房水の量は常に一定に保たれていて、適度な眼圧になるのです。房水は血液と似た成分ですが、赤血球は無く、蛋白質が少なくてビタミンCが多い透明の液体です。

正常な眼圧は10~20ミリ水銀柱ですが、僅かですが日内変動があります。緑内障の中では、稀に眼圧が正常の人もいる様です。眼圧が30ミリ水銀柱を超えると大変危険な数値といえます。
 
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脈は波動なのだ
 
東洋医学では脈の状態を診る脈状と、脈診の部位によって経絡の虚実を比較して診る方法の二つの脈診があります。

血管を流れる血液の状態を知る事により、脈その物の深浅、緊張度、太さ、調子、速度等から病状を考えます。

そこで脈とは何かという事で循環動態という医学の分野の面白い報告があります。実は脈は波動であるという事です。

海岸に打ち寄せる波は、岸に次々打ち寄せてきます。しかし波間に浮かぶ物はただ上下しているだけで進んでいる様に見えません。進んでいる様に見えた波も波形が連続的に位相を変化させているだけです。

つまり海の表面を粗密波が伝播している現象なのです。

心臓の拍動が伝わる現象を見ると正にこの粗密波の伝播であると言うのです。

この波を起す震源地になるのが大動脈弁口部です。

威勢よく血液が通過する時弁口部に振動が発生して、この振動が血管壁を伝播して行くのです。

と言う事は、手首の動脈で触れた拍動は血液では無く、毎回血液が心臓から飛び出す時に発生する振動が動脈壁を通って手首に行く現象なのです。

因みにこの脈波の伝播の速度は、血流速度のおよそ秒速0.7メートルの約10倍の秒速メートルと言う事です。

特に「素問」の三部九候診にある9か所の拍動を診る古典的な診療法は、各部位の血管壁の波動の微妙な変化を感じた昔の人達の素晴らしい切診技術であった訳です。
 
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動脈硬化原因異説
 
粥状動脈硬化の原因は、血管の内皮が傷付き単球やマクロファージ等が血管壁に入り込み、変性したLDLを取り込んで泡沫細胞として粥腫となる、というのが一般的ですが、血管を構成している蛋白質の変性に原因があるという説があります。

動脈の内側には薄い膜があり、その下に内皮細胞が並んでいます。

その細胞の間には微小管孔という赤血球も通せないほど小さな3~5ミクロンの孔があり、その孔は動脈壁に内側から栄養や酸素を与えている、つまり血管の血管であると考えられます。

その微小菅孔は蛋白質で出来ていて、微小菅孔を出入りする血漿成分を取捨選択していますが、それらの組繊蛋白が変性した為に動脈壁は栄養不足、酸素不足になり動脈硬化を起すと訳けです。

組織蛋白(エラスチンやコラーゲン、糖蛋白、グリコサミノグリカンス等)が変性するとヒスチジノアラニンら微量物が出来て変性した蛋白質を繋ぎ合わせます。

更に別の異種蛋白も出来て、この蛋白が脂肪やカルシウムと親和性かある為に、コレステロールなどの粥腫を構成する事なると言うものです。

動脈硬化の原因や促進要因に高血圧、高脂血症、糖尿病があるのは勿論ですが、これらの疾患の全てで動脈硬化が生じる訳ではありませんから、動脈硬化を発症するに至るのは出来の悪い蛋白が作られ易い事があるのかもしれません。
 
 
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動脈硬化が出産促進?
 
妊娠すると胎児は母親から栄養を貰いながら10ヵ月をかけて育っていきます。

その母親からの栄養は胎盤から胎盤動脈、臍帯動脈を通って胎児に届けられるのですが、その胎盤動脈が発生してから役割を終える出産までの過程は、人の動脈の一生と同じ過程を辿ります。

動脈は、発生した後成長成熟し、やがて老化し動脈硬化となって行きます。胎盤動脈は10ヵ月の間にそれと同じ様な過程を辿るという分けです。

胎児が成長してそろそろ出産という2~3週間前からは胎盤動脈の内腔が厚くなり、出産時には全く閉塞状態になっています。

その組織学的特徴は人の動脈硬化の特徴と同じなのです。

流産や早産で10ヵ月に満たずに胎児が母体から出た時、その胎盤動脈は閉塞を起しており、10ヵ月経っても陣痛が無く、止むを得ず陣痛促進や帝王切開の処置をした時の胎盤動脈は閉塞が起こって無い事が多いそうです。

出産の時期は直接的にはホルモンによるものだとしても、この胎盤動脈の動脈硬化が影響している事は確かです。胎盤動脈の耐用期間を10ヵ月と決めて、妊娠期間で出産出来るよう、ホルモンだけでなく、栄養補給の装置の面からもプログラムしているのでしょう。

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p53遺伝子は癌を抑制
 
このp53のpはプロテインの略で53は分子の量を表しています。

この p53は核内癌抑制遺伝子として機能が最も明らかになっている物の一つです。

例えば、大腸癌、肺癌、乳癌、膀胱癌、卵巣癌、食道癌、骨肉腫等殆どの腫瘍で、このp53の異常が50%以上の頻度で見られます。

このp53の元々の機能は、今の所放射線や薬剤で障害を受けた細胞の細胞周期の進行を止めたり、異常な細胞のアポトーシス(細胞死)を引き起こす役割であると考えられています。

また最近は、直接か間接にDNAその物の修復を促進させる働きがある可能性も指摘されています。

このp53遺伝子の突然変異が、癌の進展にどの様な役割があるのかも、ある程度解析されてきました。

例えば、大腸癌では、膿腫の段階では異常は見られ無いのですが、腺腫から旱期癌への進展の段階でこのp53.はどうやら突然変異を起して癌を発生させる様です。

癌抑制遺伝子の内には、核だけで無く、細胞膜近傍、細胞質に関与する物もあって10種類近い癌抑制遺伝子が現在見つかっています。

因みに核に局在する物が最も機能明らかにされていますが、p53以外では網膜芽細胞腫の癌抑制遺伝子として明らかに なったRB遺伝子とウィルムス腫瘍の原因遺伝子の一つとして明らかになったWTI遺伝子があります。

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日本人は肥満体質
 
アメリカのジョンズホプキンズ大グループが、肥満や糖尿病の発生率が高いアリゾナ州のピマインディアンの遺伝子を調べた所、内臓の脂肪細胞にあるベータ3アドレナリン受容体の64番目のアミノ酸1個の変異を見つけました。

この遺伝子が作る受容体は脂肪の分解を盛んにしますが、遺伝子変異でこの働きが低下すると脂肪が身体に貯まるのです。

この遺伝子変異を日本人で調べた所30~40%の人に見つかり、この変異があれば、一旦太ると痩せにくいことが京都府立医大の吉田俊彦講師により確かめられました。

肥満外来の女性患者88人(平均年齢54歳、平均体重80.6kg)に毎日1200kcalの食事制限と、1万歩歩行の運動療法をさせた所3ヵ月で、遺伝子が正常な女性は体重が8.3kg減り、遺伝子変異のある女性は基礎代謝が低く、平均減量も5kg台に止まったのです。

私達の食生活はちょっと前までは貧しいものでしたから、この遺伝子の変異は効率が良かった分けですが、今の様に高脂防食になると太る原因にもなる分けです。運動しても痩せられ無い人はこの遺伝子かもしれません。
 
icon118,.gif遺伝病でも自然治癒?
 
アデノシン・デアミナーゼ(ADA)という酵素はアデノシンを分解しますが、この酵素が遺伝子の欠損によって不足すると、重度の免疫不全症を引き起こします。発症後は早ければ2~3年以内に死亡しますが、治療法としては、ADAの注射を打ち続けるしかありませんでした。95年に北海道大学病院で日本最初の遺伝子治療が行われたのも、このADA欠損症の4才男児に対してでした。患者の血液からリンパ球を取り出し、ADA遺伝子を持った組み換えレトロウイルスを感染させて、組み換えリンパ球を作り、患者の体内へ再移植するのです。患者の体内でこのリンパ球がADAを作るようになり、治療開始時はリンパ球がmm³当り500個だったのが、96年4月には5700個の正常範囲にまで達しました。しかし幼児期にADA欠損症であっても、成長と共に症状が無くなる場合があります。米ニューヨーク医科大学のR.ヒルシュホルン博士らは、ADA欠損症だったにも係わらず12才までに回復した患者の遺伝子を調べた所、殆どのリンパ球の母方由来の遺伝子が正常に戻っている事が確認されました。これは、ADA酵素の欠損によって蓄積された有害物質がADAの合成に作用し、正常な遺伝子が回復したのだろうという事です。   
 
icon118.gifウイルスは細胞の扉を開<
人間の身体の諸器官も病原性微生物にとって見れば、定住しやすい所とそうで無い所が有ります。強酸性の胃袋には、唯一の生き物であるヘリコバクタ-・ピロリ菌が住んでいて、胃潰瘍の主因として知られる様になりました。インフルエンザウイルスは、鼻、気管支、肺等に定住します。水疱瘡・帯状庖疹ウイルスは、子・供の頃に皮膚に症状を出した後に、数十年の間神経線維に潜伏して、免疫系が弱って来ると神経にそって帯状の庖疹として蘇ります。ウイルスの場合、一つひとつの症状は、そのウイルスの好きな環境で大増殖する事からその器官の細胞カ破壊され、器官全体の機能が低下する事によって起こるのです。ウイルスがなぜ特定の器官に増殖場所を求めるかは、細胞のレセプター(受容体)との相性であると言われています。つまり、ウイルスの遺伝子を包むキャプシドと言う蛋白質やエンベロープと呼ばれる糖質が、細胞壁の外側に点在しているレセプターに働きかけ、特定の細胞のレセプターと反応して細胞内に侵入する事が出来るからです。勿論例外もあり、野口英世で知られている黄熱病ウイルスは、多くの器官の細胞と親和性をもっていますので全身症状を呈します。所で恐い話ですが、最近の日本でも突然変異をおこしたインフルエンザウイルスが脳や肝臓の細胞に侵入する事に成功した例も出てきています。
 
icon119.gif肺癌で爪の変化
 
癌の死亡原因第1位は肺癌です。肺癌には原発性と転移性の癌がありますが、これから問題になるのは大気汚染や塵埃、喫煙が原因の原発性の肺癌です。肺癌は早期発見が大切なのですが、レントゲン検査をしても心臓の陰になって原発巣の発見が遅れたりします。その早期の異常を爪の変化で発見出来るのです。虎ノ門病院呼吸器科の本間日臣博士の調査結果によると原発性肺癌の60%の患者に太鼓バチ指がみられ、特に早期で肺癌の症状が見受けられない時にでも出現するというのです。太鼓バチ指はヒポクラテス指とも呼ばれ、紀元前400年前のギリシャの名医ヒポクラテスは、肋膜及び肺の炎症が化膿に移行する時は手の爪は曲がり、指の先端分厚くなると指摘しているのです。指を側面から見ると正常な爪は、爪甲と後廓部の間の角度が160度になっていますが、この角度が180度以上になると太鼓バチ指になるのです。太鼓バチ指は爪甲と骨との間の組織に液体が溜まり分厚くなり、それが長く続くと線雑組織が増加してくるのです。喫煙をしている人はいつも指先をチェックする事で早期に肺癌を見つける参考にして下さい。
 
icon120.gifアドレナリンは先祖返りしたホルモン
 
アドレナリンは神経伝達物質として脳全体に分泌されています。このアドレナリンは驚いたり恐怖を感じる時に多く分泌されます。ドーパミンやノルアドレナリンの様に覚醒作用があり、エネルギーを最大限発揮出来る精神的高揚窓を与えます。しかし、脳内での働きは言わば片手間の仕事であり、アドレナリンと言えば、副腎髄質から分泌されるホルモンとして良く知られています。この副腎髄質は、実は内臓神経節(腹腔神経節)と同じ内臓の働きの調節をする交感神経節であったものが、無髄神経部分の神経線維が発達せずに、細胞だけのホルモン分泌細胞へ先祖返りしたものなのです。精神の高揚より実質的な役割の方が重要なのです。ですから、神経伝達物質というより、一般のホルモンと同じように血液中に分泌されます。このアドレナリンは血液中のブドウ糖量を増加させ、全身の活動を活発にさせる準備の為に作動します。興奮して、身体に元気をみなぎらせる為に働くのですが、その様な状況は身体に強いストレスが加わっているともいえます。その様な持続的なストレスが続くとアドレナリンの分泌過剰になり、ブドウ糖量が血液中に増加して糖尿病を招く危険性もあるのです。糖尿病の方は興奮しない事が大切です。
 
icon121.gif脳の免疫ミクログリア
 
血液は脳の中に入って行く事は出来ませんから、当然体の免疫をつかさどる白血球も脳の中に入っていけません。この為脳には免疫機能は無いと考えられてきました。所がが脳には特有の免疫システムがあって、担当しているのがグリア細胞の一つのミクログリアである事が分かって来たのです。普段ミクログリアは多くの突起を回りの神経細胞にまとわり付かせて異常を監視しています。神経細胞に異変が起こると守りに入りますが、その様子はマクロファージとよく似ています。つまりミクログリアもサイトカインを分泌したり腫瘍細胞を殺します。また成長因子を産生して、傷んだ神経細胞の修復をしますし、プロテアーゼや活性酸素をも産生して細菌を破壊します。しかも白血球等の免疫が悪さをして自己免疫疾患を引き起こす様に、ミクログリアも時として正常な神経細胞を殺してしまう事もあるのです。健康な人ではその様なマイナスの働きを制御しているのですが、制御が効かなくなると異常に活性化して様々な病気をもたらす訳です。アルツハイマー型痴呆症、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側素硬化症等はこうしたミクログリアの異常な活性が大きく関係しているのでは無いかと疑われています。脳にも自己免疫疾患があるのかもしれません。 
 
icon122.gif汗の話
夏、外気温が上がって体表の温度も上がると、発汗量が急に増して汗の性質が変わってきます。寒い頃に運動して一時的に発汗した時と比べて、汗の塩分濃度が薄くなるのです。汗腺の分泌管で作られた汗の原液に含まれる食塩は、導管でかなり再吸収され、外に出る汗は原液よりかなり塩分濃度が薄くなっていますが、発汗量が多くなればなる程再吸収出来ない食塩量が増える為に、身体から失われる塩分量も多くなってしまいます。だから急に暑くなった頃は、体液中の電解質のバランスが崩れ、体調も崩しやすいのですが、夏の暑さに慣れる頃になると導管の食塩再吸収の機能が高まって、汗が多い割には食塩濃度は低く、急激に塩分が失われない様になるのです。所で、汗腺を顕微鏡で観察すると汗の噴き出しが終わる度に、出た汗が少し引き込まれるのが認められます。汗腺の分泌管か導管の管腔が汗の排出直後に少し広がる様で、その時汗を引き込んでいる様です。温泉療法で、1日の内に何回も温泉に入ったり出たりするのを繰り返すのが効果的とされるのは、この療法で汗が引いた時に温泉成分が汗腺に吸い込まれ、導管から体内に吸収される為かも知れません。

icon123.gif天気と身体の関係
 
東洋医学では日、月、季節による身体の変化を陰陽五行で説明していますし、昔の人は様々な疾患が天気と関係している事を経験的に知っていました。現在この気象の変化が身体に及ぼす影響は学問的に研究されていて気象医学というジヤンルになっています。例えば、フェーン現象の時は、情緒が不安定になり易く、労働災害や交通事故が起こり易いとか、移動性高気圧が喘息の発作を誘発する等が分かっています。最近明らかになった興味深いものに、免疫系の白血球のリンパ球と顆粒球と気圧の関係があります。これは新潟県立坂町病院の福田先生が、2年に渡り虫垂炎の手術をした112人の患者さんと天気の関係を記録し分析した所、低気圧の時の虫垂炎は軽症で、高気圧の時は重症例が目立つ結果が出たと言うものです。血液データを見ると、高気圧の時はリンパ球が減少して顆粒球が増加していました。更に新潟大医学部の安保教授グループらが気圧と血液との関係以外に、呼吸数と脈拍の変動とも関連付けて研究した結果、呼吸と脈拍は高気圧では高まり、低気圧では低下していたのです。この反応には自律神経が当然関与しています。更にリンパ球と頼粒球を調べると、リンパ球には副交感神経の刺激物質アセチルコリンの受容体があり、類粒球は交感神経のアドレナリン受容体を持っていたのです。正に、神経系と免疫系が協同して天気に対応していたのです。しかし、気圧の変動で何故このシステムが働くかは、確定されていません。
 
icon124.gif高血圧と腎臓
 
人類は進化の過程で、海中から陸上に生活の場を移したのですが、この事を可能にした臓器のひとつが、泌尿器系の腎臓なのです。腎臓と血圧の関係で言えば血液や体液の流れを円滑にする為に働きますが、言い替えれぱ塩分が容易に摂取出来ない環境でかつ重力に抗して生きる為に、腎臓と血圧は密接に連動して働いているのです。塩分を殆ど摂取し無い民族を調査すると、高齢者になっても高血圧にはなりません。しかし、塩分に含まれるナトリウムは細胞の代謝に絶対必要な物です。そこで腎臓の重要な機能の一つにこのナトリウムをいかに体内から出さない様にするかがあります。所でで、塩分を過剰に摂取するとなぜ血圧が上がるのでしょうか。実は本態性高血圧の人は元々尿細管のセンサーがかなり高い血圧をかけないと塩分を排泄しない様にプログラミングされているからだと考えられています。つまり、本態性高血圧の人は、元々塩分を体内から排泄させない能力が通常の人より勝っているとも言えるのです。海洋民族と遊牧民族の様に環境における塩分の摂取量が異なる地域のこのプログラミングに違いが出て当然です。高血圧の無い民族も文明化して塩分を摂取する事になると、その能力の為に高血圧になってしまうのです。腎臓のこの機能を考えると、塩分が血圧にいかに悪いかがうなずけます。
 
icon125.gifしゃがむ姿勢と血圧
 
血圧は動作や姿勢を変えるだけでも、簡単に変化します。体位の中で一番血圧が低いのは仰臥位(仰向けになった状態)ですが、真っ直ぐ立った状態(立位)では少し血圧が上がります。これは身体を支える為に大腿の筋肉が緊張し、脚の血管も収縮し、血圧が下がらない様に交感神経が緊張して血圧を上昇させるからです。ところがもっと血圧の上がる姿勢はしゃがみ込む姿勢(蹲踞ソンキョ)で、大腿部が下腿部で圧迫され、末梢の血管が圧迫され、末梢血管の抵抗が上昇して血圧を上げるのです。それに身体を支える筋肉の緊張度はしゃがむ方が立つより高く、交感神経の緊張もより強く血圧に影響します。戦いの前に蹲踞の姿勢を取るものには相撲や剣道がありますが、この姿勢を取る事によって、適度な筋緊張を保ち闘争の意欲をかき立て、試合中の動きを良くすると考えられるのです。
 
 
icon126.gif冠動脈手術後再狭窄
 
心筋に血液を送る冠動脈が狭くなる狭心症の治療ではステント療法が一般です。以前はバルーン療法を用いてました。しかし、バルーン療法は、30~40%の確率で治療後6ヶ月から1年以内に再狭窄を起す事ことが分かりました。風船の圧力だけで血管を押し広げる際血管に傷がつき、傷の修復過程で再び脂質が溜まり、血管が狭窄するのです。その為、バルーン療法と共に、カテーテルの先に脂質を割り取るカッター療法や、脂質を溶かすレーザー療法が行われるようになりました。しかしバルーンで拡張したり、脂質を取り除くと血管がいびつになって、うまく広がらなかったり、広がっても元に戻ったり、治療中に血管が詰まったりする事があるのです。今ではステントという網またはコイル状の金属の筒で、広げた血管が再び狭くならないよう内側から支え、血管の狭窄を防ぐ方法が行われています。ステント手術後患部が再狭窄する事がありその場合はバルーンを用いたりしますが一般的には内側に再度ステント手術を行われています。最近は再狭窄を防ぐ為薬剤を塗布した薬剤溶出型ステントを用いたりしますが確率は下がるものの再狭窄はやはり起こります。それなら最初からバイパス手術が良いのでは無いかと思われますが開胸手術をして1カ月の入院期間等の患者負担も考えてステント手術が通常は行われています。

icon127.gif薬の食べあわせ
 
高血圧をコントロールする薬は、飲み始めると長く飲み続ける事になります。所が案外見過ごされているのが、薬と食べ物との相性です。例えば減塩を厳しく守りながら利尿剤を飲むと、薬の効き目が強くなって急激に血圧が低下したり低ナトリウム血症になる場合があります。またβ遮断薬はアルコールとー緒に飲むと薬の血中消失が旱くなり効か無くなくなりますし、タバコと一緒でも薬効が失われてしまいます。Ca桔抗薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲むと急な血圧降下や動悸、吐き気等が起こるのはグレープフルーツだけに含まれるある種のフラボノイドが肝臓の薬物代謝酵素のP450を阻害する為に、身体の中での薬の可動率が2倍以上にもなるからです。また血管を拡張させて血圧を下げる塩酸ヒドララジンは亜鉛を多く含む食べ物と一緒だと頭痛や頻脈、起立性低血圧等の副作用が出る事があります。亜鉛を多く含むのは牡蠣や豆類、カボチヤ等。所がACE阻害剤では亜鉛の吸収を阻害するので、長く服用している間に味覚異常が起こる事があります。最近の降圧剤は副作用も少なくなっていますが、食べ物やお酒、タバコによって影響を受ける事もあるので、軽視せず、変だなと思ったら医師、薬剤師に詳しい説明を求める事が必要です。

icon128.gif筋肉痛とアイシング
 
激しいスポーツや久しぶりにスポーツをした後に筋肉は硬くなり痛みを感じます。この筋肉痛は運動した当日よりも1日か2日経ってから痛みが出て1週間程度で治まりますが、その痛みを少しでも軽減するには運動後のアイシングです。筋肉の伸縮運動には伸長運動(力を加えながら筋肉を短く収縮する動作、エキセントリックな運動)、短縮運動(力を加えて筋肉を短くする動作。コンセトリック)、等尺運動(筋肉を一定の長さのまま維持する動作。アイソメトリック)の3種類がありますが、筋肉痛は伸長運動に多く出ます。この運動は最も力が出る割りにその運動に関与する筋線維の数が最も少なく、負担はそれだけ大きいので、筋線維やその周辺の結合組織に与える損傷も大きいのです。その損傷を修復する過程で起きる炎症や、浮腫が筋肉痛の正体です。アイシングは運動によって生じた損傷部分に、白血球が集まってきて活性酵素が発生し、炎症を拡大するのを防ぎ、回復を早早める効果があるのです。アイシングは氷嚢かポリエチレンの袋に氷と水を入れてO℃にして、氷が直接皮膚に触れない様にして行います。このアイシングにより、痛みが軽減されますが、筋肉や靫帯の損傷部分はそのままですから、あくまで応急処置ですので痛みが無いからといって無理をしない事です。      
 
icon129.gif瘢痕とストレッチ
 
激しい運動で無くても、ちょっとしたアクシデントで怪我をしてしまいます。しかし、例えば打撲、捻転、過伸展等で筋肉や靭帯等を損傷すると直ちに再生と修復が行われます。まずは急性炎症反応が起こり血液供給を増やし酸素と栄養物を豊富に提供します。更に損傷を局所に留める為に大食細胞が活動し損傷を受けた周辺部位の残留物や分解産物等を取り除き綺麗に掃除をします。所で、骨格筋や靭帯には再生能力は殆どありませんので、この後は瘢痕形成が進められ線維化によって周囲の結合組織も含めて組織を修復します。7日目位で肉芽組織にある繊維芽細胞によって血管に富んだ瘢痕が出来ますが、引っ張るとまだ弱く簡単に裂けてしまいます。この時期に過度な運動をやると出血と炎症を繰り返す事になり、これが慢性の捻挫です。日が経つにつれ段々結合力を増してきますが、この時期にストレッチ等で筋肉や靭帯にある程度の負荷をかけてあげると瘢痕の線維が引っ張られる方向に平行に形成される様になります。この時期に規則正しいストレッチをする事が大切なのは、線雄も長く伸びて、しこりの無いある程度たわみのある瘢痕が形成されるからです。
 

 

 



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